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経済成長のハロッド・モデル
ある国の経済の経済が次のモデルで記述されるとする。 生産物市場の均衡条件: Yt=Ct+It 消費関数:Ct=C ̄+cYt 資本蓄積:It=Kt+1-Kt 資本係数:v=Kt/Yt ここで、Yは実質GDP,Cは消費、Iは投資,Kは資本ストックで下付のtは期間をあらわす。また、cは限界消費性向で1>c>0を充たす定数、C ̄は基礎消費で正の定数、v>0は資本係数で一定とする。初期条件としてK0が与えられるとき、t期のKtを求める。 解説 資本係数vを必要資本係数(一定)とするR.ハロッドの経済成長モデルである。通常は、次のように定式化されることが多い。 Y=C+I C=cY,1>c>0 ΔK=I vY=K, v=const. 第1式に第2,3式を代入して, (1-c)Y=sY=ΔK これを第4式で割って、 sY/vY=ΔK/K=s/v より、資本ストックの保証成長率ΔK/K=s/vが一意に決まる。 とあるのですが、解説の(1-c)Y=sY=ΔK部分でいきなりsという文字が出てきます。 このsは何を表しているのでしょうか?
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sY = (1-c)Y = Y -cY = Y - C = S よって s = S/Y s = 1- cは、限界(平均)貯蓄性向あるいは貯蓄率ともいう。所得のうち消費されない部分を貯蓄(S)といいますが、sは所得のうち貯蓄される部分(貯蓄される割合)を示している。 ただし、あなたの第1番目のモデルで、s = 1 - cと定義したときは、sは限界貯蓄性向を表わしますが、平均貯蓄性向でも、貯蓄率でもありませんので、注意してください。平均貯蓄性向と限界貯蓄性向が等しいときにのみ、それらは貯蓄率に等しいのです。 S = sYはモデルを単純化するための仮定で、ハロッドの成長モデルやソローの成長モデルで仮定されています。