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天皇制と代数って…
「現天皇は125代を数える。この天皇の代数の問題を中心に天皇制について論じなさい。」 という課題が出ましたが、論点に自信がありません。どなたか解る方いらっしゃいますか?よろしくお願いしますっっ!!
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論点は、あるとすれば、課題者が、「この天皇の代数の問題」と言っている点です。何故、125代の「代数」が「問題」になるのかということが疑問です。125代の天皇代数については次のようにも考えられます: 1)上代、初期二十代ほどは、神話的人物である。「神話」と「歴史」の混同を公的に許容しているのは、おかしいのではないか、という「問題」。 2)上と同じことであるが、神話的人物を公的「歴史」に組み込んでも、それは、伝統的な文化の問題であり、「象徴天皇」の祖先が神話的人物であったというのは、まさに象徴天皇制を肯定しているようにも思えます。「象徴」と「神話」、「歴史」、そして文化伝統の問題。 3)125代の初期は神話的人物であったとしても、実在と考えられるのは、聖徳太子の父(用明)や、その先代天皇(敏達)辺りまでで、これだけでも、1400年の歴史になり、日本の天皇そして天皇制がいかに古いかが分かる。これだけ長く、一つの家系が、「君主」あるいは「宗教的首長」として国家の枢軸に立った歴史を持つ国は、他に見あたらない。イギリスにしても、統一王国は、せいぜい、9世紀か8世紀のウェセックス朝で、その後、王家の家系は次々に変化しており、現ウィンザー家は、ドイツの諸侯出身である。125代という「歴史的な時間」永続した天皇制は「象徴」天皇であり、この文化伝統は、日本にとって重要な「問題」である。 4)上に類似しますが、125代のなか、歴史的に確認されている天皇は、統治者というより、シャーマン王・宗教王であり、世俗の政治とは、常に距離を置いていた。天皇が政治を実権を握ったのは、非常に例外の場合で、古代の天智・天武、そして中世の後醍醐、近世・現代の明治・昭和ぐらいしかいない。天皇は象徴天皇であったのであり、これだけ長く象徴天皇制が事実上継続したことは、「元首天皇」ではなく「象徴天皇」こそが、日本の文化社会には相応しい姿であることを示している、という論点。 5)これだけ長く続いた天皇制は、日本の社会や文化のありようと密接に絡み合っている。日本社会のネガティヴな面、例えば、部落差別問題や、特権階級などの問題、また主体性に欠ける日本人の国民性格は、このような長く続いた天皇制を背景にしているとも言える。ここに日本社会の非合理的・後進的性格があるのであり、15世紀も続いた天皇制は、ネガティヴな影響からして「問題」である。 他にもあるかも知れませんが、結局、「天皇制」をどう捉えようとしているのか、自由な発想を学生に期待しているのか、自分が授業で教えた内容をなぞるように論を立てることを望んでいるのか、分からないです。「論点」は、結局、出題者の心にあり、出題者の心は、授業を受けた者が一番よく分かるということになります。 以上にヒントを述べましたが、何を出題者が「論点」として望んでいるのか、第三者には、分からないのだということで、よく考えてください。
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- hatsushio
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出題された方の思想によって求められてる答えの方向性が如実に変わりますが。 125代というのは、神武以来の歴代を合算したもの これについて、信憑性に異議を唱え否定的に捉えるのか、古い日本文化として肯定的に捉えるのか。 このあたりから天皇制自体についての評価を問うているのかと思われます。
お礼
ありがとうございます! どのように議論を展開していけば良いのか、わかってきました! 否定的に捕らえるか、日本文化のとして肯定的に捕らえるか… これから、頑張ってみたいと思います! とても参考になりました。
- Row
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まず、lulicirさんがが考える論点を 教えていただいた方が、 回答しやすいと思います。
補足
そうですよね!! 期日が迫り、あせってしまいました。。 私の考えは他の方のご解答とほぼ同じでした!! ご指摘ありがとうございました!
お礼
とても丁寧なご回答、ありがとうございます! 追試を受けることになり、課題がFAXで送られてきて、出題の意図を理解しかねていました。 ヒントを与えていただき、自分なりに考えをまとめることが出来そうです! とても参考になりました!!