天皇一代平均在位年数約十年説 の計算は有効ですか。
こんにちは。よろしくお願いします。
いまだ議論のたえない邪馬台国論争ですが
安本美典氏が天皇の平均在位を10年とし
●天皇の平均在位年数を用いて神武天皇の活躍の時代を推定すると西暦280年~300年頃となる。
●さらに記紀では天照大神は神武天皇の5代前となっているから約50年さかのぼれば西暦230年~250年頃となり、まさに邪馬台国と卑弥呼の時代に重なる。
と主張しておられます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E6%9C%AC%E7%BE%8E%E5%85%B8
(安本美典氏について)
● 5~8世紀・・・・218年÷20天皇=10.88年
● 9~12世紀・・・404年÷33天皇=12.24年
● 13~16世紀・・・453年÷29天皇=15.63年
● 17~20世紀・・・379年÷17天皇=22.29年
● 全体の平均・・・14.69年
しかし第31代用明天皇以前の記紀の在位年数は信用できません。
(100歳を超える長寿の天皇が多数いるなど信用できない)
第31代用明天皇が即位年は585年です。
記紀の記録によれば用明天皇以前に天皇は30代あったとされていますから
30代×10年=300年
585年-300年は285年
ここから神武天皇の即位年を西暦280年~300年頃と計算されたのでしょう。
http://yamatai.cside.com/tousennsetu/10nen.htm
(天皇一代平均在位年数約十年説について)
古代の天皇の中には実在性が疑われている天皇もいます。
私もそう思っています。
しかし、とりあえず実在したと仮定してください。
安本氏は前後5年の幅をつけてはいますが、
こんなに簡単に平均在位をあてはめて神武天皇の即位年を計算することができるのでしょうか。
もちろん、即位した天皇の数が多くなれば、平均に近づいてくるとは思うのですが
このケースでは30人の数しかありません。
それとも、30人という数は平均値をあてはめて計算するのに十分な数値ですか。
数学は苦手なので、わかりやすく説明いただければ、と思います。