- ベストアンサー
小説中のダッシュの使い方
- 小説中のダッシュの使い方についてご教授ください。
- ダッシュとかぎ括弧の使い分けや、文中での利用方法について教えてください。
- 日本語エッセーや小説でのダッシュの正確なルールと、参考になる説明サイトについて教えてください。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
日本語縦書き表示に関しては一般に「ナカセン(中線)」記号と呼び、次のような準則があります。 一、話頭をかわす時 二、語句を言いさして余韻を持たせる場合 三、地の文と分ける場合(カギでかこむほどではない語句) 四、時間的・空間的な経緯を表す 五、時間的・空間的に「乃至」または「より―まで」の意味を表す 六、軽く「すなわち」の意味を表す 七、カッコでかこむよりも地の文に近い扱いをしたい場合(補助的説明語句のを文中に挿入) 八、ニホンナカセン(=)を短いくぎりに用いる 参照:「くぎり符号の使ひ方〔句読法〕(案)」(文化省・国語調査室) http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kijun/sanko/pdf/kugiri.pdf
その他の回答 (1)
- hp_1200
- ベストアンサー率53% (106/200)
実際に小説の中で使われるのを見て、ぼくが感じているルールは次のようなものです。 単純に、台詞や心理描写を表すときは、頭につけるだけで、後ろにはつけません。また、心理描写のときは、ダッシュや括弧などの記号を使わなくても構いません。 かぎ括弧とダッシュの使い分けは人によって違っていて、使い分けをしない人もいます。使い分ける人は、かぎ括弧を通常の台詞に使うのは一緒ですが、ダッシュの使用はばらばらで、想像の中や電話の会話など、通常とは違った状況での台詞に使っている人が多いように思います。 台詞や心理描写を途中から、または途中まで書くときに、省略という意味で使うこともあります。頭につければ途中からで、最後につければ途中までになります。実際に声に出したり、考えていなくても、そのようなニュアンスの表現としても使われます。台詞のときはかぎ括弧の中に入れます(「そういうことだったのか――」)。 なお、余韻を重視するときは三点リーダー(……)を使うケースが多いように思います。 文中で補足説明のために使うときは、前後につけるのが普通で、括弧()でも構いません。 以上。正確かどうかは分かりませんが、参考までに。
お礼
かぎ括弧とダッシュ、三点リーダーとダッシュ等の使い分けのルールははっきり決まっているわけではなさそうですね。 コメントから、話された台詞、心理描写、省略、補足説明として括弧のかわりに・・・等、実にいろいろに使われている事を改めて実感しました。それをどう使うかは、書き手の感性にゆだねられているのですね。 丁寧で詳しいご説明、感謝いたします。どうもありがとうございました!
お礼
文化庁・国語庁舎室オリジナルの参照資料をリンクしていただき、感謝いたします! 括弧で囲む説明部に括弧のかわりで用いたり、語尾につけて余韻を表したり、語頭につけてぼかしたり、「すなわち」の意味で用いたり・・・それぞれの用法が簡単な例文とともにリストアップされていて、非常に分かりやすかったです。 どうもありがとうございました。