端的には、今ある様々な物理法則が将来でも変わらない完璧な物理法則かどうかということはわからないということではなでしょうか。
完璧だと思っていた法則が新たな法則の発見で完璧ではなかった例としては、量子力学の発見の前はニュートンさんがまとめたニュートン力学とマクスウェルさんがまとめた電磁気学がこの世の物理法則の根幹で、これらからどうにかすれば全ての物理現象は説明できると考えられていました。
しかし、現実には説明が満足にできないことが続々と発見され、量子力学が構築されました。そのため、ニュートン力学はあらゆる場合で説明に使える物理法則ではないことがわかりました。
けれども、今でも日常的な範囲に限定すれば、物体の動きはニュートン力学をもとにして十分な説明ができます。こんな感じで、どこかにあるであろう全てを説明できる真の物理法則でなくても、考える範囲を「限定」することで、有用な「近似」的な物理法則で十分説明がつくわけです。
そして、今ある様々な物理法則が将来ずっと覆されないという保証はありません。むしろ覆されるかもしれない以上、今ある様々な物理法則が覆ることのない真の物理法則とは言えず、おそらくは将来では「近似」の物理法則になっているかもしれません。そのように考えれば、今我々がわかっている物理法則はニュートン力学みたいに、「近似」の物理法則でしかないのではないか、と考えられます。
このことをまとめて言うと「物理学は近似に過ぎない」ということだと思います。
お礼
どうやらこれが正しい解釈のようですね。回答ありがとうございました。