原典のどこか、を明示しない「格言集」の類は、都合のいいように編集や言い換えをしてると思って、鵜呑みにしないほうがよろしいです。
引用した人間(著者)や出版社に問い合わせして、孫引きだとかでもどこの誰の何の本に書いてあるのか、と聞いてみるのが一番早いですし、原典の表現を読むのが一番ムダなく理解ができます。
さて、今回は、著作権が切れている翻訳版の「人口論」がフリーで公開されていたので、おそらく引用のもととなった「日本語訳後の表現」を記します。
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 人口論 AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 第三篇 人口原理より生ずる害悪を除去する目的をもってかつて社会に提案または実施された種々の制度または方策について
http://www.aozora.gr.jp/cards/001149/files/46188_39405.html
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第二章 平等主義について――ゴドウィン(訳註)
〔訳註〕本章も第一版から現われているものであり、第十章に当る。訂正については前章と同じ。
ゴドウィン氏の政治的正義に関する名著を読むと、その文体の活気と精力、その推理のあるものの威力と正確、その思想の熱烈なる調子、なかんずくその主張全体を真理と見せしめる印象的な真摯さに、打たれざるを得ない。
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社会の主発条たり原動力たるものを、利己心に代えるに博愛心をもってせんとするのは、一見はなはだ望ましかるべき企てに見える。
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この訳文のこの章の冒頭部を読むだけでも、論点やそれぞれの語の定義・意味する範囲を把握するのに有用かと思います。必要であれば、これから原典(原語)を読むことで足り、これが日本語どうしで翻案されて変質してしまった後の謎の引用文の読み解きは無用でしょう。
作家別作品リスト:マルサス トマス・ロバート
http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1149.html
An Essay on the Principle of Population - Wikipedia, the free encyclopedia
https://en.wikipedia.org/wiki/An_Essay_on_the_Principle_of_Population
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http://www.econlib.org/library/Malthus/malPop.html
An Essay on the Principle of Population, 1st edition, 1798. Library of Economics and Liberty. Free online, full-text searchable.
http://www.econlib.org/library/Malthus/malPlong.html
An Essay on the Principle of Population, 6th edition, 1826. Library of Economics and Liberty. Free online, full-text searchable. Malthus published a major revision to his first edition—his second edition—in 1803. His 6th edition, published 1826, and revising his various 2nd–5th editions, became his widely cited 6th and final revision.
Darwin Online, Malthus, Thomas. 1826. An essay on the principle of population 6th edition. London: John Murray. Volume 1, http://darwin-online.org.uk/content/frameset?pageseq=1&itemID=A545.1&viewtype=text
Volume 2, http://darwin-online.org.uk/content/frameset?pageseq=1&itemID=A545.2&viewtype=text
free online access, full searchable text plus pdf views of each page.
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お礼
ご回答有難う御座います。 こちらの意図を汲んで下さった親切な回答に、感謝します。 やはり、教えて頂いた出典元の文を読んでみるのがいいようですね。 本当に有難う御座いました。