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解析関数のm階微分係数の求め方は?
こんにちは。 λはA∈M(n;C)の固有値です。f:D→Cはλ∈Dの近傍で解析的とします。 g:D→C^{n×n}をg(z):=f(z)(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! (m≦n,Iは単位行列)と置いた時, m階の微分係数,g^(m)(λ)はどうすれば求められますか?
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- jcpmutura
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n=3 の時 A= (a11,a12,a13) (a21,a22,a23) (a31,a32,a33) λ,μ,νをAの固有値 H(z)=(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! g(z)=f(z)H(z) P(z)=(zI-A)~=(zI-Aの余因子行列) A~=(Aの余因子行列) h(z)=1/{(z-μ)(z-ν)} とすると |zI-A|=(z-λ)(z-μ)(z-ν) λ+μ+ν=a11+a22+a33 P(z)=(zI-A)~=z^2I+z{A-(λ+μ+ν)I}+A~ P'(z)=2zI+A-(λ+μ+ν)I P"(z)=2I P(λ)=λ{A-(μ+ν)I}+A~ P'(λ)=A+(λ-μ-ν)I h(z)=1/{(z-μ)(z-ν)} h'(z)=(ν+μ-2z)/{(z-μ)(z-ν)}^2 m=1 λ≠μ≠ν≠λ の時 H(z) =(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! =(zI-A)~/{(z-μ)(z-ν)} =h(z)P(z) H(λ)=[λ{A-(μ+ν)I}+A~]/{(λ-μ)(λ-ν)} H'(z)=h'(z)P(z)+h(z)P'(z) H'(λ) =h'(λ)P(λ)+h(λ)P'(λ) = (ν+μ-2λ)[λ{A-(μ+ν)I}+A~]/{(λ-μ)(λ-ν)}^2+[A+(λ-μ-ν)I]/{(λ-μ)(λ-ν)} = {(ν+μ-2λ)λ+(λ-μ)(λ-ν)}A/{(λ-μ)(λ-ν)}^2 +{(λ-μ-ν)(λ-μ)(λ-ν)-(ν+μ-2λ)λ(μ+ν)}I/{(λ-μ)(λ-ν)}^2 +(ν+μ-2λ)A~/{(λ-μ)(λ-ν)}^2 = [(μν-λ^2)A+{λ^3+λμν-μν(ν+μ)}I+(ν+μ-2λ)A~]/{(λ-μ)(λ-ν)}^2 g'(z) =f'(z)H(z)+f(z)H'(z) g'(λ) =f'(λ)H(λ)+f(λ)H'(λ) = f'(λ)[λ{A-(μ+ν)I}+A~]/{(λ-μ)(λ-ν)} +f(λ)[(μν-λ^2)A+{λ^3+λμν-μν(ν-μ)}I+(ν+μ-2λ)A~]/{(λ-μ)(λ-ν)}^2 m=2 λ=ν≠μ の時 H(z) =(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! =(zI-A)~/{2(z-μ)} =(z^2I+z{A-(2λ+μ)I}+A~)/{2(z-μ)} = {z+μ+μ^2/(z-μ)}I/2 +{A-(2λ+μ)I}{1+μ/(z-μ)}/2 +A~/{2(z-μ)} =zI/2+(A-2λI)/2+{μ(A-2λI)+A~}/{2(z-μ)} H(λ)=(A-λI)/2+{μ(A-2λI)+A~}/{2(λ-μ)} H'(z)=I/2+{μ(2λI-A)-A~}/{2(z-μ)^2} H'(λ)=I/2+{μ(2λI-A)-A~}/{2(λ-μ)^2} H"(z)={μ(A-2λI)+A~}/(z-μ)^3 H"(λ)={μ(A-2λI)+A~}/(λ-μ)^3 g(z)=f(z)H(z) g'(z)=f'(z)H(z)+f(z)H'(z) g"(z)=f"(z)H(z)+2f'(z)H'(z)+f(z)H"(z) g"(λ) =f"(λ)H(λ)+2f'(λ)H'(λ)+f(λ)H"(λ) = f"(λ)[(A-λI)/2+{μ(A-2λI)+A~}/{2(λ-μ)}] +f'(λ)[I+{μ(2λI-A)-A~}/(λ-μ)^2] +f(λ){μ(A-2λI)+A~}/(λ-μ)^3 m=3 λ=μ=ν の時 H(z) =(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! =(zI-A)~/6 ={z^2I+z(A-3λI)+A~}/6 H(λ)={λ(A-2λI)+A~}/6 H'(z)=(2zI+A-3λI)/6 H'(λ)=(2λI+A-3λI)/6 H"(z)=I/3 H"(λ)=I/3 H"'(z)=0 g(z)=f(z)H(z) g'(z)=f'(z)H(z)+f(z)H'(z) g"(z)=f"(z)H(z)+2f'(z)H'(z)+f(z)H"(z) g"'(z)=f"'(z)H(z)+3f"(z)H'(z)+3f'(z)H"(z) g"'(λ) =f"'(λ)H(λ)+3f"(λ)H'(λ)+3f'(λ)H"(λ) =f"'(λ){λ(A-2λI)+A~}/6+f"(λ)(A-λI)/2+f'(λ)I
- jcpmutura
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n=2 の時 A= (a,b) (c,d) λ,μをAの固有値 H(z)=(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! g(z)=f(z)H(z) A~=(Aの余因子行列) とすると |zI-A|=(z-λ)(z-μ) (z-a)(z-d)-bc=(z-λ)(z-μ) z^2-(a+d)z+ad-bc=z^2-(λ+μ)z+λμ a+d=λ+μ ad-bc=λμ (zI-A)^{-1} = ((z-d)/|zI-A|,b/|zI-A|) (c/|zI-A|,(z-a)/|zI-A|) m=1 λ≠μ の時 H(z)=(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! = ((z-d)/(z-μ),b/(z-μ)) (c/(z-μ),(z-a)/(z-μ)) = (1+(μ-d)/(z-μ),b/(z-μ)) (c/(z-μ),1+(μ-a)/(z-μ)) = (1+(a-λ)/(z-μ),b/(z-μ)) (c/(z-μ),1+(d-λ)/(z-μ)) = I+(A-λI)/(z-μ) g(z) =f(z)H(z) =f(z){I+(A-λI)/(z-μ)} g'(z)=f'(z){I+(A-λI)/(z-μ)}+f(z)(λI-A)/(z-μ)^2 g'(λ)=f'(λ){I+(A-λI)/(λ-μ)}+f(λ)(λI-A)/(λ-μ)^2 m=2 λ=μ の時 H(z)=(z-λ)^m(zI-A)^{-1}/m! = ((z-d)/2,b/2) (c/2,(z-a)/2) = (zI-A~)/2 H'(z)=I/2 H"(z)=0 g(z)=f(z)(zI-A~)/2 g'(z)=f'(z)(zI-A~)/2+f(z)I/2 g"(z)=f"(z)(zI-A~)/2+f'(z)I g"(λ)=f"(λ)(λI-A~)/2+f'(λ)I
補足
ご回答誠に有難うございます。 n≧3だと複雑になるようです。一般のnについては表しようはないのでしょうか?
- jcpmutura
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A= (0,1) (0,0) λ=0 m=1 f(z)=1 g(z)=z(zI-A)^{-1} の時 zI-A = (z,-1) (0,z ) (zI-A)^{-1} = (1/z,1/z^2) (0.0,1/z ) g(z)=z(zI-A)^{-1} = (1,1/z) (0,1..) g(z)(1,2)=1/zはz=λ=0で不連続微分不可能だから g^(m)(λ)=g'(0)は求められない
補足
ご回答誠に有難うございます。DはD⊂Cの領域です。 mは固有値λの重複度でした。大変失礼いたしました。
- ask-it-aurora
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最も単純な場合、つまり A = I の場合を考えてみても、g^(m)(1) の定義式に現れる逆行列は存在しないので「求める」ことはそもそもできません。 もし質問が本当に意味をなすなら何か書き損じていますね。(それと D は定義されていませんでしたが、C 内の領域か何かですか?)
お礼
仮定を書き損じてました。mは固有値λの重複度でした。大変失礼いたしました。
補足
有難うございます。拝読させていただいてます。 仰る通り,DはD⊂Cの領域です。
補足
たっ大変恐れ入ります。参考にさせていただいております。m(_ _)m