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宮沢賢治の文章「北守将軍と三人兄弟の医者」です。教えてください。

そのうちいつか将軍は、どこにも形が見えなくなった。そこでみんなは将軍さまは、もう仙人になったと云って、ス山の山のいただきへ小さなお堂をこしらえて、あの白馬は神馬に祭り、あかしや粟をささげたり、麻ののぼりをたてたりした。  けれどもこのとき国手になった例のリンパー先生は、会う人ごとに斯ういった。 「どうして、バーユー将軍が、雲だけ食った筈はない。おれはバーユー将軍の、からだをよくみて知っている。肺と胃の腑は同じでない。きっとどこかの林の中に、お骨があるにちがいない。」なるほどそうかもしれないと思った人もたくさんあった。 質問(1)「肺と胃の腑は同じでない。」普通の人の肺と胃の腑と同じではないのですか。それとも将軍の肺の働きと自分の胃の働きは同じではないのですか。私は外人です。これを読んでどうしても分からないのです、教えてください。おねがいします。

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noname#9757
noname#9757
回答No.1

 仙人は雲(霞)を食べて生きているという伝説があります。  もしも将軍様が仙人になったとしたら、雲(霞)を吸い込む事でお腹もいっぱいになる、つまり肺と胃の腑が一緒になると言うことです。  「肺と胃の腑は同じではない」という発言はバーユー将軍が仙人になったはずはないという意味です。

fenglianyang
質問者

お礼

ご説明を聞いてすっかり分かりました。たいへん助かりました。どうもありがとうございました。

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  • girugaru
  • ベストアンサー率35% (6/17)
回答No.2

小説の時代背景を考えると、(実際にあった話ではなですけど)リンパー先生ほど医術の経験と知識のある人はいなかったようです。ですから普通の人たちの中には、肺と胃の腑はおなじだと思っている人もたくさんいたでしょう。国語的回答をすれば、ここでは将軍について語っている、で正解ですが、今までの経験と知識からすべての人について語っている、ともとれます。シェイクスピアや他の戯曲でもなんでもそうですが、国語的回答にとらわれず、自分の自由な感性で物語を読む、あいまいな部分があってもいいのではないかと、個人的には思っています。特に宮沢賢治はぜひ、自分だけの賢治の世界を心にもって、読んでいかれることをお勧めしますし、また願っています。

fenglianyang
質問者

お礼

たいへんありがとうございました。

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