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ドイツ語の2格について
大学生です。 ニーチェ『ツァラトゥストラ』を原文で読んでいるのですが、2格の使い方で疑問に思う箇所があります。 例えば冒頭部分の Hier genoss er seines Geistes und seiner Einsamkeit(中略) という部分です。 Geistesは2格だと思うのですが、この文は「彼の精神と孤独を楽しみ」ですから、4格でGeistになるのではないかと思いました。 また、冒頭から3番目の段落、ツァラトゥストラの台詞にて du wurdest deines Lichtes und(中略) という部分です。 Lichtesで2格になっていますが、ここはdeines Lichtesが文の補語にあたるので、1格でLichtになるのではないでしょうか?
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- trgovec
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du würdest deines Lichtes und dieses Weges satt geworden sein 原文はこうなっています。途中で切ったので werden が2格補語を取っているように見えますが、文全体の補語は形容詞 satt で(これ自体1格)、この形容詞が2格名詞を目的語(補語)として要求しています。be tired of に of があるところと発想が似ています。 etw(2) satt werden = von etw(3) satt werden : ~に飽きる 2格の使用はいろいろなところで減少してきており、前置詞の使用に取って変わられつつあります。また、形容詞の目的語(補語)が形容詞の前に来ることが多いということも重要です。 Du wirst deines Lichtes satt. 汝は汝の光に飽きる。 他の例 Er ist einem Affen ähnlich. 彼は猿に似ている(3格支配) 質問の文は geworden sein が完了不定詞(werden は sein 支配)、würdest が助動詞(接続法2)で würdest ... geworden sein が枠構造を作っています。satt の補語は deines Lichtes und dieses Weges。 前半の質問は他の方と同じで、今では少なくなった2格目的語をとる動詞の例です。
- oignies
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ドイツ語文法は、ひととおりやりましたが、かなりまえのことで 文法意識しながらよむことはないので、あらためてきかれると あまり自信なかったりするのですが、 Geistは単数で Gesites は複数・・・? あれちがうかな? いわれてみれば、genoss の目的語なので、4格とおもいま すが。そうであれば、seine ニーチェはへんなこともいっていたりしているので、文章もみだ れた箇所があるとか? まれにですが、誤植がまじることもあります。とはいえ、 seines Geistes と格がそろっているので、本人がかいたま まの文章の可能性がたかいですねえ。
- cherry77_
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かつては2格の用法が今日よりもはるかに多様だったことの名残です。 Vergißmeinnicht ワスレナグサというのをご存知ですか? この mein は2格で meiner の古形です。 一般に、このvergessen とか genießen のような知覚系の他動詞(「他動詞」と言っても、実際に他を動かすわけではないもの)は、かつて2格支配で使われたことが多いのです。 現在の辞書にはのっていませんが、少し古い辞書、「木村相良」「研究社ポケット独和辞典」「コンサイス独和辞典(第5版まで)」などには、そのような2格支配の例が比較的豊富に載っています。 genießen der Ruhe(2格) ~, 静居を楽しむ、静養する (ポケット独和辞典) 《古》〈物2〉を楽しむ (コンサイス独和辞典) werdenの述語についても、コンサイスに次のような2格の例が載っています。 guter Hoffnung ~、妊娠する anderer Meinung ~、気が変わる man möchte des Teufels ~、気が狂いそうだ 辞書にのっていない例もあると思いますが、テキストに書いてあることの方が基本です。 そう思えば、逆に「変な2格」が出てくるのが楽しみになります。
- SPS700
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下記では「忘れる」対象ですから4格になりそうですが、2格です。動詞で決まっています。 http://de.wikipedia.org/wiki/Vergissmeinnicht