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次の和歌の訳と解釈を教えてください。
薫る香によそふるよりはほととぎす聞かばや同じ声やしたると 同じ枝に鳴きつつをりしほととぎす声は変はらぬものと知らずや
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これは和泉式部日記の中の歌で歌だけ取り出しても状況がわからないと意味をなしません。 urlを参照して全体を把握してください。 「かをる香によそふるよりはほととぎす聞かばやおなし声やしたると」 〔花橘の香は昔の人を思い出させるとか、けれども私はそれよりも、せめて昔 と変わらぬあの方の声だけでも聞けないものかと、甲斐のない望みを抱いて います。あなたのお声は兄宮様とそっくりなのでしょうか。〕 と、お返事をしたため童に渡したのでした。 敦道親王がなんとなく落ち着かない思いで縁にいらっしゃる時、この童がまだ遠慮があるのか物陰に隠れるようにして何か言いたげでいるのをお見つけになられて、「どうであった」と声をかけますと、童はようやく近づいてきてお手紙を差し出します。 宮は式部の歌をご覧になられて、 「同じ枝に鳴きつつをりしほととぎす声は変はらぬものと知らずや」 〔兄の声が聞きたいとおっしゃるのですね。おなじ母から生まれ一緒に育った私 の声も亡き兄と変わりないのは、ご存知ではないでしょう。お訪ねして、声を聞 かせたいものです。〕 とお書きになられて、その歌を童に渡し、「こんなことをしていると人には絶対言うな。いかにも色好みのように見られるからな。」と、童に口止めして奥にお入りになりました。
お礼
無茶な質問してすみません。 丁寧な回答ありがとうございました。