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Hとは誰のことでしょう?
- 政治評論家・森田実さんが書いておられるんですが、このHというのは誰のことだと思われますか?戦後の社会思想史に詳しい方、教えて下さい。
- 戦後、Hという著名な歴史家がいました。進歩的文化人の代表のような人でした。アカデミックなジャーナリズムの旗手のような存在でした。私が日本評論社の出版部長のとき、H事務所からある本の企画が持ち込まれてきました。当時、全国各大学では全共闘運動という名の学生の大反乱が起きていました。Hの著作は全共闘運動のバイブルのような存在で、飛ぶように売れていました。Hの事務所はこの機に印税、原稿料を稼ぎまくろうと考えたようにようでした。私はHの本を出すことにはあまり賛成ではなかったのですが、編集局出版部員のほとんどが乗り気でした。H対談集を発行しました。たしかに初めはよく売れましたが、全共闘運動の衰退とともにHの人気も急落しました。
- 進歩派を名乗り、人間の平等を主張しながら、私生活において下品な王侯貴族のように振る舞っていたインチキ文化人は少なくなかったのです。Hは偽善学者の代表的人物でした。
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その当時のいわゆる進歩的文化人で、その言動が一部で悪評を招いた典型は羽仁五郎と清水幾太郎でしょう。 羽仁五郎は坊ちゃん育ちで、いわば悠々自適の生活を送っていました。それが反感を呼ぶ原因であったと思われますが、少なくとも転向とか徒党を組むという行動とは無縁でした。 清水幾太郎は変わり身が早く、時代の流れを読むのが上手でした。また当時の全学連の幹部で、その後いち早く転向した一派のいわば守護神のような存在でした。その一人が森田実です。 羽仁も清水も外国文献に強く、いわば海外文化輸入業の代表でした。それだけに本家と家元の争いみたいなところもあったのでしょう。半世紀も前のことなのにまだごちゃごちゃ言ってるのかと鼻白むところですが、思想と行動を分けて考えられないのが日本の政治評論家の特色なのかな。イギリスのように変人だらけだと、きちんと分けて考えるけど。
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- fumkum
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NO3です。追記を。 文化人としては、美濃部亮吉氏だと思います。東京都知事のイメージが強いのですが、一族に錚々たる学者を配し輩出した名門に生まれ、特に父親は天皇機関説で有名な美濃部達吉氏で、マルキストの巨頭大内兵衛に師事し、名門にしてエリートだけれども、所詮、野におけ蓮華草だったような。 また、大内氏の盟友的存在の向坂逸郎氏も、東郷健に批判されたように、ブルジョア的、差別的な面があったことは否定できないと思います。そうはいっても、マルクス経済学者としては一流で、岩波文庫の『共産党宣言(大内兵衛との共訳)』『資本論』の訳者であり、岩波文庫本のお世話になった人も多いと思います。 美濃部亮吉 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E6%BF%83%E9%83%A8%E4%BA%AE%E5%90%89 大内兵衛 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%86%85%E5%85%B5%E8%A1%9B 向坂逸郎 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%91%E5%9D%82%E9%80%B8%E9%83%8E 東郷健 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E9%83%B7%E5%81%A5 参考まで。
お礼
再度の回答ありがとうございます。 懐かしい名前がいっぱいです。
- SPS700
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#2です。補足です。 >>中国人ですか? http://philosophy.hix05.com/Japanese/Hiromatsu/hiromatsu04.marx.html
お礼
回答ありがとうございます。 名前すら知りませんでした。
- fumkum
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こんにちは 森田実氏の当該の著作は読んではいないのですか、質問内容の記述から、Hは羽仁五郎のことだと思います。 羽仁五郎 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%BD%E4%BB%81%E4%BA%94%E9%83%8E
お礼
回答ありがとうございます。 羽仁五郎ですね。
- SPS700
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廣松渉
補足
中国人ですか?
- eroero4649
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文脈から察するに、ばななさんのお父さんのような気がしますね。いやあの人は思想家であっても歴史家じゃないだろとは私も思うけど、あえて分からなくさせるためにすり替えたのかもしれないし、全共闘運動の衰退と共に彼の人気も急落したというのはだいぶ主観が入ってるとは思いますが、まあその文章そのものが主観と憎しみの塊ですからね・笑。 森田さんは自民党保守派を昔から支持するバリバリの保守系ですから、左翼的思想は何であろうと大嫌いで、そっち系の思想を持つ人は全員彼のいうところのインチキ文化人になると思います。 戦後昭和の時代は、保守的なものはダサい、時代遅れ、と否定されることが多かったですから、そのルサンチマンもちょっと入っているんじゃないかなとは思います。 ところで森田さんのホームページ、インターネットが「パソコン通信」と呼ばれていた時代のページか、とツッコミたくなるようなシンプルというか時代遅れなページっすな。それでも最終更新が2014年8月ってバリバリ現役じゃん!さすが保守派、変えなくていいものは決して変えないと思想にブレがないですね。
お礼
ばななさんのお父さんって誰ですか?
補足
ばななさんのお父さんって誰ですか?
お礼
回答ありがとうございます。 とりあえず、羽仁五郎ということですね。 森田氏が師と仰ぐ清水幾太郎は、信用のおけない「転向者」ですが、森田氏の転向は暴力主義を否定する彼の信条から来たもので、転向と同列視するのはどうかなと思いますが。
補足
清水幾太郎は「転向」の大家。羽仁五郎は威張り腐った男。 どちらもイヤですね。