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仏語数字の接続詞"et"について質問です
21~71には"et"が付きますよね?ですが、81~は"et"が付かないと。 ★何故、81~は"et"が付かないのでしょうか? 出来れば、発音の問題以外の具体的な理由でお答え頂けたら幸いです。 (検索をすると『フランス人の先生が発音し難いからと言っていた』と、明確な答えが書かれていなかった為) 又、91(=quatre-vingt-onze)も考慮に入れた上で回答をお願い致します。 解説サイトや解説本を見ても、何故かそれに関しては書かれていなく…。 なぜ書かれていないのかな?と気になり、質問をした次第です。
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- cherry77_
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et をつけて quatre vingt et un と発音すると 4 X 21 と混同するからではないでしょうか?
- bakansky
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日本語の個数を表す接尾辞に 「つ」 というのがありますが、「ひ(一)」 「ふ(二)」 「み(三)」 「よ(四)」 の場合、それぞれ 「ひとつ」 「ふたつ」 「みっつ」 「よっつ」 と変化します。X + t-音 のパターンです。ところが、「この(九)」 「とお(十)」 のあたりに来ると様子が変わってきます。「この」 なら 「このつ」 となりそうなのに、実際には 「ここのつ」 という。何故なのかということを、日本語学習者に説明しても、煩雑なのと、余計なことを覚えることに精力を注入させても、日本語を覚えるということの向上につながるものでなく、また日本人でもきちんと説明できないという事情もあります。国語学者になろうという人なら別ですけど、そういう人は先に行って自分で研究することでしょう。 さて、フランス語の数詞についても、古いフランス語 (古フランス語) とか、それ以前のラテン語の方言の形を使ってた時代からも、さまざまな変遷を経てきたことが想像されます。どこかである形が支配的になり、それ以降はその形が固定した形で用いられてきたのでしょう (もっとも、数詞にも方言があって、日本で学ぶ形とは異なる形を用いている人もいないではないそうですが)。 フランス語の数詞の場合、初めてフランス語の初歩を勉強した時に、80 以降などは、まことに変てこな印象を受けます。まず quatre-vingts のように語尾に -s が付きます。そうして 81 になるとその -s が消えて quatre-vingt-un となり、61 を表す soixante et un や 71 を表す soixante et onze などにはあった et が消えてしまってます。まことに不統一であるという印象を受けます。 これは、フランス語の数詞がかつては全く20進数であったことと関係がありそうに思えます。後に10進数が取り入れられたものの、80 という数詞についてはたとえば huitante などという言い方に切り替わらずに、4 x 20 という20進数の頃の表現のまま残ってしまったのでしょう。80 と表すよりも 4 x 20 の方がピンと来るという伝統を消し去るまでに至らず、それが今日まで残っていると考えられるのではないでしょうか。 かつては、たとえば 60 は soixante ではなくて 3 x 20 つまり trois-vingts と言ってたのかもしれません。60 までが切り替われば 70 も 60 + 10 ということで soixante-dix といえますが、それが 80 までには及ばなかった。何故かは分かりませんが、人の年齢を考えると、80歳を超える長寿は珍しかったという事情があったのかも。 私は専門家ではないので資料などを参照したわけではありませんが、以上のようなことを考えました。専門知識のある方の回答があるまでのつなぎくらいになればと思います。