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古文現代訳 大和物語152段
鷹飼が、世話していた帝の鷹を逃がしてしまう場面 「夜昼これをあづかりて、取り飼ひし給ふほどに、いかがし給ひけむ、そらし給ひてけり。」 の、「いかがし給ひけむ」の訳についてですが、 どうなさったのだろうか→正解 どのようにしなさったのだろうか→不正解 と習ったのですが違いがよく分かりません。分かる方教えてください!
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- kine-ore
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「いかがし給ひけむ」は、次のように品詞分解できるでしょう。 いかがし{いか(形容動詞「いかなり」の語幹)+にし(複合サ変動詞化「にす」の連用形)の、発音化した「いかんがし」の撥音「ん」の省略転訛系}+給ひ(補助動詞「給ふ」の連用形)+けむ(過去推量の助動詞「けむ」の連用形) (副詞「いかが」+サ変動詞「す」の連用形「し」と見る方が分かり易いのかも知れませんが。) ですから、「給ふ」のない常体「いかがしけむ」なら「どうしたのだろうか」なので、「給ふ」の付いた敬体ならば、「どうなさったのだろうか」となるでしょう。 これが、「どのようにしなさったのだろうか」であれば、このような連語サ変動詞ではなくて四段活用動詞「為(な)す」を用いて統語的に、例えば「いかやうにか為(な)し給ひけん」といった言い回しになるでしょうか。 なお、「取り飼ひし給ふほどに」では「し」が余計ですね。
- OKAT
- ベストアンサー率38% (247/639)
「どうしたのだろうか」の尊敬が「どうなさったのだろうか」 対して 「どのようにしたのだろうか」の尊敬が「どのようにしなさったのだろうか」 現代語で、どちらの方がより自然な言い方かを考えれば、それほど大差は無いのですが、やはり「どうなさったのだろうか」の方がしっくりするという人が多いでしょう。しかし、一方が「正解」もう一方が「不正解」というほどのことではないと思いますが。 違いと言えば、「いかがしけむ」の「いかが」を「どう」と訳するか、「どのように」と訳するかですね。
お礼
とても分かりやすい回答ありがとうございます!! 助かりました(*^_^*)
お礼
回答ありがとうございます! 文法的な解説で分かりやすいですね(*^_^*) 勉強になりました。