- ベストアンサー
「とき(鬨、鯨波)の声」の“とき”について
「鬨(とき)の声」「勝ち鬨(どき)」と使われる、あの“とき”についてです。 ここでいう「とき」には、どのような由来(?)があるのでしょうか? 時間の「時(とき)」と、なにか関係があるのでしょうか? 手元の現代国語辞典をひもといてみるかぎりでは “鬨”と“時”は、べつべつの言葉として紹介されていますが、 なんとなく両者に関係がありそうな。 単純に「戦いのタイミングを合わせる」とか、 儀礼としての戦いの「ハレとケの時間軸を区切っている」とか。 あなたなりの推論でもけっこうです。 「鬨=とき」の日本語としての成り立ちについて ご存知の答え・ヒントを教えていだけませんか?
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
補足にならない補足をします。 大和言葉のトキ(大事なトキ、トキを逃さず)と関係ありそうですね。トキは時に落ち着くまで、大和言葉のトキにぴったりの漢字が見つからなかったと見えて、刻、辰、秋などの字が当てられ、刻と秋は現在まで生き延びているいます。 鬨を合わせる(敵の鬨の声に合わせて味方も鬨の声を上げること)という表現があるので、トキ(大事なトキ)と関係がありそうな気もします。大和民族が戦に際し雄たけびをあげることをトキの声を上げる(戦で大事なトキに)と言っていた可能性が考えられます。 しかし、素人が想像を重ねるよりも古語の専門家や昔の戦争の専門家に尋ねるほうがよさそうです。
その他の回答 (2)
- ten-kai
- ベストアンサー率61% (98/160)
小学館の「日本国語大辞典」には、 とき【鬨・時・鯨波】 とあります。由来は判りませんが、関係はあるようです。
お礼
<鬨>という字が、日本でいつごろから 使われはじめたのかは分かりませんが、 この字のなかに<共(“そな”える)>が含まれることから、 もしかすると、「戦いの時を天に捧げる」という 儀礼的な意味合いといっしょに輸入されたのかもしれませんね。 >>小学館の「日本国語大辞典」には、 自分が「時の声」という表記を目にした『言泉』と 同じ出版社によるものですね。 めぼしいなかではココだけ、「時の声」を 採用しているようです。
鬨とは漢語で「戦う」「戦いのときにあげる大声」と辞典にあります。昔の外来語と理解すればよいかと思います。 一方、鯨波(げいは、とき)は日本人がイメージとして持つ、巨大な鯨が波を起して泳ぎ回り、巨大な水柱(実は息)を上げるさまを、戦場で大軍がどよめき、大声(戦う前と勝った時)をあげる様子に見立てた和製漢語だと思います。 従って時間の時とは関係ないと思います。
補足
ここで本当に質問させていただきたかったのは、 「なぜ鬨(こう)という漢字に“とき”という読みが当てられたか?」なんです。 漢語としての成り立ちではなく、日本語としての成り立ちのことです。 混乱を招くような質問文だったようで、たいへん失礼いたしました。 広辞苑や大辞林では「ときのこえ=鬨・鯨波の声」と紹介されていますが、 たまたま言泉を開いたところ、同義で「ときのこえ=時の声」という表記が! 「時の声」と書くと、フツーは、雅楽などで 四季の情景に合わせた調子のことを指すハズなのですが、 こうなると、「時の声」も「鬨の声」も、 漢字が当てられる以前の日本語としては、 同じ意味で用いられていたのかなー?と考えてしまいますよね。 ・・・なんだか、またまたコノ話題を 自らややこしくしてしまったような気がしますが。。。
お礼
<時>の語源である“とき”と関係がある、 というご意見と解釈してよろしいのでしょうか? 自分も、時機という意味での“とき”を想像しています。 ただ、時をさす言葉として、 古くは“と”という言い方もあります。 「“とき”:大きな流れのなかでの時期(季節など)」に対し、 「“と”:特定のある時」。 こうなると、「“とき”を上げる」ではなく 「“と”を上げる」という表現があってもいいはずですが。。。 「鬨を上げる」という言い方・書き方の成立した年代が 気になってきますね。 ほかに、「解く」「疾く」との関連も考えてみましたが、 これはさすがにこじつけになるかも? このテの話題に詳しい方、お助けを!