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電位

つぎのおのおののように与えられたベクトル場V(F)=(Fx,Fy,Fz)の電位を求めよ。 V(F)はベクトルFを表す。 Fx=Ayz,Fy=Azx,Fz=Axy  Aは定数 電位=-∫[0→X]Ayzdx - ∫[0→Y]Azxdy - ∫[0→Z]Axydz =-Axyz-Axyz-Axyz =-3Axyz となると思うのですが、参考書の答えは-Axyzです。 なぜですか?どこが間違っているのですか? 詳しい解説お願いします。

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  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.2

siegmund と申します. 大学で物理の研究と教育をやっています. 24143324 さんの間違いはよく見るものです. 原因は (A) 線積分をよく理解していない. (B) 積分するときの変数(積分している間に変化する)と積分の端の座標との区別が あいまい の2点です. これに加えて (C) 電位から電場はどうやっても求めるか も大丈夫かな,と思います. あと,下付添字も積も区別なく書いちゃいけません. Fx でなくて F_x のように書かないと. V(F) は誤解を招きやすいので(V はしばしば電位に使われるから) ベクトルは (→F) のように書くことにします. 先に(C)から行きます. 電場 (→F) は電位φから (1)  F_x = -(∂φ/∂x) と求められます.F_y,F_z についても同様. 24143324 さんの φ= -3Axyz から F_x を求めると (2)  F_x = 3Ayz になって,もとの F_x に戻りません. ですから,(2)が間違っていることは直ちにわかります (わからなきゃいけない!). 電位の定義は (3)  φ = -∫[S→P] (→F) d(→r)      = -∫[S→P]{ F_x dx + F_y dy + F_z dz} です. S は電位の基準点(今は原点に取っている), P は電位を知りたい点で座標を (X,Y,Z) としておきます. X,Y,Z は積分している間は変化しません(ここ大事! x,y,z との区別も注意!). S→P は S と P を結ぶ径路でいくらでも選び方はありますが, 静電場については径路によらないので計算しやすい径路を選べばOKです. 径路を S から P への直線としましょう. このとき,x が動くと y や z もそれにつれて動くことを注意しないといけません. 24143324 さんの計算ではそのことが全く抜け落ちていますし 積分途中の変数(x,y,z)と積分の端の座標(X,Y,Z)もごちゃごちゃになっています. 一番間違いがないのは媒介変数表示です. t が 0 から 1 まで動くとすると, (4)  x = Xt,y = Yt,z = Zt で S から P への直線が表現できます. (5)  dx = X dt,dy = Y dt,dz = Z dt ですから (6)  F_x dx = AXYZ t^2 dt (7)  F_x dx + F_y dy + F_z dz = 3AXYZ t^2 dt がすぐにわかります. したがって (8)  φ = -∫[0→1] 3AXYZ t^2 dt = -AXYZ 座標を x,y,z に戻して (9)  φ = -Axyz 媒介変数表示にすれば, 径路がどうだとか,x,y,z がどう連動して変化するかなどは 全部媒介変数表示の式が自動的に始末してくれます. 最後に,問題の (→F) がポテンシャルを持つ条件 (10)  rot (→F) = 0 を満たしていることもチェックしておいてください.

24143324
質問者

お礼

(6)  F_x dx = AXYZ t^2 dt どこからt^2が出てきたんですか?

その他の回答 (3)

  • siegmund
  • ベストアンサー率64% (701/1090)
回答No.4

siegmund です. > (6)  F_x dx = AXYZ t^2 dt > どこからt^2が出てきたんですか? F_x dx = Ayz dx に単に(4)(5)を代入しただけです. x,y,z (小文字)と X,Y,Z (大文字)の区別は大丈夫でしょうか?

  • SKJAXN
  • ベストアンサー率72% (52/72)
回答No.3

電位の基準点を点O(0, 0, 0)とし、線積分の経路を点O→点P(X, 0, 0)→点Q(X, Y, 0)→点R(X, Y, Z)の順で実施すると分かり易いものと考えました。 (ア) 点O→Pの経路について、電位差Δφ(O→P)は、 Δφ(O→P)=-(∫[0→X]Fx*dx+∫[0→0]Fy*dy+∫[0→0]Fz*dz)=-(0+0+0)=0 (∵ この経路ではy=0、z=0より、Fx=0) (イ) 点P→Qの経路について、電位差Δφ(P→Q)は、 Δφ(P→Q)=-(∫[X→X]Fx*dx+∫[0→Y]Fy*dy+∫[0→0]Fz*dz)=-(0+0+0)=0 (∵ この経路ではz=0より、Fy=0) (ウ) 点Q→Rの経路について、電位差Δφ(Q→R)は、 Δφ(Q→R)=-(∫[X→X]Fx*dx+∫[Y→Y]Fy*dy+∫[0→Z]Fz*dz)=-(0+0+A*X*Y*Z)=-A*X*Y*Z 以上より、ベクトル場Vの電位φは、 φ=Δφ(O→P)+Δφ(P→Q)+Δφ(Q→R)=-A*X*Y*Z X、Y、Zを戻して、φ=-A*x*y*z

回答No.1

設問中にある定義[Fx=Ayz,Fy=Azx,Fz=Axy ]を無視したために起きた誤りです。 Ayzはy軸とz軸からなる平面(象限)ですし、Azx Axy に付いても同様です。 3象限を合成して初めて立体のベクトル値になりますが、あなたの計算では、3象限の合成がが立体を表すことに気付かず、Fxを始めから立体空間での合成値として求めてしまっています。 平面空間と立体空間の違いを、頭の中で組み立て直して下さい。

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