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複素数の偏角
複素数zの偏角は arg z=arctan(y/x) と書かれることがあると思いますが,arctanの戻り値は-π/2からπ/2までですよね.偏角が-πから-π/2の場合やπ/2からπのときはこの式ではただしい値が求まらないと思います.ほかに適当な書き方がないからarctanを使っているだけなのでしょうか?
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馬鹿なこと言って茶化してる人がいるので、 A No.7 ~ No.9 を整理しておきます。 > でも参考書見るとarctan(y/x)と書いてあるわけです... arg z = arctan(y/x) where z = x+yi, x,y∈R は、arg の表式にはなり得ません。 問題点は x = 0 ばかりではなく、tan の周期が π であること に起因して、複素平面の半分でしか arg を表せないからです。 arctan の値域は、-π/2 ~ π/2 にとることが多いけれど、 適当にずらして設定することも可能です。 だから、どこの半平面で arg z = arctan(y/x) になるかは、 arctan の定義次第で変わってくるのだけれど、いづれにせよ、 arg z = arctan(y/x) で表せるのは、複素平面の半分だけです。 既に書いたことですが、君の式では、 1-i と -1+i の偏角が同じ値になってしまいますね?。 > 特に範囲制限等なさそうです. だったら、君の使っている参考書は、間違っているか、 最大限善意に解釈しても致命的に説明不足なので、 他の本で勉強したほうがよいです。 > 一般的にarg zの定義ってどうなっているのでしょう? arg を式で表示するには、いろいろやり方があると思いますが、 簡潔なのは arg z = Im log z だろうと思います。 ここで、Im は複素数の虚部。z の共役複素数を z^ として、 Im z = (z + z^)/2 で定義される関数です。 log は複素対数で、log z = ∫[t=1→z] dt/t で定義されます。 右辺の積分は、複素積分であるために積分路依存で、 2πi の整数倍を任意に加えられる不定性があります。このため、 上式の arg にも、2π の整数倍を任意に加えられる不定性があります。 それが、偏角を考えるときに動径を何回転させるかに対応する訳です。 通常、arg の値域が 0 ~ 2π になるように調整します。
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- alice_44
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arctan の値域が 0~2π からハミ出すことについては、 tan の周期性を考慮して、値に π を足しときゃ済む。 そこは、あまり問題ではないが、 質問の式では、1-i と -1+i の偏角が同じになってしまう ことが問題点だ。その公式は、間違っている。
お礼
ご回答ありがとうございます. >その公式は、間違っている。 でも参考書見るとarctan(y/x)と書いてあるわけです...
- 中村 拓男(@tknakamuri)
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数学だと θ=arctan(y/x) ( x > 0 θ=π/2 ( x = 0, y > 0) θ=3π/2 ( x = 0, y < 0) θ=arctan(y/x)+π ( x < 0) θ=未定義又は不定 (X=0, y=0) とかくしかないかな。 プログラミングだと atan2 という2引数の 関数が用意されていることが多いですね。
お礼
ありがとうございます. やっぱり場合分けですか.arg zの定義をそれにすればいいのに... プログラミングではちゃんと関数があるのですね.知りませんでした.
- Water_5
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>複素数zの偏角は >arg z=arctan(y1/x1) >と書かれることがあると思いますが,arctanの戻り値は >-π/2からπ/2までですよね. -------------------------------------- ハイ。そうです。 それでは、z=-1-iの時はどうなるか。 y1=-1、x1=-1なので arg z=arctan(y1/x1)=arctan(1)=π/4となる。・・・・(5) 一方 y2=tan(x2)のときx2=arctan(y2)・・・・・(6)となる。 (5)式より、x2=π/4、y2=1となり(6)式が成り立つ。 よって、慌て者となる。
お礼
ありがとうございます. 結局z=-1-iは無理ですよということ?ですか?
- kabaokaba
- ベストアンサー率51% (724/1416)
>とありますが,この場合arg z=π/2ではないのですか? いやいやいや・・・定義とかがごっちゃになってます 「複素数z=a+biの偏角」なるものを arctan(b/a)なるもので「定義」するっていうなら b/aが計算できないといけません しかし,数学では「分母0」というのは なにも留保条件がない場合はタブーです. ということで,この段階で定義としてはアウトです. しかし,「複素数の偏角」というものを 別の方法で定義した場合, #前回の「ベクトルのなすかく」というのは不適切でした #ベクトルのなす角は通常0からπですんで arg(z)は定義されているにもかかわらず arctan(b/a)は計算できないということはありえます
お礼
たしかに,分母0はだめですよね. ありがとうございました.
- kabaokaba
- ベストアンサー率51% (724/1416)
求まりませんよ そもそも,arctan(y/x)だったら, 1+iとか-1-iなんかを考える前に 実部が0,つまり純虚数の偏角(ほとんど自明ですけど)は 計算できないです. ですので,このarctan(y/x)だけというのは 定義としては不適切です. 結局のところ,z=a+ibを座標(a,b)と見立てて, ベクトル(1,0)と(a,b)のなす角を「偏角」というわけですが まじめにやるんなら a>0のとき a<0,b>0のとき a<0,b<0のとき a<0,b=0のとき a=0,b>0のとき a=0,b<0のとき みたいなことしないと表現できないんじゃないですか (要は,象限と軸上での場合わけです. この場合わけが,適切かはとりあえず考えない)
お礼
回答ありがとうございます. 私の質問に対する答えとしては,arctan(y/x)が不適切だということですね. >実部が0,つまり純虚数の偏角(ほとんど自明ですけど)は 計算できないです. とありますが,この場合arg z=π/2ではないのですか?
- spring135
- ベストアンサー率44% (1487/3332)
tanxは周期がπなのでこのように書けます。 従って -1-iの場合はnπのnで調整する必要がありこの場合n=1です。 いずれもグラフを描いてみてよく考えてください。
お礼
ご回答ありがとうございます. arctan(x/y)だと,1+iと-1-iの偏角が同じになりませんか?(どちらの場合もx/y=1なので.) そうならないようにするためには,結局zがどの象限にあるかを想像して,n=0かn=1かを自分で判断しないといけないということでしょうか?(つまり,arg zの主値を-πからπにとるとすると,zが第1,4象限ならn=0,zが第2象限ならn=1,zが第3象限ならn=-1というように.)
- spring135
- ベストアンサー率44% (1487/3332)
>arctanの戻り値は-π/2からπ/2までですよね いわゆる主値はそうでしょうが一般的には arg(z)=nπ+arctan(y/x) (n=0,±1,±2,....) と取り扱う慣例になっています。
補足
ご回答ありがとうございます. 主値は普通-πからπでないとおかしいのではないでしょうか? それから,たとえば,z=-1-iのとき,arg z=arctan(1)=π/4になってしまいますが,この間違いはどのように回避されるのでしょうか?
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お礼
まとまっていてわかりやすいです.ありがとうございます. arg z=Im log zというのは,zを極座標表示したときのθがarg zだと言っているということでいいでしょうか?