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「遠野物語」と「柳田」と「ハレとケ」
柳田国男の名著「遠野物語」についてです。 柳田と「ハレとケ」というキーワードをよく見ますが、ハレとケと柳田の思想とにはどういった関係があるのでしょうか? 遠野物語の序文や本文を読んではみたもののいまいちよくわかりませんでした。
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noname#15943
回答No.1
「ハレ」と「ケ」を民俗学のキーワードにしたのは柳田です。が、「ハレ」と「ケ」で日本の人々の生活を論じた文章は『遠野物語』ではなく、ほかにあります。 ただどの本に書いてあるのかわかりませんが。柳田國男全集を図書館でみてください。 『遠野物語』は一般に柳田國男の主著とされていますけれども、柳田が自己の思想を語ったものではありません。遠野郷で別の人が採集したハナシを柳田が文学的に修飾して発表した「作品」(文学)です。この『遠野物語』を「ハレ」と「ケ」の観点からみることもできなくはないでしょうが、むしろ遠野(とされる)地域での人の精神生活を「近代」の側からの視点で記録・報告したものとして感じてみておいてください。