- ベストアンサー
線形代数の階数
複素数Cを成分に持つ(l,m)型行列Aおよび(m,n)型行列Bを考える(l,m,n∈N) f:C^m→C^l,g:C^n→C^mをそれぞれA,Bから定まる線形写像とする。 (1)rank(AB)=rank(A)となる必要十分条件はKer(f)+Im(g)=C^mであることを示せ (2)rank(AB)=rank(B)となる必要十分条件はKer(f)⋂Im(g)={0}であることを示せ (1)の方はなんとなくイメージできるのですが、数式で厳密に示すことができません。 (2)に関しては方針すら立たない状態です。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
(1) rank(AB) = rank(A) → Ker f + Im g = C^m のみ証明します。 Ker f + Im g = C^m → rank(AB) = rank(A) は自分で証明してください。 一般には Im fg ⊂ Im f であるが rank(AB) = rank(A) ならば dim(Im fg) = dim(Im f) であるから Im fg = Im f が成り立つ。 よって、C^m の任意の元 x に対して C^n の元 y で f(x) = fg(y) を満たすものが存在する。 z = x - g(y) とおくと f(z) = f(x) - fg(y) = 0 つまり z ∈ Ker f であるから x = z + g(y) ∈ Ker f + Im g すなわち C^m ⊂ Ker f + Im g (2) Im g から C^l への線型写像 h を h(x) = f(x) で定義します。 線型写像の次元定理より dim(Im h) = dim(Im g) - dim(Ker h) = dim(Im g) - dim(Ker f ∩ Im g) よって rank(AB) = rank(B) ↓↑ dim(Im fg) = dim(Im g) ↓↑ dim(Im h) = dim(Im g) ↓↑ dim(Ker f ∩ Im g) = 0 ↓↑ Ker f ∩ Im g = { 0 }
お礼
(1)の逆も証明することができました。 ご丁寧にありがとうございます。