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『虫の知らせ』の『虫』の種類を教えてください。
といいますか、『虫の知らせ』この言葉の起源は何ですか?
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藤田紘一郎先生が、「虫の知らせ」の虫は回虫であるということを、確かにご本の中に書いておられましたね。典拠があるのかどうかは失念いたしましたが、なるほど、一番合理的な説明かもしれないと思いました。でも、語源的には、「三尸虫」の説明のほうが本当っぽいですね(すいません、私には答えはわかりません)。 ただ、日本語の「むし」というのは、鳥獣魚介を除いた生き物のすべてを指していたようです。ですから、蛇もカタツムリも、それから見たことはないけれど、腹の中にいるらしいものも、みな「むし」だったのだと思います。 日本語の「おに」という言葉と、ちょっと似ているところがあると思うのです。「おに」は、敵対するもの、正規のメンバーに数えられないものは、みな「おに」になってしまうわけでしょう? 「死者」も「もののけ」も「異民族」も「朝廷に反抗する地方の民」も・・・、みな「おに」と呼ばれましたから。 「むし」も、鳥獣魚介としてカウントされないもの、わけのわからない生き物などは、一緒くたに「むし」と呼ばれていたのではないでしょうか。 「むし」という言葉の語源も、諸説あるでしょうが、「生し(むし)」(お寺さんの庭石など、苔が生すって言いますよね)に由来するという説があります。何か、こう、生まれてくる雑多なもの、というイメージなのでしょうか(参考URLをご覧ください)。 ですから、「むし」の正体については、私はわからないのですが、こういう、雑多なカウントされないものが知らせてくれる「認識外」の知という語感がそもそもあったのではないかと、私などは想像します。 また、「虫の知らせ」というと、語源としては、「体の中のむし」がメッセージを伝えてくれるということなのでしょうが、実際には、外から来た虫が何かを知らせてくれたということもあるでしょう。 ユングの著作の中にも、氏がある答えを探して思念していたときに、窓ガラスにコツンと当たるものがあり、窓をあけてみるとそれが「スカラベ(カブトムシ)」で、それにより答えが与えられたというエピソードがあるそうです。 あまり回答になってなくてすみません。
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- nemosan
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子供の夜泣きやグズリ癖が付くのを、「癇(疳:かん)の虫がつく」と言い、これを取り払う「虫封じ」と呼ばれる民間療法(呪法)もありました。 で推測ですが、この「癇(かん)の虫」が「勘の虫」となって、何やら悪い予感がして心が落ち着かない状態を「虫が知らせる」となったのではないでしょうか?
お礼
なにか、小さい生き物がうごめいている感じがしますものね、確かに虫っぽいです。 ありがとうございました。
- mikan23
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中国生まれの道教では人間の身体を上部(頭、腕)中部(胸)下部(腹、脚)の三つに分類します。 そしてこの各部の中心(丹田)あたりに三尸という虫がすんでいると考えられています。 その虫が病気を起こしたり、意識や感情を呼び起こすのだと言われています。 その考え方が江戸時代の初めごろに日本に伝わって虫のつく熟語ができたそうです。 虫のつく熟語 ・腹の虫が収まらない・虫が好かない ・虫酸が走る・虫の知らせ・虫が起きる ・泣き虫・弱虫・本の虫・虫がつく・虫の息 だそうです。 虫がつく言葉っていい意味がないですよね・・・
お礼
道教のそんな分け方があるんですね。 まるで昆虫の定義みたいですねー。 ほんと益虫もいるのに何でだろう? ありがとうございました。
- hijyousyudan
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なんと「回虫」らしいですよ! 詳しくは下記のHPで。
お礼
うわあ!直接的ですねー!なんとなくでは無くて本当にお腹にいる虫のことかあ。今、回虫がいる人はあんまりいないと思いますが~。昔はいたんだろうな。 ありがとうございます。
- ceita
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http://www.asahi-net.or.jp/~QI3M-OONK/tosyokan/fantasy/w-sansityu.htm 中国の三尸蟲というのが起源ではないでしょうか? まさに、虫が知らせているわけです。
お礼
ありがとうございます。 中国の思想ってどこかお話し的でおもしろいですね。 『何かが、うごめく』という感覚が虫に近いんでしょうね。
- rmz1002
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手もとの辞書によると、「虫」には「昆虫などの虫」という意味の他に、「人間の体内にあり、さまざまな考えや感情を起こすもとになると考えられているもの。」とあり、用例として「―が知らせる」と書かれています。 なので多分こちらの意味が元になっていると思われます。
お礼
虫が昆虫以外の意味も持ってるってことなんですねー。なるほど。ありがとうございました。
お礼
なるほど、細かい虫の種類分けができる前の言葉だったというわけですね。 ありがとうございました。