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塩化t-ブチルという名前
「塩化t-ブチル」は,「2-クロロー2-メチルプロパン」とも呼べると思いますが,後者の名称で教科書などで見かけることがほぼありません。 ・それは,なぜでしょうか。 ・そもそも,「塩化t-ブチル」という名前は,何の命名法によってつけられているのでしょうか。
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・ 塩化tブチルが慣用名として浸透しているからです。 ・ 上記のとおり「慣用名」なので、命名法に従ったものではないです。 いちおう、これは、無機化合物の命名法ルールに沿ったものではあります。 塩化ナトリウム=ナトリウムイオン+塩化物イオン というのと同じで、 塩化tブチル=tブチルカチオン{(CH3)3C+ }+塩化物イオン という意味です。 このような命名法は、系統的な命名はできないのですが、今回のご質問のような化合物ならかえってすぐにピンとくるので話が速いです。 また、上記のとおり、このような名前は、物質の性質を理解しやすいという利点もあります。IUPAC名からはこの物質の反応性はすぐにわかりませんが、塩化tブチルということは、炭素側はカルボカチオン、塩素側は塩化物イオンのキャラクターがある、ということがイメージができます。
お礼
ありがとうございます!良くわかりました