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重いと重たいの対について
両者の意味の違いは何でしょう。また、ほかの形容詞でもこれと類似の例があるでしょうか。
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「いたし(甚・痛)」の頭母音脱落形とも見なされる接尾語「たい」は、「名詞や動詞の連用形など、体言に準ずる語に付いて形容詞をつくる」(「国語大辞典」小学館)とされています。 そうであれば、形容詞「重い」は基本形で、「重たい」の方は「重し」や「重く」の語幹「重」(体言に準ずる語)に「たい」が付いた形で、「重さ」の程度が主観的に甚だしい意味合いに限定された形容詞をなしているとみなせます。 類例) めでし→めでたい 後ろめく→後ろめたい 焦れる→じれったい 平(ひら)→平たい 野暮→野暮ったい 擽(くすぐ)る→擽ったい 口幅→口幅ったい
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- g27anato
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同じ品詞に二種類の活用という事ですが、 特に大きな違いは有りません。 地域や場面で活用が変化したと考えるのが良いでしょう。 「重い」 …数値や対比など客観的に示す場合に多いです。 「重たい」 …当事者の主観的な会話などで多く用いられます。 同様例は少なく、あまり思い浮かばないけど、 …「煙い」と「煙たい」などは似たような使い方をされてます。
お礼
たいというのはどこか話者の感覚を示しているようにも思えますね。
- M_Sato
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『学研国語大辞典』では 【重たい】 《参考》意味はほとんど変わらないが、「重い」が「程度がはなはだしい」意を表すのに対し、「重たい」にはその意がない。また、使用頻度も低い。 『三省堂現代国語辞典』では 【重たい】(1)目方が多い。 (2)[からだなどを]動かすのがおっくうだ。「足が―」 (3)気分がはればれしない。「気が―」[比較]「重たい」は、「重い」にくらべて、意味がせまく、また、少しくだけた言い方。 『明鏡国語辞典』では ①重量が大きいさま。目方がある。「ずいぶん―鞄だね」「重たそうな扉を開けた」 ②気分がよどんで不快なさま。「どうも頭[気]が―」 ◆【表現】「重い」とほぼ同義だが、一般に「重たい」は、実際に持ってみたり、持ったら重いだろうと想像したりするような、重さが実感される場合に使われる。 また、『大辞林』では「重たい」は「「重い」とほぼ同義であるが,現在では意味・用法がややせまく,病状などには用いない」と説明されています。 以上、ご参考までに。 類似例は思い当たりません。
お礼
違いはそれほど明確ではないのですね。
お礼
なるほど、そういうことがあるのですね。大変ためになりました。