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音楽の鑑賞能力
最近ふと、中学生時の音楽の授業で、音楽の鑑賞能力が非常に優れているという評価を受けた事があるのを思い出しました。 記憶にある限りでは、その時の授業内容は、色んな音楽を聴いて、その音楽からどんなイメージができるかみたいな内容だったと思うのですが、とりあえず感じたものをそのまま書いたと思います。 この話を先週母にしたところ、「私もあんたの鑑賞能力は本当に高いと思うわ」と言われたのですが、音楽の鑑賞能力が優れているというのは、つまりどういうことなんでしょうか? (自慢のように聞こえてしまったらすみません。。。
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質問者が選んだベストアンサー
何かを理解する時、それが本当に理解できているかを確認する方法として、 別の方法でそれを表示できるかというやり方があります。 分かりやすく言うと、見たり触ったりした経験を、言葉で表現したりすることですね。 質問者様が音楽を聴いて「感じたものをそのまま書いた」というのであれば、それはとても凄い事です。 音楽あらため「音」というのは、本来は非常に抽象的なものですから、 抽象的なものを言語化するのは極めて難しい問題となります。 音楽に馴染みのない人だと「こうヴぁーっと盛り上がっていきなりシーンとなって少しずつ胸がキューンっと…」みたいな単語しか浮かばないもんです(笑) 鑑賞とは言ってみれば、芸術を自分なりに噛み砕き、理解を深めることです。 「感じたものをそのまま書いた」つまり言語化出来た時点で、質問者様は自分なりにかなり理解を深めていたと考えられます。 そんな、人よりちょっと優れた能力、それが先生や母親からお褒め頂けた「鑑賞能力」だと思います。 読みづらい駄文ですがご参考になれば幸いです。
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中学校時代の件は二つの能力の相乗効果です。 人が物事を理解するには、三つの理解の仕方があるとされています。 仏教などでは三解(さんげ)と呼ばれます。 理解(りげ):物事を理屈で理解する理解の仕方です。 理屈は言葉で理解しますので、言葉で表現できる理解ということになります。 情解(じょうげ):好き嫌いなどの情で理解する仕方です。 お料理など好き嫌いなど味の違いがこれです。 男女の間の理解の仕方もこれです。 なぜあの人が好きか、嫌いかと聞かれても上手く説明できません。 感解(かんげ):感覚や感性で理解する理解の仕方です。 ご質問の音楽の理解などがこれです。 絵画彫刻などの理解も同じです。 情解(じょうげ)も感解(かんげ)も言葉で表現した途端に理解(りげ)に変わってしまいます。 元来言葉では表現できない理解の仕方です。 説得と納得の違いなどがこれです。 言葉で理路整然と説明するのが説得ですが、説明者が変わった途端にお前が言うことは解らんが信用しよう、などというのが納得です。 不慣れな営業マンがこれで良く泣かされます。 子供が説得されてその場で解ったと言っても同じことを繰り返すのは納得していないためです。 文章を読む際にも、行間の意を理解しろ、というのがこれです。 字句や文言だけに拘っている人を論語読みの論語知らずなどというのはこのことを表しています。 音楽も楽譜通りに歌っただけでは上手いといわれないのはこの為です。 この上手下手を表すのに歌唱力ということが言われるのはこの為です・ 極端なのが演歌です。 同じ歌でも歌手によって受ける印象が違ってきます。 オーケストラでも指揮者によって差が出てきます。 この巧拙で指揮者が格付けされて賞などが授与されます。 仏教の禅宗ではこの感解を最重要視しています。 不立文字、教外別伝などと表現します。 禅の境地は文字では表せない、言葉では教えることができないという意味です。 禅では分別をするな、つまり理屈で考えるな、と喧しく言います。 禅問答をそばで聞いていてもチンプンカンプンンなのはこの為です。 この感解(かんげ)や情解(じょうげ)を文章で表すにはそれなりの才能が必要です、エッセイ作家というのがこれです。 日常の風景をさりげなく文章で書きながら読み手にその場の情景や感情の動きをイメージさせてくれます。 中学校で褒められたのはこの才能が褒められたことだ、ということです。 歌手や俳優でエッセイの上手な人が沢山おられるのはこのためです。 常に人間の感情の動きを如何に表現するかという訓練を受けた結果です。 高倉健などは日本文芸大賞エッセイ賞を受賞しています。 質問者さんも今後文章力をつけられればエッセイ作家としての道が開ける可能性があります。
お礼
詳しく、丁寧な回答ありがとうございます! 文章力が乏しいので力をつけたいとは思っていましたが、その先にエッセイ作家という道があるのは意外でした。 能力に関しての説明も分かりやすかったです。 回答ありがとうございました!
- trytobe
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現実世界をあるいみ抽象化して作曲家が音を並べたものなので、 そのような抽象化された「作品」からそれぞれの違いに気付けるか、その違いから何を読み取れるか・感じ取れるか、という「気付く事柄の多さ・受け取る情報の深さ」が平均以上だったのでしょう。 それが、さらに音譜とかを見ながらの理論(音階・和音など)や、自らでも演奏しながら音譜を「解釈」するというレベルに進める素質もあるかも、というレベルだったのでしょう。それはそれで苦行の道なので、鑑賞で楽しんでおきたいところですが。
お礼
昔楽器をやることを勧められた事があったので、もしやっていれば、そういうレベルになれたかもしれないと思うと、もっと鑑賞能力を鍛えれば良かったと思いました。今更ですが・・笑 回答ありがとうございました!
お礼
凄く分かりやすいです!全く読みづらくないですよ!スッとアタマに入ってくる文章でした。私も見習いたいくらいです。 自分の鑑賞能力を、これからも大切に、そして何かにいかせていけたらなと思いました。 回答ありがとうございました!