• 締切済み

ニュートン反射はなぜ滅んだ?

 昔はニュートン反射はかなりありましたが、今は殆どありません。  逆にアポクロマート屈折全盛です。  でも、クラシカルなニュートン反射でもコストは安いし、Fをある程度取れば  中央遮蔽板も小さくなり、惑星や月面観測には相当な性能を発揮すると  思います。反射鏡のミラーも技術革新で、再メッキの必要性は以前ほどありません。  写真を取ることが中心だからでしょうか?それとも気流に対する温度順応が遅いからでしょうか、  コントラストや気流の問題で屈折に負けるからでしょうか?  ある程度のレベルの長焦点ニュートン反射は、ホントに見かけなくなりました。  滅んだはいいすぎですが、ほんと陽の目を見ていません。本当はもっとニュートン反射が  注目されていいと思うのですが、なぜ需要がないのでしょうか?  個人的には、ある程度Fの長い、長焦点ニュートン反射が惑星観測用に売りだされて欲しいと  思うのですが。

みんなの回答

  • fba
  • ベストアンサー率26% (64/241)
回答No.4

…需要がないから、でしょうね。  まずは技術的な進歩の残り代が多くない事。理想的な鏡面形状は回転放物面と分かってる訳ですから、屈折系や複合系のような工夫の余地が多くない。鏡面の反射率に至ってはコーティングなどで頑張って95%とかですが、屈折のレンズなら普通のモノコートで透過率95%なんて当たり前。結果的に小口径のニュートン反射を作るメリットは少ない。Fを長く取る前提ならアクロマート屈折でも小口径なら結構いいもの出来ますし。  で、反射系が得意な大口径でFの長いニュートンを作ろうとすると、確実に大きくなりすぎるので量販は見込めない。必然的にドブソニアンの方向性になる。  レンズの分光透過特性が問題になる分光観測でもするならともかく、取り回しやすいサイズでニュートン反射が生き残る道はFを欲張らずに大口径化という事になるので、何の不思議もない流れだと思いますよ。大体13cm前後が反射の優位になる下限だと思ってますが、そこでF10取ると取り回しがかなりしんどくなりますよね。F8ならアポクロマート屈折の方がメーカー的には儲かるものを作りやすいでしょうし。だからこのクラスで生き残ってるニュートンはアポクロマートとの価格差、アクロマートとの性能差を出せるF6くらいなんでしょう。 ※まあ、分光観測となると光量がいるので小口径でってのが成り立たない訳ですが。

回答No.3

使いにくいからだと思います。 ・望遠鏡を向ける方向を変えるとアイピースの位置が変わるので鏡筒を回さなければならない時がある。 ・天頂付近だとアイピースに届かない場合がある。 ・視線と観測対象が同一方向ではないので導入しにくい。 もちろん屈折でもカセグレン式でもそれぞれに使いにくさはありますし、いずれにしても慣れで克服できることなのですが、ニュートンは直感的ではないんですよね。初心者にとっては「メンドクサイ」と感じるのではないでしょうか。 また同じ10cmでもカセグレン(シュミカセ)に比べて巨大で、今時の住宅事情や使い方にマッチしないんだと思います。(ベランダで観る、車に積む、マンションに保管する、もともと観測主体ではなくキャンプの一道具に過ぎない、などなど) 屈折に比べ調整部分が多いとか(維持、生産性に影響)もあるかもしれません。

  • staratras
  • ベストアンサー率41% (1499/3651)
回答No.2

確かに最近は長焦点の本格的なニュートン式反射望遠鏡はあまり見かけませんね。初心者向けの小口径の簡易型や、大口径で短焦点のいわゆるドブソニアン式のものは多くありますが。この理由としてまず思いつくのは、天体望遠鏡の使われ方が眼視中心から天体写真撮影中心になってきていることですが、そのほかにもありそうです。 回答者は最近まで20センチF5のニュートン式反射赤道儀を使用していましたが、F5でも鏡筒の持ち運びが大変でした。観測地まではマイカーで運ぶとしても、鏡筒を両手で抱えて集合住宅の3階から階段(転ぶおそれあり)なり、エレベーター(ボタンが押しにくい)なりで、地上に下ろして駐車場まで運ぶのは一苦労でした。重量があるだけでなく、鏡筒が太くて長くかさばるので持ちにくいのです。 F5でもこうなのですから、仮にF10で鏡筒の長さがこの約2倍あったとしたら、大口径のドブソニアンのように分解できる構造でない限り、一人で持ち運ぶのは無理だったろうと思います。この持ち運びという点では、鏡筒が細い比較的小口径の屈折や、鏡筒の長さが短くなるニュートン式以外の反射光学系の方が有利で、このことも長焦点の本格的な(大口径)ニュートン式反射望遠鏡が衰退した一因ではないかと考えます。 もちろん自宅や観測地に望遠鏡を据えつけて使用できる恵まれた人にはこの点は関係がありません。そうした人の中には望遠鏡メーカーに特注するなり、自作するなりした本格的な長焦点のニュートン式反射を惑星観測などに使用している方もいるとは思いますが、望遠鏡メーカーが広く売り出すほどの需要はないのではないでしょうか。

  • kyo-mogu
  • ベストアンサー率22% (3398/15358)
回答No.1

 デザイン性かなぁと。 テレビやCMで出したときに見栄えが良い物としてニュートン式ではわかりにくいのかもしれません。まぁ、鏡のある場所からのぞくような間違いもあるし。  屈折の場合、比較的わかりやすいです。  それと大きいと管理が難しい。置き場所などに困るなどもあります。  たとえばベランダからとかになると焦点距離が長いと使いづらいです。気軽にという感じで小型の物が多くなったと推測します。  それと、パソコンとの連動も当たり前に成ってきたからね。それに対応した機種という事も有るのかもしれません。