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名目GDP、名目GDP 成長率、式変換

GDP デフレータとGDP の関係を式に表すと、「GDP デフレータ= 名目GDP / 実質GDP」となります。GDP デフレータの前期比がプラスであれば、物価が上昇していくインフレを表します。逆に、GDP デフレータの前期比がマイナスであれば、物価が低下していくデフレを表します。  また、GDP デフレータの式を言いかえると、「名目GDP 成長率=実質GDP 成長率+インフレ率」となります。 と、テキストにあったのですが、どのように式変換するのでしょうか?

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回答No.1

Y=実質GDP P=GDPデフレータ N=名目GDP(Nominal GDP) と書くと、おっしゃるように、 N = PY となる。今両辺の変化をとると ΔN=Δ(PY)=YΔP+PΔY+ΔPΔY                (*) となるのはよいでしょうか? 両辺をN=PYで割ると ΔN/N = ΔP/P + ΔY/Y + (ΔP/P)(ΔY/Y)              (**) となる。(ΔP/P)(ΔY/Y)の部分はΔP/P、ΔY/Yに比べると小さな値(second-order magnitude)なので、無視して近似値を求めると ΔN/N ≒ΔP/P + ΔY/Y                     (***) となる。つまり、名目GDPの成長率はインフレ率(GDPデフレータの成長率)プラス実質GDPの成長率の和に(近似的に)等しい、ということになる。 ちなみに、(*)の部分をもう少し詳しく書くなら NがΔNだけ、PがΔPだけ、YがΔYだけ変化したとすれば、変化後は N+ΔN = (P⁺ΔP)(Y+ΔY) となるので、右辺を展開し、N=PYを用いると、(**)が得られるので、確かめてください。また、(***)が(**)をどのぐらい近似しているかをみるために、たとえば、ΔP/P=0.02(つまり2パーセント)、ΔY/Y=0.03(3パーセント)すると、名目成長率ΔN/Nの近似値(***の値)は0.05(5パーセント)で、真の名目成長率より、0.02×0.03=0.0006(0.06パーセント)小さいだけであり、通常は無視して良い大きさであることが分かる。

spongetak
質問者

お礼

よくわかりました。ありがとうございます。

その他の回答 (1)

回答No.2

全微分を習い、対数微分の公式を知っているなら、別解があります。記号はNo.1の回答と同じ記号を用いましょう。 N = PY 両辺の自然対数をとるなら ln N = ln P + ln Y となる。いま両辺の全微分をとると dN/N = dP/P + dY/Y を得る。ここでは、自然対数の全微分の公式dlnx = dx/xを用いている。dNとはNの微小変化量を表わし(dP、dYについても同様)、dN=ΔNで近似すると、 ΔN/N = ΔP/P + ΔY/Y が成り立つ。つまり、名目GDP成長率は物価上率(GDPデフレータ上昇委率)と実質GDP成長率との和に(近似的に)等しい、となる。

spongetak
質問者

お礼

全微分とか、分からないので、分かりませんが、そういうのがあるというのが分かりました。ありがとうございます。

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