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キーツ詩集の一節の翻訳理解がわからない
- 岩波文庫の対訳キーツ詩集において、特定の一節の翻訳が理解できません。
- 特に、詩の3行目の翻訳について疑問があります。行をまたいで解釈されているようですが、なぜ「習いには」という解釈になるのかがわかりません。
- この部分は詩の冒頭からはしょられた後の部分であり、そのため理解しづらいのかもしれません。詳しい説明がある方、ご教示いただけると幸いです。
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1。構造 主語:…… the bright Titan 輝くタイタンは 副詞句1: , frenzied with new woes, 新しい心配事で気が狂って 副詞句2: Unused to bend, 曲がるのに慣れていない 副詞句3: by hard compulsion 固い圧迫で 動詞: bent 曲げた 目的語: His spirit 彼の精神を 副詞句4: to the sorrow of the time; 時の悲しみに まあこう言う構造で飾りがついた SVO 第3文型です。 2。それをもったいぶって厳かな日本語にすると ……耀(かがや)きわたる巨神(タイタン)は 新たな災厄に悲憤しつつ平生(へいぜい)の習いには似ず 激しくおのが精神を迫(せ)め時運の悲相に対(むか)い 傾けた。 となったらしいです。冒頭から「......」となっていますから......出始めば実にキーツ的です。 3。中の行 unused は、「慣れていない」ですから 習い<習慣+平生の < いつもの+打ち消し =いつもの習慣ではない、で訳してあります。 by hard compulsion は「激しく」と訳されています。 「おのが精神を」という目的語の原語は His spirit と次の行の最初にあります。 「せめ」は、この文の動詞 bent の訳です。「曲げた」です。
その他の回答 (3)
不要なところは削り、必要な語を補うと、 The bright Titan, who is unused to bend his spirit, bent his spirit to the sorrow of the time by hard compulsion." となりますよね? こうすれば "who is unused to bend his spirit" =「平生の習いには似ず」がよくわかるのではないでしょうか? 「巨神はめったに心が折れない奴だったけどこのときばかりは泣きが入った」ということです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 今までの回答者様からもヒントを得ておりましたが、 回答者様の訳を読みますと、「平生の習いには似ず」と「おのが精神を迫め」の意味が、改めて良く理解できます。 すでに3つ回答がある中でしたが、回答者様の訳もまた大変に参考になりました。
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10005/12514)
>Unused to bend, by hard compulsion bent 平生(へいぜい)の習いには似ず 激しくおのが精神を迫(せ)め >特にこの真ん中の訳が何やらわかりません。3行めの「傾けた」は2行目のbentを受けているように、行をまたがっているのはわかるのですが。特にUnused to bendで「習いには」という解釈が自分にはどうもできません。 ⇒以下のとおりお答えします。 ハイペリオンは、王権を握るクロノスの兄なので、世界を支配する神々に一員であった(タイタン神族はこの2神を含め12神いた)。ゆえに、彼は他者を屈服させることはあっても、屈服させられることはなかったはずである。 これが、Unused to bend「屈することに慣れていない」の表わす意味であると推測されます。 ところが、後にタイタン神族はオリュンポス神族に敗れ、タルタロスに落とされる。 そしてこれが、by hard compulsion bent (His spirit to the sorrow of the time) 「彼は、(己の魂を時の悲運に激しく)屈服させられてしまうのであった」 と歌われた部分に相当するのではないかと考えます。 以上、(推測含みの)ご回答まで。
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、bentは「屈する」なのですね。日本語と英語が妙に一致していて面白いですね。 背景が全く分からなかったので(恐らく通して読めば理解できるのでしょうが)いろいろ教えていただいて大変勉強になりました。
- Oubli
- ベストアンサー率31% (744/2384)
元の詩しらないですけどね 輝ける巨神タイタンは、新たなる禍に憤慨し、 普段は精神を傾けることはしないのだが 強い衝動により時代の悲しみに己の精神を傾けた
お礼
ご回答ありがとうございます。 なるほど、短い文章でもかなりわかりやすくなりましたね。 編者の宮崎雄行(ゆうこう)さんというのも学者で詩人らしいですが、 なかなか難解な日本語を使われますね。 でも、今の時代は、難解な文章でもこういうサイトで質問することで、 理解を深められるのが嬉しいところです。
お礼
御回答ありがとうございます。 細かく教えていただきましてありがとうございました。 他の回答も含めて、かなり理解できたと感じています。