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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:ミクロ経済学の消費者余剰の具体的意味)

ミクロ経済学の消費者余剰の具体的意味

このQ&Aのポイント
  • ミクロ経済学は売り手と買い手の経済行動をミクロな視点から積み上げていってマクロ経済を読み解くという視点かと理解しています。
  • 消費者余剰になると途端に分かったような分からないような、きつねにつままれたような感覚になります。
  • 買う側にとっての総便益というのは、売る側ににとっての総消費のように客観的に測定できるものなんですか?

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.5

回答3の「お礼」のところで、労働需要曲線の例をあげて「消費者余剰」を考察されていますが、買い手が消費者であるか、この例のように企業であるかによって、消費者「余剰」の意味が少し違います。買い手が企業の場合は目的が効用の最大化というよりは利潤の最大化だからです。 いま、企業の労働需要がどのようにして得られるか考えてみましょう。簡単化のため労働(だけ)を生産要素として用いて、ある生産物を生産している企業を考ます。いま、労働インプットについて収穫逓減する技術(生産関数)         y = f(L), f' > 0, f'' < 0 を用いるとき、この企業は生産物の価格pと賃金wを所与として利潤     Π = py - wL = pf(L) - wL を労働量Lを選択することで最大化する。すると、利潤最大化の1階の条件は    0 = dΠ/dL = pf'(L) - w よって (*)    w = pf'(L) が労働にたいするこの企業の需要曲線である。wを縦軸に、Lを横軸にとったとき、(*)を示す曲線は右下がりの曲線となる(確かめよ)。この企業が賃金のある値に直面しているとすると、買い手の「余剰」は労働需要曲線の下の部分の0からL(その賃金に対応する労働量)までの面積から、実際に支払われる賃金額wL(長方形の面積)を差し引いた残りとなります。式を用いると、    余剰 = ∫(0,L)pf'(s)ds - wL = p∫(0,L)f'(s)ds - wL = pf(L) - wL = Π を得る。つまり、この場合、総便益はLを雇用することから得られる企業の総収入であり、余剰は収入からこの企業にとってただ一つの費用である賃金支払額wLを差し引くことで得られるので、この企業の利潤にほかならないのです。買い手が消費者(家計)の場合は、同じように計算できますが、その場合総便益はある種の「効用」をあらわしていることになります。

yoshi0125
質問者

お礼

 家計が「効用」の最大化、企業が「利潤」の最大化を目的としている。したがって、∫(0,Q)P(s)dsもCS(Q)における「余剰」の概念も家計と企業で意味合いが違う。そこの認識もはっきりと区別できていなかったため、CS(Q)に関して納得感がなかったということがよく理解できました。ミクロ経済学の考え方のあらすじが飲み込めた気がします。大事なことはテキストの最初の方に書かれていますが、入門レベルで読み始める時は軽く読み飛ばしてしまいます。どういう基本思想があるのか自分なりにも分かりました。どうもありがとうございました。

その他の回答 (5)

回答No.6

訂正。回答No4の「消費者余剰」は B(Q) = ∫(0,Q)P(s)ds - P(Q)Q ⇒   CS(Q) = ∫(0,Q)P(s)ds - P(Q)Q と訂正してください。回答No3でB(Q)は「総便益」を表わす記号として使ったので、 B(Q) = ∫(0,Q)P(s)ds としないと回答No3の記号と整合的ではありません。

回答No.4

>(1)「最大限支払ってもよいと考えていた金額から実際に買えた金額の差額が消費者余剰です。」という表現は果たして正しいのでしょうか? 一つの見方として余剰分析の世界へ導くための方便的な説明で、本来は正確な説明でないような気がします。  >(2) 消費者余剰では需要曲線の下側のエリアが総便益というグロスの概念です。そこから購入するための総費用を引けば消費者余剰というネットの値が計算できます。  >(3)したがって、消費者余剰の理解の仕方としては「最大限支払ってもよいと考えていた金額から実際に買えた金額の差額が消費者余剰です。」という考え方はピンとこなくなります。  >(4)消費することによる得る、「総便益」というグロスの概念がまずあり、その総便益を得るためには一定の費用がかかり、その差つまりネットの概念として消費者余剰がありますねという理解の仕方が本来正しいのではないでしょうか。ミクロ経済学の先の先まで勉強されているかたにとっては当たり前の概念なんだと思いますが。 以上はあなたの補足的質問からの引用ですが、「(1)あるいは(3)」とあなたが書きなおした表現「(2)あるいは(4)」とはどこが違って、問題だと言っているのでしょうか?私には区別がわかりません!前者は過去形の表現で、それが問題なのでしょうか?(あなたが「修正」した表現は現在形になっています)。消費者余剰を言葉で説明するなら、ある財をある数量を購入した(購入する)とき、それを購入するのに消費者が最大限支払う用意がある金額からそれに実際に支払った(支払う)金額を差し引いた値である、といえます。数式で表すなら、回答3で示したように消費者余剰(consumer surplus)は     B(Q) = ∫(0,Q)P(s)ds - P(Q)Q で定義されます。右辺の第1項がQ単位を消費(購入)することから得られる総便益(gross benefits)で、第2項がQ単位を得るために支払う金額です。過去形で表わすか、現在形であらわすかは問題でありません! 便益が何かということを正確に理解するためには、「消費者行動の理論」を勉強してください。一定の所得を持ち、各財の与えられた市場価格に直面している消費者(家計)はその所得を各財にどのように配分するかを教える理論で、ミクロ経済学の核心的部分です。キーワードは、消費者の選好と効用関数、それから予算制約です。ミクロ経済学では、消費者は予算制約の下で効用を最大化すると教えています。

yoshi0125
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。ようやく分かってきました。文章にするとやはりうまく伝わらなくて不正確でしたね。  ご指摘の文章は確かに意図があって過去形と現在形に使い分けてそこに違いを持たせているように見えます。全く想定外のご指摘でしたので、いろいろな解釈の仕方があるものだとある意味感心しました。しかし、意図せずにそのような表現になっていて、その違いにまったく意味はありません。  消費者余剰の定義についてどうもつまらないところでひっかかっていたようです。「消費者が最大限支払う用意がある金額」というのがどうも気に入りませんでした。あやふやな定義のように思えたからです。1回目の回答で述べられていたように「予算」という解釈で端的にはいいようです。  消費者余剰の定義は、次の式ですね。この式が全てを語っています。  B(Q) = ∫(0,Q)P(s)ds - P(Q)Q  入門レベルのテキストは言葉で解説してあるので、そのために思考の袋小路に入っていたようです。テキストも言葉による説明と同時に、最初から式で説明してくれたほうが理解できたかもしれません。  回答者さんが「消費者余剰」の定義を聞いたときに感じた疑問、「需要曲線から導かれる消費者余剰と最大化される効用との関係はどうなっているのだろうか」はやはり次なる疑問として確かに浮上してきます。私はその遙か前の言葉の定義の段階でひっかかっていましたが。  ∫(0,Q)P(s)ds については「消費者行動の理論」について、消費者の選好と効用関数、それから予算制約をキーワードにして、勉強すればよいとのことで大変参考になりました。  理解されてるかたに道筋を教えてもらうと、助かりますね。日々の経済関連のニュースを理解するために、マクロ経済学から勉強しています。ミクロ経済学もとても興味深いものがあります。どうもありがとうございました。    

回答No.3

>買う側にとっての総便益というのは、売る側ににとっての総消費のように客観的に測定できるものなんですか?買う側にとっての総便益曲線が客観的に描ければ消費者余剰も理解できることになるような気がします 各財の需要曲線はどう考えています?「客観的に測定できるもの」だと考えているのでしょうか?経済には、エンゲルの法則のように「法則」と呼ばれる、繰り返し観測され、その事実が確認されている現象がいくつかあります。その一つに、「需要の法則」と呼ばれる、財の価格が下がればその財に対する需要量が増えるという、価格と需要量との間の関係を示す観測的事実があります。需要の法則を定式化したのが、需要曲線あるいは需要関数です。したがって、需要曲線を「客観的に測定できる」ものと認めるなら、総便益曲線は需要曲線(正確には逆需要曲線)を積分したものにすぎませんから、「総便益曲線」も「客観的に測定」できる概念だし、それから実際に支払われた金額を差し引いた「消費者余剰」の概念も「客観的に測定」できることになります。フォーマルには、   p = P(Q) をある財の(逆)需要関数(需要曲線)としましょう。ただし、pは(当該財の)価格、Qは(当該財の)需要量です。すると、「総便益曲線」B(Q)は B(Q) = ∫(0,Q)P(s)ds で与えられ、したがって当該財をQ単位消費したときの「消費者余剰」CS(Q)は    CS(Q) = B(Q) - P(Q)Q = ∫(0,Q)P(s)ds - P(Q)Q で与えられることになる。 一方、ミクロ経済学の消費者行動の理論は、各消費者は各財にたいする選好順序を示す効用関数を持っていて、各財の消費から得られる効用を最大にするように自分の所得をそれらの財に配分する、したがって、各財の需要曲線は、消費者が予算制約のもとで効用を最大化するという原理から導くことができる、と教えている。消費者余剰の意味というとき、問題は、消費者余剰の概念が「客観的に測定できるか」というよりは、需要曲線から導かれる消費者余剰と最大化される効用との関係はどうなっているのだろうか、ということではありませんか?私が最初に「消費者余剰」の概念を知ったときの疑問がそれでした。あなたの質問はこの問題とは異なるようですね。

yoshi0125
質問者

お礼

 丁寧なご回答ありがとうございます。需要曲線だけでもいろいろ興味深い理論がありそうですね。ミクロ経済学の入門レベルのテキストを読んでいて疑問に感じたポイントは次のようなものでした。厳密さは少しかけると思いますが。    生産者余剰は市場で売れる値段からその財を生産するためにかかった可変費用を引けばそれが利益、つまり生産者余剰ですよねと。これは管理会計における損益分岐点分析で売上高から変動費を引けば限界利益が計算できますねというアイデアと同じです。あるいはマクロ経済学におけるGDPの三面等価の原則のうち、生産面からみた視点、つまり生産高から中間投入を引いた残りが付加価値ですねというアイデアとも似ています。本質的には同じことを述べていると考えています。3つの視点で計算された「余剰」は集計すれば(可能かどうかはともかく)同じ値になるであろうという考えになります。生産者余剰のアイデアは分かりやすいわけです。    ところが同じような思考で考えると、生産者余剰を考える際の「売上高」や「費用」に相当するものは果たしてなんだろうと。消費者余剰における「費用」は買う値段が費用です。では「売上高」に相当するものはなんだろう?「売上高」に相当するものがあって「費用」との差額で「余剰」だよなと。  そこで経済学特有の「便益」という言葉にあたるわけです。買う側にとっての消費者余剰つまり「利益」はこの便益から費用を引いた概念のことを言っているのだなと理解力が悪いなかでようやくここまでたどりついたわけです。では消費する側にとっての「便益」って具体的にはなんなの?買う側は費用が出ていくだけで利益なんてないよなと。それって生産者余剰にとっての「売上高」のように具体的に集計できるものなの?と考えたわけです。  ここまでの考察で「総便益」とは何を指すのかが分かれば よいのではと考えたわけです。ミクロ経済学のその入門書を読み進めると「労働需要曲線」という概念が出てきます。 「労働需要曲線」による分析の説明を読んでいるうちにこういうことかなと理解しました。  企業が経済活動をするには労働と資本財が必要です。企業が労働者を雇用するつまり労働を買い入れる・消費すると考えれば雇用量を横軸に、縦軸に賃金をとれば右下がりの企業にとっての労働需要曲線が描けます。賃金が安ければそれだけ多く雇えるわけです。  そのテキストを私なり解釈すればこうなります。労働需要曲線を描くための前段階として、横軸に雇用量、縦軸に労働者を雇ったときの企業にとっての「総便益」をとります。収穫逓減に従えばこの曲線は上に凸の形状になります。  雇用量を横軸に縦軸に上で説明したグラフの「総便益」を 雇用量で微分した目盛をとれば(つまり限界便益)右下がりの労働需要曲線が得られます。  企業が労働者を消費するつまり雇い入れたときの具体的な「便益」とは労働者を使って生産し販売した「販売収入」が「総便益」の具体的なものとなります。  この様に考察してみると、労働需要曲線の下側の面積部分は限界便益を積分した「総販売収入」を表していると理解できます。ある賃金で労働者を雇えば同じ労働需要曲線の下側の四角形が労働者を「消費」するときの「費用」を表します。「総販売収入」からその四角形の「費用」部分を引けば、消費者余剰が計算できることになります。図で説明しないと大変分かりにくいと思いますが。  つまり、日常的な感覚で考えてしまうと、「買う側」にとっての利益という概念が非常に分かりにくいのです。しかし、買う側にとってもなんらかの「便益」が想定されるわけで、それをイメージすれば理解しやすいのかと思いました。  入門レベルの最初の方で説明される、消費者が最大限払ってもよいと考えていた金額から実際に買えた金額を引いた残りが消費者余剰ですよという説明は余剰分析の世界に導くための方便的な説明かなとも思いました。だからいくら他の具体例で説明されてもいまひとつ納得感がなかったのです。やはり「便益」が何かを理解するのがポイントのように思います。それと客観的に測定できるかというよりは、回答者さんが述べらているように分析に使うような概念であることが分かりました。       

yoshi0125
質問者

補足

 回答者3のかたへのお礼に述べたように消費者余剰を理解しますと、一般的に入門レベルの最初のほうに書かれていたり、その意味を問うたときによく世間一般の回答にあるように、「最大限支払ってもよいと考えていた金額から実際に買えた金額の差額が消費者余剰です。」という表現は果たして正しいのでしょうか? 一つの見方として余剰分析の世界へ導くための方便的な説明で、本来は正確な説明でないような気がします。  つまり余剰はネットの概念です。生産者余剰では供給曲線の下側のエリアが総可変費用を表します。総販売収入からそれを引けば生産者余剰が計算できます。 消費者余剰では需要曲線の下側のエリアが総便益というグロスの概念です。そこから購入するための総費用を引けば消費者余剰というネットの値が計算できます。  したがって、消費者余剰の理解の仕方としては「最大限支払ってもよいと考えていた金額から実際に買えた金額の差額が消費者余剰です。」という考え方はピンとこなくなります。  消費することによる得る、「総便益」というグロスの概念がまずあり、その総便益を得るためには一定の費用がかかり、その差つまりネットの概念として消費者余剰がありますねという理解の仕方が本来正しいのではないでしょうか。ミクロ経済学の先の先まで勉強されているかたにとっては当たり前の概念なんだと思いますが。  それとも、「最大限支払ってもよいと考えていた金額・・・」うんぬんの説明は結果として導かれる当然の帰結なのでしょうか? あるいは他の問題を考察するとき活用する考えなのでしょうか?

  • aokisika
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回答No.2

生産者余剰について考えてみてください。 企業が製品を売って、売上からコストを引いた残りの「利益」と呼ばれる金額が増えると、企業はなぜうれしいのですか? 千円札1枚を1円玉に両替すると、1000枚になります。お金の数が1枚から1000枚に増えました。さらに、重さと体積も増えました。こんなに増えたらうれしいはずですよね。うれしくないですか?1枚が1000枚になったのになぜうれしくないのですか?金額が同じだと、1枚が1000枚に増えてもうれしくないのはなぜですか? それは、そのお金を使って買えるものが増えないからですよね。 利益が増えるとうれしいのは、その利益を使って買える物が増えるからですよね。 さて、消費者余剰です。 夏休みにヨーロッパ旅行に行こうと考えました。予算は100万円です。貯金をして100万円をためました。そしたら、格安航空会社のチケットが買えたので、旅行費用が90万円ですむことになりました。ということはお小遣いが10万円増えたのです。うれしくないですか? 貯金の100万円は増えていませんよ。でも旅行費が10万円減ったおかげで、お小遣いが10万円増えたのです。うれしいですよね。 これが消費者余剰です。

yoshi0125
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。具体例が分かりやすいですね。私なりに考えてみたことを3番目の回答者さんへお礼で述べております。

  • mitomito
  • ベストアンサー率40% (165/406)
回答No.1

一点に絞って、解答(回答)・解説させていただきます。 >ところが消費者余剰になると途端に分かったような分からないような、 >きつねにつままれたような感覚になります。 >定義としてはある「財について最大限払ってもよいと考えていた金額」から >実際に買えた金額を引いた残りが消費者余剰ですよ、とされています 「財について最大限払ってもよいと考えていた金額」とは、現在では、 ヤフオクのような、 「オークションで入札額にしても構わないと考えた金額」という具体例で、説明されることが多くなりました。 梶井・松井の著書・講義で、上記のような説明を受けて、目から鱗が落ちる思いでした。 少しでも参考になれば幸いです。

yoshi0125
質問者

お礼

 ご回答ありがとうございました。  テキストのご紹介もありがとうございます。私なりの解釈のしかたを3番目の回答者さんへのお礼で述べてみました。長い説明ですがご覧ください。

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