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終助詞「か」で終わる文を体言のように扱う場合
終助詞「か」について教えてください。 「私が勝てるかが問題だ」 「可能性があるのかについて調べた」 上記の文では「私が勝てるか」「可能性があるのか」 という疑問文が名詞(体言)のような扱いになっていますよね。 終助詞の「か」には文章を名詞(体言)にするような働きがあるのですか。 この文法について分かりやすく教えていただけると幸いです。
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実を言うと、英語と同じなのです。 人間の言語なのだから、そんなに違うはずはないと思ってお聞きください。 文を名詞節として扱うには、そういうマークが必要です。 これを補文標識(complementizer)と言います。 英語なら、名詞節の印として、平叙文なら that、疑問文なら whether をつけます。 I believe that he will win. I wonder whether he will win. 日本語では、平叙文なら「と」、疑問文なら「か」をつけます。 [ [ 彼なら勝てる ] と ] 信じている。 [ [ 彼なら勝てる ] か ] 分からない。 ただ、英語と違い、日本語の「と」は目的語(または「元」目的語)にしか使えません。 [ [ 神 ] を ] 信じている。 [ [ 神 ] が ] 信じられている。 [ [ 彼なら勝てる ] と ] 信じている。 [ [ 彼なら勝てる ] と ] 信じられている。 vs. ×[ [ 彼なら勝てる ] と ] 明らかだ。 (元)目的語以外には、「の」か「こと」で名詞化するしかない。 [ [ 彼なら勝てる ] の ] は 確かだ。 [ [ 可能性がある ] こと ] が うれしい。 一方、whether は主語や前置詞の目的語にも使えます。日本語の「か」と同じですね。 Whether she comes or not does not concern me. 「彼女が来るかどうかは私にはどうでもよいことだ」 That all depends on whether you’re ready to apologize to your sister and promise to never try like that again. 「すべてはあなたが妹に謝って,もう二度とあんなことはしないって約束できるかどうか次第ね」 [ジーニアス英和(第5版)辞典]
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- OK1723TRD
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「私が勝てるかが問題だ」は文法的に正しい表現です。 「私が勝てるのか」と、「私が勝てる」という内容を媒介的、抽象的に形式(抽象)名詞で実体的に捉え直し表現することにより、動かぬこととして折り目正しく強調することになります。 「サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ!」というように、長い内容を形式(抽象)名詞「もの」として捉え直し、強調することが出来るのと同じです。■
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ありがとうございます。 文法的には正しく、形式名詞を使って折り目正しく強調・・・ ふむふむ、奥が深いですね。
- OK1723TRD
- ベストアンサー率38% (18/47)
「私が勝てるか」は入れ子型の疑問概念であり、名詞である実体概念ではありません。 これを媒介的、抽象的に実体として捉える場合は、「私が勝てるの」と形式(抽象)名詞「の」により捉え直します。そして、この実体概念について、「私が勝てるのか」と疑問内容を動かぬものとして折り目正しくとらえ疑問を表現します。 「可能性があるのか」は「可能性があるの」と形式(抽象)名詞で実体的に把握し、疑問を表しています。 文が表すのは話者の個別概念であり、名詞(実体概念)ではありません。 終助詞「か」が表すのは疑問であり、語に名詞にするなどという働きはありません。語は規範としての概念を表します。 なお、文と文章は段階を異にする概念で、文章とは、あるテーマに基づく、題名を持つ文の集まりです。 語、文、意義、意味と規範(文法)を媒介とする表現という言語の本質を正しく捉えないと論理が錯綜、混乱してしまいます。■
お礼
ありがとうございます。 うむむ、難しいですね ^^; 「の」で名詞として把握し、「か」で疑問を表す?? つまり、「の」が抜けている「私が勝てるかが問題だ」は文法的には間違い??? うーん、明らかに私の理解力不足ですね、すみません。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
終助詞は、文の終わりに着く。 文は名詞として扱える。 この二つで説明がつくと思います。 例、平叙文 明日行くが言えない。 「が」は格助詞で、名詞につく 疑問文 私が勝てるかが問題だ。 ”
お礼
ありがとうございます。 >終助詞は、文の終わりに着く。 >文は名詞として扱える。 これは「なるほど」と思いましたが、例の平叙文の方は文法的に問題ないのか疑問が残ります。 私の勉強不足のせいですね。すみません。
お礼
ありがとうございます。 thatが「と」、wetherが「か」。 ただし、「と」は目的語限定なので、主語としてなら「の」「こと」を使う。 「か」の方は目的語と主語のどちらでもOK こんな感じでしょうか。 私は文法的には理解できていませんが、ニュアンス的には分かりやすかったです。 参考にさせていただきます。