#4です。
>ただし単なる打ち間違いかもしれませんが、このままでは意味が通じない点があります。
:
ご指摘の通り表現ミスが多いことと、基本的なアプローチでの誤りもありましたので、申し訳ありませんが、以下に全面書き直しにて訂正させていただきます。
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このような述語文「~困っている」(「~困る」のままでは発話時の現状としての統語性が悪いので)が取るべき補足語の種類が幾種かあります。
まず、「誰が」という「主格補足語」については断りがなければ発話者自身であるとして省略可能です。
一方、決して欠かせない要件は「内容格」です。
ただし、原因や理由の補足条件によっては、その内容が類推可能な場合には内容格の省略が可能というか、内容格と兼務されるという点は無視できないでしょう。
「何のため<に>か」という「理由格補足語」は、「どんな風<に>(困っている)か」という「内容格補足語」と重なり得ると聞き手に感じ取れる場合は、兼務の「に」として一方の省略が可能でしょう。
例1)「金」
私<は> (題目格)
金(のないせい)<で> (原因格)
金(がないため)<に> (理由格)
生活<に> (内容格)
困っている。
◎…原因か理由ではいずれかの取捨選択も。
(私は)
金<に> (理由格+内容格)
困っている。
○…「金(がないため)<に>」で、「生活<に>」の内容イメージが類推しやすい。
(私は)
金<で> (原因格(内容は不詳))
困っている。
△…何のためにかという理由や、困っている内容(「生活<に>」)が曖昧。
片や、「何のせい<で>か」という「原因補足語」において、「どんな風<に>(困っている)か」という「内容格補足語」と重なり得ると聞き手に感じ取れる場合は、兼務の「で」として一方の省略が可能でしょう。
例)2「成績」
私<は> (題目格)
私の息子<が> (主格)
学力がないため<に> (理由格)
成績が悪い(の)<で> (原因格)
落第しそうな事<に> (内容格)
困っている。
◎…理由格は省略も可。
(息子の)
成績が悪い(の)<に>(理由格)
困っている。
△…「何のため<で>なのか」という原因や、困っている内容(「落第しそうな事<に>」)が曖昧。
(息子が)
落第しそうな事<に> (内容格)
困っている。
○…原因・理由はともあれ、「落第しそう」という内容が提示されている。
(息子の)
成績が悪い(の)<で> (原因格(内容推定可))
困っている。
○…「成績が悪い(の)<で>」で、成績なら試験の悩みかと類推できることから、その内容「落第しそうな事<に>」が推定可能。
(息子が)
落第しそうな事<で> (原因格(内容推定可))
困っている。
○…その原因補足語の中で、落第→試験を受けた、その成績が芳しくないなどの内容が類推可能。
お礼
再度のご回答、ありがとうございました。この内容なら、素直に納得できます。 つまりご回答内容を要約すると「原因格・理由格・内容格のいずれを省略・兼務しているかによって、意味が曖昧になる場合もある。それが今回の質問を生じさせた原因である」という解釈でよろしいのでしょうか。 私はこのレベルまで分析・研究したことがないため、理解が悪いと思われるかもしれませんが、幅広く皆様方からのご意見・ご指摘をいただければ幸いです。