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能『鉄輪』の女の怪異な姿の典拠は何ですか?
能『鉄輪』は原典は『平家物語:剣の巻:鉄輪の女』だそうですが、この女が目的を果たすために以下のような姿になることが書かれているようです。目的とは夫を殺すことです。 即ち、『丈なす髪を五つに分け、五つの角に擬して結い上げ、顔には丹を塗り、鉄輪(かなわ)を戴き、その三つの脚には松明をともし、さらに松明に火をつけて口にくわえる』 質問は、女が目的を果たすために此のような姿にする理由(典拠)は何でしょうか? 何か典拠があるように思われますが、御存知の方がありましたら教えてください。
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あれは、もともと女が持っていた知識ではなく、貴船神社に夫を恨んで丑の刻参りをしていたら神様が出てきておしえらえた方法なんですね。 とんでもない神だといわざるを得ません。 鉄輪というのは異常な響きですが、いわゆる五徳です。昔やかんをいろりにかけるときに三本足をもった丸いものがありましたね。あれです。 あれは、下に火がついていてその火をやかんに効率的にあてるためのものです。 つまり、女に、自分が怒りの火をとどめないで相手に直接浴びせかけるようにするために五徳になったつもりで呪えといったわけです。 だから足のほうや口元に火をつけて、頭はやかんを載せられるような形状にしておくというあのとんでもないスタイルになったのです。 だけど、京都に「鉄輪の井戸」というものが存在しているのを見たときは驚きました。 あの鉄輪の女が飛び込んだ井戸なんです。 しかも民家の中に何気なく存在しているのですね。一種の神社みたいにつくってはありましたけど。 まだ水はあるらしいし。 この水を飲ませると、悪縁が断ち切れるということが書いてありますが、飲まないでください、持ち帰らないでください、ということになっていました。
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- kyo-mogu
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丑の刻詣りじゃないの? 通常と異なる姿で霊界の世界に近づく。 丑の刻詣りの儀式も大変で、わら人形を作り、呪いの儀式をするのですが、姿を見られてはならないなど約束事があります。 神事などでも一定の儀式があります。より恐ろしくという意味かな。 ある意味魔物になる感じです。