この問題難しいですよ。クーン・タッカー条件を使う必要があるからです。この質問で「所得」とは私的財で測った初期保有量だとします。X1を個人1の公共財寄与量、X2を個人2のそれとする。すると、個人1と2の私的財の消費はそれぞれY1=14-3X1, Y2=10-3X2となるから、個人1と2の効用はそれぞれ
u1 = (X1+X2)(10+(14-3X1)=(X1+X2)(24-3X1)
u2 =(X1+X2)(1+10-3X2)=(X1+X2)(11-3X1)
である。最大化条件(クーン・タッカー条件)はそれぞれ
0≧∂u1/∂X1=24 - 6X1 - 3X2 X1>0ならば等号が成立 (*)
0≧∂u2/∂X2 = 11- 3X1 - 6X2 X2>0ならば等号が成立 (**)
で与えられる。
いま、X1>0,X2>0と仮定してみる。すると(*)と(**)は等式が成立するから、
X1 = 4 - (1/2)X2
X2= 11/6 - (1/2)X3
この連立方程式を解くと
X1=37/9, X2 =-4/3
となり、矛盾(なぜ?)
よって、X1>0,X2=0と仮定すると、(*)より
X1=4
(**)にX1=4,X2=0を代入すると、
11-12≦0
となり、(**)を満たすので、(X1,X2)=(4,0)は解である。
最後に、X1=0, X2>0が成り立たないことを確かめておこう。このとき、(**)は等号で成立するから、(**)より
X2 = 11/6
を得るがこれを、(*)に代入すると
24 -6×(11/6)≦0
となり、矛盾。よって、このケースは成り立たない。よってナッシュ均衡解は
(X1,X2)=(4,0)
であり、この経済の自発供給された公共財供給量は
X=X1+X2 =4+0 =4
ということになる。
お礼
遅くなりすみません!回答ありがとうございました。確かに教えられてません…図を書けば分かると言われました…