• 締切済み

マルサスの言葉らしいのですが。。

先日読んだ本で、マルサスの言葉が紹介されておりました。 「慈愛のただしい職務は、利己心の部分的害悪をただすことにあるが、けっしてそれにとってかわることはない。」 というものです。 情けないのですが、正直、よく理解できませんでした。 そこで識者の方に解説をお願い致したいのです。 1、マルサスの言葉であるか否か。   恐らく著書からの引用かと思われますが、ソースが知りたいです。   「人口論」でいいのでしょうか?手元に無いのと読むかどうか不明の為。 2、この言葉の「利己心の部分的害悪」とは具体的に何を指すのか?   これも著書にあるこの言葉の前後の文脈から理解出来そうな気もするのですが・・・。 3、この文だと、「慈愛」は「利己心の部分的害悪」をただす効果があるということになると思うのですが、「とってかわることはない」という結論から「一体何に」「とってかわることができない」のでしょうか? わかりづらい質問でしたら申し訳ないです。 回答宜しくお願い致します。 お察しの通り文章の理解力が低いので、なるべくわかり易く解説して頂けると有難いです。

みんなの回答

  • bakansky
  • ベストアンサー率48% (3502/7245)
回答No.2

1. その元になったと思われる永井義雄訳『人口論』がネット上に見られます (下記参考URL)。   慈愛の正しい職務は、利己心から生じる部分的害悪を訂正することであるが、決してそれに取って代わることは出来ない。  とあるので、訳文としてもほぼ同一のように見えます。 2. 「利己心の部分的害悪」 がどのような意味合いで用いられているかということは、その文を引用されている書物の文脈の中に置いてみるべきだと思います。必ずしもマルサスの文脈のままとは限らず、自分の文脈の中に置いて都合が良いという理由で引用したとも考えられますから。「狭き門から入れというじゃないか」 などと言っても、「福音書」 にあるイエスの言葉が本来意図したものとは関係がなかったりするようなものです。 3. 引用元のマルサスの『人口論』ともそれを引用した著作の文脈とも無関係に、その文だけを独立させて見ると、「利己心から生じる部分的害悪」 に 「慈愛」 が 「取って代わること」 は出来ない相談だ、と言っていると読めます。

参考URL:
http://ameblo.jp/antibizwog/theme-10060248492.html
opop777
質問者

お礼

ご回答有難う御座います。 こちらの意図を汲んで下さった親切な回答に、感謝します。 やはり、教えて頂いた出典元の文を読んでみるのがいいようですね。 本当に有難う御座いました。

  • trytobe
  • ベストアンサー率36% (3457/9591)
回答No.1

原典のどこか、を明示しない「格言集」の類は、都合のいいように編集や言い換えをしてると思って、鵜呑みにしないほうがよろしいです。 引用した人間(著者)や出版社に問い合わせして、孫引きだとかでもどこの誰の何の本に書いてあるのか、と聞いてみるのが一番早いですし、原典の表現を読むのが一番ムダなく理解ができます。 さて、今回は、著作権が切れている翻訳版の「人口論」がフリーで公開されていたので、おそらく引用のもととなった「日本語訳後の表現」を記します。 トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 人口論 AN ESSAY ON THE PRINCIPLE OF POPULATION 第三篇 人口原理より生ずる害悪を除去する目的をもってかつて社会に提案または実施された種々の制度または方策について http://www.aozora.gr.jp/cards/001149/files/46188_39405.html 『: 第二章 平等主義について――ゴドウィン(訳註)  〔訳註〕本章も第一版から現われているものであり、第十章に当る。訂正については前章と同じ。  ゴドウィン氏の政治的正義に関する名著を読むと、その文体の活気と精力、その推理のあるものの威力と正確、その思想の熱烈なる調子、なかんずくその主張全体を真理と見せしめる印象的な真摯さに、打たれざるを得ない。 : 社会の主発条たり原動力たるものを、利己心に代えるに博愛心をもってせんとするのは、一見はなはだ望ましかるべき企てに見える。 :』 この訳文のこの章の冒頭部を読むだけでも、論点やそれぞれの語の定義・意味する範囲を把握するのに有用かと思います。必要であれば、これから原典(原語)を読むことで足り、これが日本語どうしで翻案されて変質してしまった後の謎の引用文の読み解きは無用でしょう。 作家別作品リスト:マルサス トマス・ロバート http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1149.html An Essay on the Principle of Population - Wikipedia, the free encyclopedia https://en.wikipedia.org/wiki/An_Essay_on_the_Principle_of_Population 『: http://www.econlib.org/library/Malthus/malPop.html An Essay on the Principle of Population, 1st edition, 1798. Library of Economics and Liberty. Free online, full-text searchable. http://www.econlib.org/library/Malthus/malPlong.html An Essay on the Principle of Population, 6th edition, 1826. Library of Economics and Liberty. Free online, full-text searchable. Malthus published a major revision to his first edition—his second edition—in 1803. His 6th edition, published 1826, and revising his various 2nd–5th editions, became his widely cited 6th and final revision. Darwin Online, Malthus, Thomas. 1826. An essay on the principle of population 6th edition. London: John Murray. Volume 1, http://darwin-online.org.uk/content/frameset?pageseq=1&itemID=A545.1&viewtype=text Volume 2, http://darwin-online.org.uk/content/frameset?pageseq=1&itemID=A545.2&viewtype=text free online access, full searchable text plus pdf views of each page. :』

opop777
質問者

お礼

早速のご回答有難う御座います。 アドヴァイスなど大変勉強になります。 原典を読む事は私には出来ないのですが、 親切に回答して下さり、感謝しております。 出版社に問い合わせる方法というのもあるのですね。 これからの時にやってみようかなと思います。 本当に有難う御座いました。

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