古語で使われる強盗という言葉は、現在のような暴力に訴える盗人ではありません。
豪胆な猛者で実利を得る者という意味です。
決して野伏り、夜盗の類ではありません。
まして、戦のドサクサ紛れの略奪行為ではありません。
戦国時代の武士の生業を表現した言葉です。
「切り取り」と言うのは土地の切り取り、即ち、領地の切り取りです。
戦国時代の隣国同志の攻防戦は、現代から見れば全く理由にならない理由で戦を始めています。
信長であれ、信玄であれ,謙信であれ、誰の許可もなく突然隣国を襲っています。
全国統一??誰も頼んでいません。朝廷も命令していません。
農民同志の土地争いなど恰好の口実です。
要は、おれの手下になるか、おれに年貢をはらうか、と言っているだけです。
嫌だと言えば直ちに出陣です。後は勝か負けるかだけです。
後になって、侵略だのなんだの言ってみても、それこそ後の祭りです。
武士と名乗って権力を広げたければ、周りの他人の土地を切り取るののが、当然の行為です。
そのために、策略だろうが、武力だろうが、使える手段を恐れることなく使って目的を達成することができる人間が一番です。
怖ろしく乱暴な時代でした。
お礼
なるほど確かに誰も全国統一なんて頼んでませんねw 非常におもしろい解答ありがとうございました。 またよろしくお願いします。