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「胸を波打たせる」とは?その意味とは
- heaveという単語の意味である「胸を波打たせる」は、「哀れみで胸が上下しているような状態」を指すとされています。
- 日本語の表現としては聞きなれないものですが、英和辞書の例文からは、胸が悲しみや哀れみによって上下する様子を表現しています。
- 英英辞書の例文では、heaveという単語が激しい呼吸や動悸を表す状況を示しています。胸が上下し、大きく膨らむような状態をイメージすることができます。
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現代英語で heave の使い方としては 他動詞「~を持ち上げる,引いたり押したりする」 その派生として「~を(持ち上げて)投げる」 他動詞 heave a sigh で「ため息をつく」 他動詞「(ロープなどで)船などを引く,動かす」 自動詞「大きく上下する」 自動詞「気持ち悪くなる,吐く」 この自動詞の「上下する」で,「胸・肩」などが主語になる例はいくつもあります。 すすり泣いたり,恐怖でおののいたりする場合によく用いられます。 今回のような,哀れみなど,原因が主語になっての「胸・肩を上下させる」という他動詞用法は 英和辞典には必ず載っていますが,英英辞典にはあまり載っていません。 ゼロではないでしょうが,かなり頻度は低いと思います。 上下する直接的原因は呼吸することですが, その呼吸を導くものはといえば,哀れみに違いありません。 哀れみで泣くことにより,呼吸が速まって胸・肩を上下させるのです。 無生物主語というのはそういう表現です。 おそらく,こういう英和辞典に必ずと言っていいほど「波打つ」で出てるのは 何十年も前のランダムハウスなり,大元の辞書で英英辞典にたまたま載っていた例文が そのまま載って,それがずっと受け継がれているものだと思います。 その時の訳が「波打つ」であった。 その後,研究社の時代がきて,今ではジーニアスなわけですが, 多くが改善されてきているなかで,一部,昔のまま,というのが残っています。 この「波打たせる」は日本語の表現としては「胸・肩を震わせる」の方がいいでしょうね。 他動詞として使うのなら。
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- wind-sky-wind
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「胸・肩を震わせる」の方がいいとは申しましたが, これは他動詞といっても,その胸・肩の持ち主を主語にした場合の表現です。 She heaved her chest. という例もまったくないわけではないですが, 無生物主語以上にまれだと思います。 だから,pity が主語の場合に辞書として,「胸を震わせる」という訳語はつけにくいと思います。 文レベルで,意訳としては辞書でやってもいいとは思いますが。 それと,FREE DICTIONARY にある,swell は「隆起させる」的な意味で 「ふくらませる」と普通に訳す日本語のニュアンスとはやや異なると思います。 検索すると,期待で胸をふくらませる的な例がある辞書で見つかりましたが, ちょっと違うと思います。 あと,イギリスでは be heaving with ~で be crowded with ~の意味で よく用いられます。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。 >だから,pity が主語の場合に辞書として,「胸を震わせる」という訳語はつけにくいと思います。 「彼女の胸は哀れみで波打った」(日本語が?)よりも、「彼女の胸は哀れみで震えた。」の方が、絶対に誰にでも通じると思います。 ご解説でやっと、謎が解けましたありがとうございます。
- bakansky
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> Pity heaved her breast. 彼女の胸は哀れみで波打った To make rise or swell という定義では、「持ち上がる」 「膨らむ」 だけが示されています。しかし、そういう意味も heave にはあります。 また、「(波が海面を上下するように) 上下に振動する」 という意味もあります。 人間の身体、特に胸について言われる場合には、その人物の感情が大きく揺れ動いている様を表し、その感情の揺れと呼吸の乱れとを重ねているわけです。 身体の場合、特に悲哀を感じた場合に、息を大きく吸い込んで、言葉を発しないままに息が吐き出されて、すぐに次の息を吸い込んで胸がふくらむという現象が生じます。感情の激変で血流が促進されますから、なおのこと酸素を取り入れる活動をするようにと身体が反応するのです。 Pity heaved her breast. という文における heave という動詞は、そのことを踏まえての表現だと思われます。 「かわいそうに!」 という感情が沸き起こってきたことで、神経が刺激されて酸素をより多く取り込もうとして呼吸が深くなります。すると胸の動きが目に見えるほどに頻繁になり、ふくらむほどに大きくなります。そのことを描写しているのですが、その胸が上下する (つまりふくらんだりしぼんだりの繰り返し) を波にたとえて 「波打つ」 と訳したものでしょう。確かに上下するという運動は波の特性でもありますから通じるところがあります。 「哀れみの念が彼女の胸を上下させた」 と直訳してしまうと、あまり文学的な表現でないように思われたのかもしれません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 息を吸い過ぎて、過呼吸になった状態という解釈ですね。 悲しみでそうなる人もいるかも知れませんが、あんまり一般的な哀れみのリアクションとは言いがたい気がします。 「胸を波打つ」自体が自然な日本語からかけ離れているので、予測しにくいですね。 ゼーハーいってる状態にしても、「肩で息をしている」とか、誰にでも通じる言い方は他にいくらでもあるだろうに、「胸を波打つ」とは、、、。
- Him-hymn
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heave自体は、 1.上方向に持ち上がる、隆起する 2.規則的に上下動をする、(波なら)うねる 3.上下方向にひっぱられる(断層などの水平ずれなど) などが主な意味です。 Pity heaved her breast. 彼女の胸は哀れみで波打った. http://ejje.weblio.jp/content/heave →憐れみの感情で、彼女の胸は上に持ち上がったーーということで 憐れみの感情で、彼女の胸(この場合比喩で心情の意味)は高まった。 ということです。憐れみで波打ったーーという訳は私は気に入りませんが、この「波打った」というのも比喩で、平静でいられなくなった、憐れみの感情で気持ちが高まり揺らいだということを意味しているのだと解釈できそうです。しかし、日本語としてあまり上手い表現とは思いません。 英英辞書では、 To make rise or swell: an exhausted dog heaving its chest. http://www.thefreedictionary.com/heave この犬の場合、胸が上方向に持ち上がるか、あるいは、規則的に上下するかのどちらかということになり、あなたのおっしゃる「激しい呼吸で胸が上下しているような感じ」 が正しく、「哀れみで胸が上下」するのではありません。 以上、ご参考になればと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。やっぱり、「胸を波打たせる」は変な表現ですよね。 何の意味か分かりませんもん。 >この「波打った」というのも比喩で、平静でいられなくなった、憐れみの感情で気持ちが高まり揺らいだということを意味しているのだと解釈できそうです 英語カテでも、breast=心情の解釈が出てくるのですね。 結構この例文は解釈が別れるんですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >今回のような,哀れみなど,原因が主語になっての「胸・肩を上下させる」という他動詞用法は >英和辞典には必ず載っていますが,英英辞典にはあまり載っていません。 実は、Pity heaved her breastで検索して、ネイテブが書いた前後の文があって使われているものを探して読んで感覚を掴もうとしたのですが、、、。 英和辞書以外に検索結果が全く出ず、「アレ、もしかして、この英文自体も不自然?」とか思ったりもしたのです、、、。 >おそらく,こういう英和辞典に必ずと言っていいほど「波打つ」で出てるのは 一番初めに、辞書を書いた人の国語力が変わっていたのか、昔は「胸を波打つ」という表現をしたのか、、、。 現代人には「胸を波打つ」では、胸が大きい女性特有の状況の状態を想像してしまう人が国語カテでは多いように感じました。 >この「波打たせる」は日本語の表現としては「胸・肩を震わせる」の方がいいでしょうね。 英語では、激しい呼吸で「肩で息している」場合も、「胸・肩を震わせる」場合も、heaveなんですね。 それにしても英単語としては、Weblio辞書によれば、 英検 準1級以上合格に覚えておきたい単語 TOEICスコア 730以上取得に覚えておきたい単語 と、それほどマニアニックなレベルでもないのでもう少し万人にわかる日本語で書いて欲しかったものです、、、。
補足
すいません興奮してお礼を書き忘れていました。 >この「波打たせる」は日本語の表現としては「胸・肩を震わせる」の方がいいでしょうね。 コレが分かれば、もう疑問は解決です。 本当にありがとうございました。