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古典翻訳:ホラティウスの書簡集の1の13、
アウグストゥスに詩を献上するにあたっての、注意事項の詩です。 But when you've quelled the perils of the road, Take special care how you adjust your load: Don't tuck beneath your arm these precious gifts, As drunken Pyrrhia does the wool she lifts, As rustics do a lamb, as humble wights. Their cap and slippers when asked out at nights. Don't tell the world you've toiled and sweated hard. In carrying lays which Caesar may regard: Push on, nor stop for questions. Now good bye;. But pray don't trip, and smash the poetry (HoraceのEpistlesの Book IのXIIIより。John Coningtonによって1869年に英訳された。) 拙訳: さあ、いざ殿のもとに到着となったらば、 物の運び方ってもんには気を使ってもらいてえ。 いいかい、献上品ってのはね小脇に抱えて運ぶもんじゃないよ 酔っ払いが、店のもんを勝手に持ち帰ってるみてえだろ、 農家が子羊を抱えるようにもなっちゃあいけねえ、 あと、田舎もんが、お呼ばれされた時に履き物と帽子を小脇を抱えて家に入るだろ、ああ見えてもダメ! 殿が目を通すかも知れねえわしの歌を運んでんだ くれぐれも「こりゃ、一苦労だわ。」って顔しちゃいけねえよ 分かったね、じゃあ早いとこ、行っとくれ 粗相だけはないように頼んだよ。 * drunken Pyrrhia does the wool she liftsの箇所は身近にありそうな例に変更しました。(Pyrrhiaさんなんて知らんし、、。) ** humble wights. Their cap and slippers when asked out at nights.の箇所は、こちらを参考にしました。( 英訳者が違うのでtribe-guest=humble wightsですが。) https://books.google.jp/books?id=wVgNAAAAYAAJ&pg=PA325&lpg=PA325&dq=drunken%E3%80%80Pyrrhia&source=bl&ots=f2LVHhTSzV&sig=ACfU3U02TwLN8KPl88O6d7yThlSfg4aF_Q&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjy2LqRzMjlAhXKtlkKHa4yBwsQ6AEwAHoECAQQAQ#v=onepage&q=drunken%E3%80%80Pyrrhia&f=false それにしてもホラティウスはなんで、わざわざダメな例だけ教えたのでしょうね(笑) 今回は短く途切れてくれなくて長い引用になってしまい申し訳ありません。 皆様の翻訳例を教えていただければと思います。 宜しくお願い致します。 (BAは、選びません。 すいません。)
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- Nakay702
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面白い部分の抜粋と抄訳をありがとうございます。 >拙訳: さあ、いざ殿のもとに到着となったらば、 物の運び方ってもんには気を使ってもらいてえ。 いいかい、献上品ってのはね小脇に抱えて運ぶもんじゃないよ 酔っ払いが、店のもんを勝手に持ち帰ってるみてえだろ、 農家が子羊を抱えるようにもなっちゃあいけねえ、 あと、田舎もんが、お呼ばれされた時に履き物と帽子を 小脇を抱えて家に入るだろ、ああ見えてもダメ! 殿が目を通すかも知れねえわしの歌を運んでんだ くれぐれも「こりゃ、一苦労だわ。」って顔しちゃいけねえよ 分かったね、じゃあ早いとこ、行っとくれ 粗相だけはないように頼んだよ。 ⇒お見事! いやあ、恐れ入りました。 これを拝見して、一度はシャッポを脱いであきらめようと決心しましたが、思い直して、そうだ、「あの手」で行こう、と意を決して挑戦しました。 (私訳) 道中の、苦難をなんとか乗り越えてから、 心してくれ、この荷物は特別扱いだから。 貴重な贈り物だ、小脇に抱えることはやめてくれ、 万引きの毛糸を抱えたのは、ピュリアの酔いどれ、 ワルの見本は尽きることなく、子羊抱える農夫まで、 まして夜会の席で、帽子や履物を抱える手合いまで。 誰にも、汗臭さをさとられてはいかんのだ。 託す詩は、御大が目にするかも知れんのだ。 分かったらモタモタするな、頼んだぞ、 ゆめゆめ粗雑な扱いはしっこなしだぞ。 *Pyrrhiaは、Zeusに助けられた情けない女神の名から採ったものらしいです。ここでは、「ミーちゃんハーちゃんの代名詞」として用いたのではないかと推測しました。 以上、とりあえずお送りします。よろしくお願いいたします。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
今回は、火事場の濁った空気のせいか、頭の働きが鈍く、ご近所さんのように目まいはしませんが、僕には手が出ません。素晴らしい訳をありがとうございました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 お大事になさってください。 SPSさんの訳を楽しみに質問していますが、SPSさんの体調と安全が最重要事項ですので、たまにはごゆっくりして体調回復に勤めてください。 はやく火事が収まるといいのですが、天気予報がはずれて大雨が降ってくれるといいのですけどね。 お早い火事の鎮火と、ご体調の回復を祈っております。 それでは、くれぐれも安全には気を付けてくださいますようお願い致します。 またの、お越しをお待ちしております。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >「あの手」で行こう、 また抜かれるのですね、あの「伝家の宝刀」を! >道中の、苦難をなんとか乗り越えてから、 >心してくれ、この荷物は特別扱いだから。 >貴重な贈り物だ、小脇に抱えることはやめてくれ、 >万引きの毛糸を抱えたのは、ピュリアの酔いどれ、 いつもながら脚韻の技法がお見事ですね。「やめてくれ」と「酔いどれ」で韻を踏むとは、この技法には舌を巻きました。 >ワルの見本は尽きることなく、子羊抱える農夫まで、 >まして夜会の席で、帽子や履物を抱える手合いまで。 そうなんですよ、as~, as~, as~は全部「小脇に抱える、ワルの見本」なんですけど、日本語で「as~, as~, as~」をどう面白く言うかとなると、これがまた難しく、苦労しました。 それにしても、自由奔放なホラティウスでも、ずいぶんと流石に皇帝に献上するとなると気をもむもんですね。 あまりにもダメな例ばかり言うからダチョウ倶楽部の「押すなよ、絶対押すなよ!」的な「まえふり」か!と、ツッコミたくなりました。 >Pyrrhiaは、Zeusに助けられた情けない女神の名から採ったものらしいです。 he likewise wrote comedies; for the same Scholiast observes, on the following line of Horace, Ut winosa glomos furtivae Pyrrhia lanae. Epist. xiii. B. i. that the poet Titius introduces a servant of the name of Pyrrhia, stealing a ball of wool from her mistress. All his works are unfortunately lost. (著者: TibullusのThe Works of Tibullus, 第 1~2 巻より) だそうで、ホラティウスと同年代の詩人アルビウス・ティブッルスの喜劇にでてくるシーンらしいのですが、問題のcomedyが消失してしまっているので、「どういう状況」なんだか、、。 今回も、ありがとうございました! また今後とも、宜しくお願い致します。