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アンダンテ コン モートの意味とは?
- 演奏標語のアンダンテ コン モート(Andante con moto)の意味について調べています。
- アンダンテ コン モートは「気楽にのんびりと」という解釈が一般的ですが、実際には「動きを付けて」という意味もあります。
- なぜアンダンテ コン モートの解釈が分かれているのかは明確ではありませんが、元々はmoto(動き)ではなくmorto(死んだような、活気のない)だった可能性もあると考えられます。
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>どうしてこんなことになっているのでしょう? 速度の表示と楽想表現の表示を混同しているからです。 速度は速度、楽想は楽想で別のものなのに、順列を付けようとするから訳のわからないことになるのです。 アンダンテは速度を表しているだけです。その曲の気分や楽想は別途の単語で示されているということです。conは英語のwithですから、conの前にある単語は「速度」を表し、conの後ろは「気分」を表しています。従いまして、アンダンテ with モートとアンダンテ with モルトの速度は同じです。しかし、音楽の表現しようとする意図は変わるので、メロディーの作りや和音の厚味が変わったり、アーティキュレーションが変わったりします。コン モートは動きを伴う、コン ブリオはブライトですから明るさ・ご機嫌さを伴う、などですから、演奏の仕方・ニュアンスの違いはわかると思います。速度はすでに「アンダンテ」と指定されているので、その速度の中で表現を工夫するということです。 逆にコンを使わずに、アレグロモデラートというような表記もあります。この場合は速度表記と表現ニュアンスの両方を考慮しないといけません。アレグロは明確なアクセントを持つ力強い楽想が基本で、速度のみを表しているのではありません。そのことが理解できないと、アレグロモデラートとアレグレットはどのように違いますか?とか、どちらが速いのですかといいう珍問が生じます。アレグレットは軽快なニュアンスがあるので、跳ねるリズムが使われたり、薄い和音が使われたりします。アレグレットの曲をいくら速く演奏してもアレグロにはなりません。アレグロやアレグレットは速度だけでなく楽想も含んでいることを知らなければなりません。それがわかればアンダンテラルゴという表記の意味もわかります。五線冒頭の表記を速度順に並べようとするのはまったく意味の無いことです。作曲家個々に持っている「標準」も違いましょうしね。 とにかく頭を柔らかくして、ニュアンスを読み取って演奏することです。 >だからアンダンテ コン モートは、アンダンテよりもやや勢いよく、といった意味がふさわしいと思うのですが、「気楽にのんびりと」というのはそれとは正反対のように思えます。 アンダンテよりもやや勢いよく???←「アンダンテよりも」という発想がおかしいのです。体重と身長の数値を比較して一列に並べようとするようなものです。「アンダンテコンモート」という一つの言葉の意味が「気楽にのんびりと」ということです。
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- Mio109
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こんにちは。 音楽に用いられる用語って 解釈が非常に難しいものもありますよね。 私は音楽学者ではないので 厳密な回答ができる訳ではありませんが 私なりの解釈をご参考までに。 確かにAndante con motoの解釈が『気楽にのんびりと』というのは 私も解せません。 Andanteはのんびりと…でも許せる?のですが,気楽に=Comodoという言葉が浮かんできます Andanteの一般的な解釈は『歩くような速さで』だと思いますが 現代人が歩くような速さではなく 散策(散歩)しているような速さという意味合いだと思いますので Andanteだけで『気楽にのんびりと』というニュアンスも含まれているように思うのですが… 一方 con motoは動きをもって(付けて)という解釈が最も一般的だと思うのですが 質問者さまのご質問を拝読して色々調べてみたところ『感動して』という解釈もあるようですね。これは演奏者の心がcon.moto(変な解釈ですが,心が動く=感動する)なのかな~と思いましたが。 イタリア人に友人でもいれば 訊ねてみたいところですが 一般会話と音楽用語では またニュアンスが違ってくるでしょうし 何とも不可解な部分も多い気がします。 ところで Andante con motoの解釈ですが 私の場合,Andanteだけれど 若干活発なニュアンスをもって演奏する…と解釈しており 『気楽にのんびりと』という解釈は 実は初めて聞きました。 で,私なりに調べてみたところ『 気楽にのんびりと』もありましたが『やや速いAndante』とか『易々と感動してやや活発に』という解釈がありました。 因みにAllegro con motoの解釈が『Allegroより速く』というのも見かけました。 もう こうなると訳解りません(笑) 余談ですが 私が小さいころ ショパンのワルツ9番(別れのワルツ)で Lento なのに 四分音符=132となっていて それこそ音楽もまだ良くわからない,ニュアンスもわからない私は???で 138はAllegroのテンポでは?と先生にお訊きしたところ 笑いながら テンポは大体138くらいだけれど この曲の持つニュアンスがLentoってことなのよ…と説明されても まだ???だったのを思い出しました。 #1さまの仰るとおり 用語の使い方は,作曲家にも楽曲にもよりますし 厳密に用語(言葉)の解釈だけを掘り下げて考えるのではなく 用語はあくまでも『目安』くらいにお考えになり 作曲家の特徴 楽曲の特徴を掘り下げてニュアンスを把握し, ご自分の感性に自信をもって演奏されることが重要だと 私は考えます。 長文失礼しました。 ご参考まで。