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効用最適化問題の解法とは?
- 効用最適化問題では、個人の消費量によって効用が決まる効用関数を最大化または最小化するために、最適な消費量を求める問題です。
- 具体的には、今期と来期の消費量によって効用が与えられ、制約条件として所得、財の価格、利子率などが与えられます。
- 問1では、効用関数がU(C₁,C₂)=C₁C₂、利子率が5%で与えられており、最適な今期と来期の消費量を求める問題です。問2では、効用関数がU(C₁,C₂)=min{C₁、C₂}である場合の最適な消費量を求める問題です。
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この問題もあなたの以前の問題と同じく、予算制約をきちんと定式化することができれば、あとは通常の効用最大化問題と同じように解ける。 今期の消費支出は100C1 来期の消費支出は110C2ですが、この来期の支出を現在価値(今期の価値)に直さないと、上の今期の消費支出とは合計できないので、来期の消費支出の現在価値を求めると110C2/(1+0.05)となる。よって、予算制約はこれらを合計して (*) 100C1 + 110C2/1.05 = 10,000 となる。予算制約(*)の下で効用U(C1,C2) = C1C2を最大化すればよい。ここからは、自分で解いてください。(答えが出たら、補足質問で報告していただければ、チェックします。) (*)を導く、別の方法を紹介しましょう。いま、今期の貯蓄(預金)をSと書くと、今期の予算制約は 100C1 + S = 10,000 来期の予算制約は、この貯蓄(元利合計)を取り崩して使うので 110C2 = (1+0.05)S となる。これら二つの式からSを消去すると、上の(*)現在価値の予算制約が得られることを確かめなさい。 問2のような効用関数はC1とC2が完全補完型の効用関数といい(レオンチェフ型効用関数ともいう)、無差別曲線はL字型になります。この無差別曲線群のグラフをC1を横軸、C2を縦軸にとって描き、そこへ予算制約(*)を描き、効用最大はどこでおきるか観察しなさい。これがヒントです。できた答えを「補足」欄へ報告してみてください。
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- statecollege
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回答1のヒントに従って解いてみたのだろうか?以前の問題のように、ラグランジェアン関数 L = C1C2 + λ[10,000 - 100C1 + (110/1.05)C2] を作って、LをC1, C2, λで偏微分して0と置くことによって求められるし、より簡単には教科書にある予算制約下の効用最大化の1階の条件 (*) MRS = 価格比(現在財の将来財に対する相対価格) の公式を用いても良い。効用関数が問1のように与えられるときは MRS = C2/C1 であり、現在財と将来財の相対価格=100/(110/1.05) = 105/110であるから、(*)は結局 C1/C2 = 105/110 となる。これと、予算制約式を連立させれば、効用を最大化するC1とC2が得られる! 問2は、無差別曲線はL字型となる(なぜそうなるか自分で調べてみることが大事!)ことから、予算制約のもとでの効用最大化は、L字型無差別曲線のキンクの部分(尖っている部分)で起こることがわかる。キンクの部分は C1 = C2 を満たすので、これと予算制約とから、C1 = C2 = 10,000/215となることがすぐに計算できる。なお、このような効用関数ではMRSを、キンクの部分では定義できない(なぜかわかる?)ので、上の公式(効用最大化の1階の条件)は利用できないことに注意されたい。
お礼
遅くなってすいません。やってみたところ、このやり方で答えを導く事が出来ました。問2の方も出来たみたいです。現在価値を考えなければならないというのは気づきませんでした。丁寧な解説をしていただき、ありがとうございました。