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ミクロの問題です。
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No1の回答の訂正。 E₃→E₂がスルツキー・オリジナルの意味での代替効果だ。 とあるところは E₃→E₂がスルツキー・オリジナルの意味での所得効果だ。 と直してください。 なお、価格変化の効果を代替効果と所得効果に分解するのではなく、価格変化後に両財の需要量がどうなるかを知りたいだけだったら、変化後の予算線と無差別曲線とが接する点を見つけるだけでよい。つまり、E₂の座標(横座標がA財の消費量、縦座標がB財の消費量)を見ればよい。朱線は「最後の予算線」ではありませんよ。
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- statecollege
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スルツキー分解には2つのバージョンがある。一つは、スルツキーのオリジナルのバージョンで、もう一つはヒックスのバージョン。普通のミクロの教科書ではヒックス・バージョンで説明されている。あなたの「スルツキー分解の問題」という質問で示されている「手順」はヒックス・バージョンだ。しかし、あなたの、ここの図で示されている手順はスルツキー・バージョンでもなければ、ヒックス・バージョンでもない。したがって、価格変化の効果が所得効果と代替効果に正しく分解されていない! スルツキー・オリジナルとヒックス・バージョンとの違いは「実質所得」概念の違いにある。たとえば、A財の価格が上昇すると(B財価格は変わらないとする)、家計(消費者)の実質所得は減る(なぜ?)ので、A財の価格上昇の、実質所得変化の影響(所得効果という)を除いた効果(代替効果と呼ぶ)を知るためには、実質所得を同じ値にとどめておく必要がある。同じ「実質所得」とは、スルツキー・オリジナルでは、同じ「購買力」を意味するのに対し、ヒックス・バージョンでは同じ「無差別曲線」(つまり同じ「効用水準」)を意味する。以下ではA財の価格が上昇した場合、つまりあなたの右側の図を用いて、2つのバージョンの違いを説明する。 ・まず、スルツキー・オリジナルの手順を示す。Eoを通り、I₂の傾きをもつ直線を描く(あなたの図では朱色の直線がそれにあたる。)それが、Eoと同じ購買力をもつ(よってスルツキー・オリジナルの意味で、同じ「実質所得」をもつ)点の軌跡だ。その朱線と接する無差別曲線Uo上の点をE₃と名付ける。E₃は図には描かれていないが、あなたの図のE₁とEoの間にくるでしょう。 Eo→E₃がスルツキー・オリジナルの意味での代替効果だ。 つぎに、I₂と接する無差別曲線U₁とが接する点をE₂とする(このステップはあなたの図と同じ。) E₃→E₂がスルツキー・オリジナルの意味での代替効果だ。 ・つぎに、ヒックス・バージョンを説明する。I₂と同じ傾きを持ち、Uo上にある点を見つけ、それをE₄と呼ぼう(あなたの図には描かれていないので注意。) Eo→E₄ ヒックスの意味での代替効果 そして E₄→E₂ ヒックスの意味での所得効果だ。 まず以上をきちんと理解してください。