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鉄棒プロテクタ装着で握力半分?体操選手の秘密を解明
- 体操選手は鉄棒競技の際、専用のプロテクターを使うことで握力が半分ほどで済むことが分かっています。
- プロテクターを装着することで、鉄棒を握る際に力点が鉛筆一本分ほど内側に移動するため、鉄棒と一緒に内側に挟み込んだ芯の半径が増え、握力が半分で済む効果が生まれます。
- これは梃子の原理に基づいており、力点までの距離が短くなることで必要な力が減少するためです。要するに、プロテクターを使用することで握る位置が太くなり、少ない力で鉄棒を握ることができるのです。
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遠い昔に機械体操してたんですが、いやー懐かしい。 基本的に同じものを使ってるんですねー今も。 あれ、あのプロテクタね、入れる丸棒の芯で 「引っかかる」んですよ、鉄棒に。 感覚的な言い方で済みませんが、ギュっと鉄棒を 「握る」んではなくて、親指以外の四本指・・・ 小指は余り利いてなかったかな?・・・まあ、その 三、四本の指を曲げた状態で「引っかけて」いる ような感覚で車輪を回したりしてるんですよ。 説明が難しいな、鉛筆の芯を使ってる子もいたけど、 アルミのφ12~15位のパイプを使ってるとか、 各々グリップ感の良いものを自分で探して独自に 色々試したりしてました。 この芯でプロテクタがたわむ、というか短くなるじゃ ないですか。 その短くなったプロテクタが芯と手首の 間を結ぶロープのようにテンションがかかって、 それで握力が半分で済むんです。 車輪が下半分で回っている時の感覚は、プロテクタの テンションに「ぶら下がってる」ような感じです。 実質、握力の低減は半分どころか1/3位にも思えます。 かつ、僅かに芯の位置や引っかかり具合を変える ことで、一瞬でグリップ力をゼロにしたり、私は 出来なかったけど、トカチェフとかギンガーの空中技への パチンコみたいな「弾き」で飛んで、帰還する時に 鉄棒にパシッと引っかけて車輪に戻すなど、実は あの「芯」が技を産み出している道具そのものでも あるんです。 空中技で再び鉄棒に捕まる先輩にどんな感じか聞いて みたら、戦闘機が空母に着艦する時の、あのフックの ひっかかる感じっぽい、と答えてくれました。 ちなみに、上位選手は種目によって各々セッティングした プロテクタを使うことが多いのですが、私は鉄棒も 吊り輪も同じものを使ったりすることもありました。 上手になりたいなら、そういうの手を抜かないようにと 先輩に言われたことを思い出しました。 当たり前ですよね、バーとリングでテクタの形が 変わって来るんですから。 いずれにせよ、ご質問よりはるかにデリケートに制御 出来る、高度なツールであることは間違いありません。 あれは、体操選手の手を体操用に変える小さなサイボーグ パーツみたいなものです。 懐かしいですよーん。
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そうそう、一つ書き忘れた。 プロテクタには通称「タンマ」、炭酸マグネシウムの 白い粉末を滑り止めにまぶして使うのですが、昔は 松脂の粉を使ってました。 皮で出来たプロテクタはタンマをまぶすことで摩擦係数を ある程度コントロールできるようになります。 この、テクタが鉄棒に巻き付く摩擦はかなりのもので、 身体の円運動を止める方向に常に働きます。 だから、テクタにテンションがかかって「ぶら下がっている」 状態が維持できるのです。 言ってみれば、静止系モデルでは理解しにくい部分で、 図を書いて動いている状態での摩擦力をテクタのテンション 方向や鉄棒の周囲方向のベクトルに分解してみれば 握力が半分で済むことを原理的に説明できるように 思います。 お邪魔様でした❢
お礼
ありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 プロテクタと芯があるおかげで、掌、指を鉄棒に沿わせると、プロテクタがフックの状態になるわけですね。鉄棒の半径とは関係がなさそうですね。 何となくわかりました。自分でプロテクタを買って試してみれば体験できるのでしょうが、その機会はなさそうです。自分で似たようなものを作って試してみようかと思います。