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古文の現代語訳をお願いします。
「俊頼髄脳」より。 これは、近江の国にありける郡司の娘、ことのほかにかたちのよくて、光の、衣を通りてめでたきよしを、帝聞こし召しければ、たてまつりけるを、限りなくおぼしめして、世のまつりごともせさせたまはざりければ、親思ふところありて、世に畏りて、めしこめて、はるかなる所に籠め据ゑたりけるを聞こし召して、たびたび召しに遣はしたりけれど、参らせざりければ、賢かりける人を召して、使いに遣はすとて、「かならず具して参れ。もし具して参らずは罪せむ」と、仰せられければ、乾飯を少しふところに持たりけり。
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いま、後段について回答してきた者です。 引き続き、ざっくりと、ですが >これは、近江の国にありける郡司の娘、 この女は、近江の国(今の滋賀県)にいた郡司(地方官)の娘で >ことのほかにかたちのよくて、光の、衣を通りてめでたきよしを、 格別に容貌に優れて、光が、衣を通してすばらしいという話を ※美しい肌の色が、衣を通して光り輝いた由※ >帝聞こし召しければ、たてまつりけるを、 天皇がお聞きになられて、お呼びになられたので、さしあげたところ >限りなくおぼしめして、世のまつりごともせさせたまはざりければ、 (天皇がその女を)限りなくいとおしくお思いになられて、世の政治をおやりになられなくなったので >親思ふところありて、世に畏りて、めしこめて、 親は考えるところがあって、世間をはばかって、呼び戻して閉じ込め >はるかなる所に籠め据ゑたりけるを聞こし召して、 遠くの所に閉じ込めて生活させていたのを、天皇がお聞きになられて >たびたび召しに遣はしたりけれど、参らせざりければ、 なんどもお呼びに(役人を)派遣されたのですが、女は参上しなかったので、 >賢かりける人を召して、使いに遣はすとて、 賢い人(高貴な人?)をよんで、使いに派遣するというので >「かならず具して参れ。もし具して参らずは罪せむ」と、 「かならずつれてまいれ。もし連れて参らない場合は、罰するぞ」と >仰せられければ、乾飯を少しふところに持たりけり。 と仰せになられたので、乾飯を少し、懐に持たれたのだった。