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トルーマン
世界の命運を左右するアメリカ大統領選挙は、民主主義を具現化した、優れたシステムの上に成り立っており、例え、国民の圧倒的支持があっても最大2期8年と決まっている。 しかし、大統領が死亡した場合は、相当いい加減な手続きで、大統領が決められる。 近代史では、ハリー・トルーマンと、リンドン・ジョンソンが、国民審判を経ずに、大統領になっている。 これは、相当危ない事ではないか。 実際、ルーズベルトが、病態を押して、慎重に行ってきた終戦着地や原爆開発だが、彼の急死により、副大統領になったばかりの「お前誰やねん」というトルーマンが、その難しい舵取りをやっちゃったわけです。 選挙に4度も当選したルーズベルトではなく、1度も受かってない、どこの誰かわからんヤツが原爆を落としたのである。 ケネディの後のリンドン・ジョンソンも、国民の信任もなく、ベトナム戦争の長期化へ舵を切った。 これって、最悪な事じゃないですか?。
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アメリカの大統領選挙は、「大統領候補」だけを選ぶのではなく、「大統領候補と副大統領候補の組み合わせ(ペア)」を選ぶシステムです。今年の11月に行われる選挙も、民主党のクリントン候補対共和党のトランプ候補(とその他の党の大統領候補)の争いではなく、民主党の「クリントン大統領候補とケイン副大統領候補の組み合わせ」対共和党の「トランプ大統領候補とペンス副大統領候補の組み合わせ」(とその他の党の正副大統領候補の組み合わせ)の争いです。 アメリカの有権者にとっては、大統領に万一のことがあった場合には副大統領が引き継ぐということは常識なので、大統領選挙の投票の際の選択では当然副大統領候補についてもその適否を勘案しています。(このため誰を副大統領候補にするかは選挙戦を有利に進めるために非常に重要です) したがって、副大統領から昇格した大統領は「大統領候補としては選挙で選ばれてはいない」ということは確かですが、「選挙で選ばれていない」わけではありません。 アメリカ大統領選挙はご存知の通り間接選挙です。最初の州の党員集会や予備選挙で各党内の候補指名をめぐる争いが始まり、党大会で正副大統領候補が指名され最大のヤマ場である一般投票を経て選挙人による投票(これは形式的なものですが)で正式に当選者が決定するまで、1年近くかかる長丁場です。 大統領に万一のことがあったからと言って、「来月臨時のアメリカ大統領選挙をやります」というわけにはいきません。また議院内閣制の国の首相のように、すぐに次の首相を議会で決めることもできません。アメリカにおいては大統領に事故があった場合、副大統領が昇格する制度はそれなりに合理性があると考えますがいかがでしょうか。
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- overthelight
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副大統領と言うのはもともと大統領が任期中に死亡した場合に大統領に昇格して政府能力を維持することが職務であり、それ以外の仕事はありません。やはりアメリカは、特に成立黎明期の頃は戦時体制にあった国ですし、そういう制度が必要だったのだと思います。また実際に副大統領のそういう職責が求められた事例もトルーマンはもちろん数多く存在します。 大統領が自分が死亡した時の後継大統領をあらかじめ決定する。それが副大統領制度と言うこともできるでしょう。事例としては失敗しましたがソフトバンクで一時期後継社長があらかじめ使命されていたのと同じような話です。 ただアメリカ大統領選挙では共和党、民主党ともに大統領候補は予備選挙で実質2位に入っていた候補を副大統領候補に選ぶことが多く、そのような機械的な手続きを経ないで大統領候補の意志で独自に副大統領候補が共和党・民主党ともに選定されている今回の大統領選挙は少し珍しいとも言えます。とは言え、全ては大統領の一存で決まる話ですし、いずれにしても大統領が死亡した時に選挙という空白期間を経ないで政府能力を保てるよう候補をあらかじめ作っておくというのはアメリカらしい危機管理能力と言えるでしょうね。 副大統領職にある人は、政権を担当する能力がありながら大統領が生存している間は常にベンチウォーマーでいることが求められるわけで(そして実際、何事もなくベンチウォーマーだけで任期を終えた元副大統領もアメリカの歴史上数多くいます)、精神的にどのような感覚であるのかは何とも言いようはないですが、いずれにしてもアメリカらしい政府システムなんだと思います。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、副大統領は、ナンバーツーではなく、「バックアップ」なんですね。天皇家の「伏見系」みたい。 つまり、有事がこない限りいないと同じなわけですね。 面白いですね。 しかし、先発が打たれてリリーフを先発投手が指名するのは、合理のようなおかしいような話ですね。
- eroero4649
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歴代のアメリカ大統領は、JFケネディ大統領を含めて4人の大統領が任期中に暗殺されています。リンカーン、ガーフィールド、マッキンリー、ケネディです。全員、その後は副大統領が大統領に昇格しています。また他に大統領の死去に伴って副大統領から昇格した人がタイラー、フィルモア、クーリッジ、トルーマン、フォード(この人だけはニクソン大統領辞任に伴う昇格です)となっていて、合計9名となっています。オバマ大統領が第44代ですから、そのうちの9名というと結構な数ですね。つまりアメリカ政治史においては、副大統領の昇格というのは「まあ、たまに起きること」です。質問者さんがいうほどの大事件ではありません。 「リーダーが不在である」ということに対する考え方が日本人とアメリカ人では根本的に考え方が違うのです。欧米、というか日本以外の多くの国ではリーダーが独裁的な権限を持つことが当然だと考えられています。先進国でも多くの国で国家元首が非常事態を宣言するとものすごく強大な権限を持てるようになっています。 日本では「きちんと形式を踏んで選ばれたリーダーじゃないとリーダーにするのはありえない」と質問者さんのような考え方をする人が多いと思うのですが、特に白人は「リーダーが不在であることがありえない」と考えています。リーダーの椅子に誰もいない、というのことのほうが公正なシステムで選ばれたリーダーではない、ということよりも彼らには気持ちが悪いのです。だから大統領選挙で大統領と副大統領をセットで選ぶシステムになっているわけです。そこは一応、合理的なシステムになっていると思います。 自分が知らなかった計画は中止すべきだ、というのはあくまで質問者さんの考え方であり、もしその考えが通るなら日本も政権交代したらそのたびごとに前政権がやっていた計画は中止しなければなりません。たぶん、そんなことをやったらむしろ無駄が多かったでしょう。 トルーマンが原爆を使うに至った判断をしたことの是非、というのはあると思いますが、原爆開発計画を中止させる是非は難しいですね。もし中止したら投じた予算が全部パァだしね。また、何がどうであれアメリカ人の国の問題ですから、我々日本人が口をさしはさめる問題ではありません。アメリカ人がそれでいいと思っているならね。
お礼
ありがとうございます。 よくわかりました。 大統領が任期を全うできない事はままあることですね。 それからアメリカの方が、リーダー1人に権力が集中する事もわかります。GHQのマッカーサーしかりです。 私の考えでは、アメリカは大統領に権力を集中させたいので、その代わり選挙でしっかり選ぶのだと思います。 ルーズベルトは大きな権力者でしたが、選挙公約にしばられて戦争を行使できませんでした。ここが独裁との違いで、私がアメリカを選挙重視型と考える理由です。 ですので、わたしは日本のリーダー論と比較してるわけではありませんし、わたし自身が合議主義なわけではありません。 なので、大統領選挙は、もう少し副大統領のこともよく理解させるシステムにすべきだと思います。回答者さんのご指摘どおり頻度の高い副大統領の途中おでましなら、副大統領選出のルーズさがこの仕組みの盲点、欠点というのが私の意見です。 リーダー不在でいいとは私も思っていません。 誰もそう思わないでしょう。 前政権の事を全て中止にするとは言ってません。原爆は、都市ひとつを破壊する絶対に使用してはならない特例中の特例の兵器です。核兵器の打ち合いで戦争をすれば人類は滅亡します。北朝鮮やISなど、モラル無きリーダーが持ったら敵国を全滅させることも必至です。広島市は全滅したのですよ。 それなのに、ここの回答者さんは、口をそろえて「仕方ない」とおっしゃる。そんな物分りが、ありますかね?。都市を破滅させられてんのに、相手の軍事予算の心配をしたり、内政干渉のルールを守りたいですか?。なんたる仏様でしょうか。 そして、大量虐殺など、アメリカ人どころか世界中の誰も望んでいません。それは確実でしょう。 なのに、軍とトルーマンの単なる事務都合の無理解によって原爆が落とされたのです。これはアメリカ人の総意ではありませんよ。 被害者とか内政干渉は、おいといて、アメリカ人にとって、望まない大量殺人をやりたくないなら、よく考えるべきだったと考えます。 この問題を「しかたない」という人は当時のトルーマンと同じ感覚なんだろうなーと思います。机上の理屈で原爆を容認する感覚です。 トルーマンは、直ぐに事の重大さにおののき、「あれはアメリカの若者をこれ以上殺さない為に早期終結の為にやった」と、ウソの物語をでっち上げ、インチキの英雄となります。 アメリカ大統領選挙の方が日本より民主主義的な正式な選び方だと思ってます。 原爆の抑止力などの意義は認めざるを得ませんが、それはさておき、独裁者による原爆悪用もダメですが、同じくらい、無理解による原爆投下ほどバカな話はないというのが本件の私の思いです。
- ithi
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MONKEYMONKEY さん、こんばんは。 戦争や暗殺という危急の場合ではしょうがありません。誰かが代わりを勤めなければなりません。それにこの二人は副大統領として、選挙を受け、その後選挙を受けて大統領に再任されており、また、それはアメリカの政治システムに関する話なので、日本人である私たちには内政干渉になります。 リンドン・ジョンソン https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3 ハリートルーマン https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BBS%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3
お礼
ありがとうございます。 副大統領の意味はよくわかりました。 原子爆弾は、実にタイミングの悪い話です。 ヒットラーに対抗してパンドラを開けたら、使う必要なくなったが、国家予算を使い尽くし、実戦で使わないわけにいかなくなった。 そんな曲芸飛行を、不時着させるタイミングでルーズベルトが死んで、「初めまして!」に等しいトルーマンに交代した。 普通はそこで、原爆は中止でしょう。 わかってる人間ではなく、わかってない人間に、原爆を扱われたのは、日本としては、とても残念です。 内政干渉ってなにごとでしょうか?。^_^ あと、ウィキペディアは今日極めて一般的なホームページなので貼らなくても大丈夫かも。
- hekiyu
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世界の命運を左右するアメリカ大統領選挙は、民主主義を具現化した、 優れたシステムの上に成り立っており ↑ ルーズベルトは、有名な人種差別主義者でしたよ。 フランクリン・ルーズベルトはオランダ出身で、「有色人種への差別が格別に強かった」と、 ニューヨーク州ハイドパークの大統領私邸で会談した英国の ロナルド・キャンベル公使は本国に書き送っている。 キャンベルが、この会談の席上、ルーズベルトから打ち明けられたのが 「劣等アジア人種」の品種改良計画だった。 「インド系、あるいはユーラシア系とアジア人種を、 さらにはヨーロッパ人とアジア人種を交配させ、 それによって立派な文明をこの地に生み出していく。 ただ日本人は除外し、もとの島々に隔離して衰えさせる」 当時は人種差別が当たり前の時代だったのです。 米国でも、人種差別が問題視されたのは、戦後の 1950年頃からでした。 国民の多くが人種差別主義者だったので、ああいう 大統領が選ばれたわけです。 これが優れたシステムなのでしょうか。 ケネディの後のリンドン・ジョンソンも、国民の信任もなく、 ベトナム戦争の長期化へ舵を切った。 ↑ ケネデイは、キューバ侵略をした大統領 でしたが。
お礼
ありがとうございます。 なぜか質問とご回答が全くあってませんが、それはともかく、優れたシステムの意味は「民主主義」に則ってる事において優れていると言っています。 人種差別主義者かどうか、キューバ侵攻するかどうかという一点で大統領を選ぶのは、民主主義的に反しているという事となります。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、よくわかりました。 「セット」になってるわけですね。納得しました。 以下は、理解した上での嘆きですが、しかしながら、それは、現実には、空論のようなものですね。 副大統領は、現実には、党代表の政敵を、票集めの為に指名する事もあり(ケネディに対するジョンソン)ならば、それは、大統領とは真逆の政策とすら言えます。また、トルーマンの場合は、ルーズベルトにとって便利な事務方だったかも知れません。 いずれにせよ、国民が選ぶ大統領と、大統領が選ぶ副大統領を並列に「国民がセットで選んだ」というのは、腹落ちしない話であります。 「急死は仕方ない」では、治りません。アインシュタインは、原爆開発をトルーマンに委ねた覚えはないですし、日本は、原爆のなんたるか、広島という都市の特性を、ロクに知りもしない男に事務的判断で、原爆を落とされたのですからね。 大統領は、大統領と副大統領ではなく、並列のコンビにすべきかも知れませんね。