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打ち壊しは、承認を得たものもあった、と聞きました
打ち壊しにについて、ラジオで説明がありました。(以下、その説明を正確に理解しているとは、かぎりませんが) 打ち壊しは、(おそらく、お上からだと思いますが)、承認を得たものもあった、そうです。 そうすると、打ち壊しというのは、単なる暴徒の仕業ではなく、(私的ではあるが)社会的に認められた整然とした制裁なのでしょうか? 打ち壊しの実態について教えてさい。
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「承認」は無いと思いますが・・。 天明の打ちこわしでは、幕府側の記録で「まことに丁寧、礼儀正しく狼藉仕り候」との記述が見られます。 打ちこわしをするも盗みはせず、家人への乱暴も無し。 火等の始末をしっかりと付けてから、打ち壊したと言うのですから、確かに整然と行われた記録が公式に残っています。 また、打ちこわしの現場に役人が居合わせても、ただ見ているだけしか出来なかったようですので、其の事を指して(放送が事実ならば)「承認」と曲解して言っているのではないでしょうか。 事件後、首謀者と言う人物の存在が無く、奉行所も対応に苦慮したようですが、結局、江戸所払いが一番重い判決だと言う事らしいですので、少なくとも刑罰に処している限り「承認」は在り得ない話です。
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- 0fool0
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補足です。 打ちこわしの話で思い出しましたが、夫の再婚相手に対する打ちこわしが、先妻の権利として慣習として認められていた話がありました。 ウィキより >後妻打ち(うわなりうち)とは、日本の中世から江戸時代にかけて行われた風習のこと。夫が後妻と結婚するとき、先妻が予告したうえで後妻の家を襲うというものである。 日本では元々、打ちこわしの風習があり、ある程度の権利行使の一面としての姿があったみたいです。 ですのでいわゆる世界でみられる暴徒とは一線を画しているみたいです。 ちなみに戦後の米軍統治下のコザ騒動も、同様の性質を持っていました。
お礼
再度の回答ありがとうございました。 興味探いことを紹介して頂きました。 <後妻打ち(うわなりうち)> <が、先妻の権利として慣習として認められていた話がありました。> これで、私も思い出したのが、北条真佐子の打ち壊しです。頼朝の <浮気相手の「亀の前」の家を打ち壊し、焼き払ったのである。> 将軍夫人であっても、あるいはあるからこそ、打ち壊しという権利を使用したのですね。 <日本では元々、打ちこわしの風習があり、ある程度の権利行使の一面としての姿があったみたいです。> 世界でも珍しい(おそらく)風習ですね。
江戸時代の打ちこわしは、現代の暴動略奪ではありません。 札差や米倉を襲ったのも米を略奪するためではありません。 米の売り惜しみ、隠匿などの行為を止めさせるのが目的です。 店や倉を破壊して商売ができなくなるようにしただけです。 店や倉にあった米を道路にぶちまけて売れなくなるようにしました。 持って帰るなどということはしませんでした。 (当然チョイト失敬する輩はいたでしょう。見つかれば袋だたきになったでしょう) 一軒の札差が破壊されれば、他の札差や倉主は、慌てて市中に米を放出しました。 破壊消防以外に方法がなかった時代です。 一たび出火すれば、近所は元より下手をすれば町内全域が焼失してしまいます。 竈や火鉢、仏壇の灯明、行燈などの火の取り扱いには細心の注意を払いました。 ガスも魔法瓶も無い時代ですから、火鉢で常にお湯を保温しながら沸かし続けていました。 家屋を壊しながらこのような注意を払うというのは、よほど統制がとれていないとできません。 地震や火事が多かった江戸では、とっさのときに集団で行動することには慣れていました。 誰が頭目であるなどということにはお構いなく、標的になった店をきれいに解体してしまいました。 米が不足して価格が暴騰して一番困るのが奉行所の役人などの下級武家でした。 やってくれた!ということで精々やじうまの整理をしていただけでしょう。 黙認だ!なれ合いだ!とい言われても止むを得ない部分は確かにあります。 いかに江戸幕府でも公認で市中の破壊行動をやらさせるいうことはありませんでした。 各藩の大名家も同じです。 米を持ち去るようになったのは、むしろ明治時代になってからです。 大正時代の米よこせ騒動が有名です。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 <江戸時代の打ちこわしは、現代の暴動略奪ではありません。> 例のラジオでも聞きましたが、打ち壊しの際には、1、米を持ち出さない、2、火を付けることはやらない、という <注意を払> い、 <統制がとれてい> たのですね。 <下級武家> は <やってくれた!と> いう思いだったのですね。しかし、 <公認で市中の破壊行動をやらさせるいうことはありませんでした> ですね。
- maiko0318
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現在に直すと、国が承認して銀行を襲わせる? 銀行はお金を貸して返してもらいたいだけ。 なにも襲撃されるようなことはしてない。 次から貸さなくなるだけで、余計つらいのは民衆の方。 なにが「整然」だ?
お礼
早速の回答ありがとうございました。 打ち壊しは、現代でいえば、 <国が承認して銀行を襲わせる> ことですね。
お礼
早速の回答ありがとうございました。 全部が全部でないでしょうが、 <「まことに丁寧、礼儀正しく狼藉仕り候」> ということもあったのですね。 そして、罪は罪ですから、 <「承認」は在り得ない> のですね。 思い出しましたが、古典落語に小規模の打ち壊しが描かれていました。人情八百屋という演題です。大家の非人情な行為について、 <そこに亭主の鉄五郎が帰ってきて、その話を聞くと鳶口持って大家の家をメチャメチャに壊した。長屋の連中も一緒になって暴れ、役人が飛んできたが、遠くで「ひかえろ、止めろ」と言うだけで手出しはしなかった。> (落語はフィクションであり、そのままの史実ではないことには気を配りますが)鉄五郎達は承認は取っていませんね。ただし、事情を知っている役人は、積極的には鎮圧しなかったようですね。