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古典助動詞の接続
古典助動詞の接続が分かると 動詞の活用がわかるだけですか?
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> 来ぬ、一目見た感じでは、こぬ、ですが ぬ、は連用形接続なのでこれは、きぬ、と 読むのでしょうか? 正解です。「連用形接続なので」というように「接続」が役立つのですね。 せっかくですから、もう少し説明します。「ぬ」は「来」の後に付いていますから、助動詞と考えられます。助動詞の中で「ぬ」という形を持つものが、二つあります。「完了」の助動詞「ぬ」の終止形と、打消の助動詞「ず」の連体形です。 前者なら来(連用形・き)+ぬ(完了・終止形)意味は「(秋が)来た」 後者なら来(未然形・こ)+ぬ(打消・連体形)意味は「(秋が)来ない」 ま、ここまで来れば後に続く「目にはさやかに見えねども」でどちらかが分かってしまうのですが、分からないとして次へ行きます。「と」はどんな働きをしていますか。<「連用形接続なので」というように>の中にあった「と」と同様に引用を受ける働きをする格助詞です。引用文は普通言い切った形になります。(上記の場合はわたしが勝手に途中で切りました)言い切るとは、特別の場合(係り結びで連体形・已然形なる)以外は終止形です。だから「秋来ぬ」の「ぬ」は終止形です。したがって前者の「秋が来た」に当てはまります。 非常に理屈をこね回したようですが、理屈が正しければ、正解に行き着けます。そういうことの一例です。 なお、この歌「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」 古今集にある藤原敏行の歌です。「おどろく」は現在の「驚く」と同じ語ですが、この場合の意味は「気づく」の意味です。
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- OKAT
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助動詞の接続が分かれば、古文を読み解くのに「大変」役立ちます。 ただし、前の動詞(その他)への接続とともに、後にくる言葉のことも分かるので、その点でも 役立ちます。 秋来<ぬ>と目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる この歌の「ぬ」が何の助動詞で意味はどうかが分かれば、その前の「来」の読み方が分かり、その後の「と」という助詞がどういう働きをするかが分かれば「ぬ」の活用形が分かります。だから、助動詞は「意味」「活用」「接続」の三つを覚える必要があるのです。 そこで、問題。この歌の「来」は何と読むのか、読み仮名を付けなさい。
お礼
ありがとうございます。
補足
来ぬ、一目見た感じでは、こぬ、ですが ぬ、は連用形接続なのでこれは、きぬ、と 読むのでしょうか?
お礼
覚える意味が分かったので覚えたくなりました!ありがとうございます。