- 締切済み
グリーンの定理
∫C x^2ydx+(x-y^2)dy =∬(C) (1-x^2)dxdy =πー∫[0~1]r^3dr∫[0~2π]cos^2θdθ =3π/4πになると思うのですが、 2個めの=と3個目の=の部分がなぜこうなるのかわかりません。 教えてください。 C:x^2+y^2=1
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
- ramayana
- ベストアンサー率75% (215/285)
2番めの式の積分範囲は、 C でなくて、x^2+y^2 <= 1 なる円盤ですね。また、最後の式は、 3π/4π でなくて、3π/4 ですね。 (2個めの=について) ∫[x^2+y^2<=1](1-x^2)dxdy= π - ∫[0 to 1]r^3dr∫[0 to 2π](cosθ)^2dθ を示せばよいが、∫[x^2+y^2<=1]1dxdy= π が明らかなので、 ∫[x^2+y^2<=1] x^2dxdy=∫[0 to 1]r^3dr∫[0 to 2π](cosθ)^2dθ を示すことにする。積分変数の変換と、フビニの定理を使う。 一般に、x と y が s と t の 1 対 1 連続的微分可能関数で、この関数により s と t の範囲 Dが x と y の範囲 D' に対応するものとする。また、f(x, y) を、D' において積分可能な関数とする。すると、f(x(s,t), y(s,t)) は、D において積分可能であって、次の等式が成立する(積分変数の変換)。 ∫[D']f(x,y)dxdy = ∫[D]f(x(s,t), y(s,t))det(J)dsdt ただし、 J は、s と t に x と y を対応させる関数の関数行列(「ヤコビ行列」とも呼ばれる)であり、det(J) は、J の行列式である。 ここで、s = r、t = θ、x = rcos(θ) 、y = rsin(θ) と置けば、det(J) = r である(添付図参照)。また、範囲「 x^2+y^2 <= 1 」は、範囲 「 0<= r <= 1 かつ 0<= θ < 2π」に対応する。よって、 ∫[x^2+y^2<=1] x^2dxdy =∫[0<= r <= 1 かつ 0<= θ < 2π] (rcosθ)^2・rdrdθ =∫[0<= r <= 1 かつ 0<= θ < 2π] r^3(cosθ)^2drdθ =∫[0 to 2π](∫[0 to 1] r^3(cosθ)^2dr)dθ (フビニの定理より) =∫[0 to 1] r^3dr∫[0 to 2π] (cosθ)^2dθ となる。 (3個めの=について) ∫[0 to 1]r^3dr∫[0 to 2π](cosθ)^2dθ = π/4 を示せばよいが、∫[0 to 1]r^3dr = 1/4 が明らかなので、 ∫[0 to 2π](cosθ)^2dθ = π を示す。倍角の公式から (cosθ)^2 = (1+cos(2θ))/2 なので、t = 2θと置けば dθ = (1/2)dt で、 ∫[0 to 2π](cosθ)^2dθ = ∫[0 to 4π]((1 + cos(t)) /2) (1/2)dt =(1/4)∫[0 to 4π]1dt + (1/4)∫[0 to 4π] cos(t) dt = π+ 0 = π となる。