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「拡散から収斂に引きよせる、ゆるやかな包括力」

 日本語を勉強中の中国人です。下記の文に理解できないところがあります。恐れ入りますが、教えていただけないでしょうか。 「わたしは戦後四○年のデザインの流れを綴りながら、環境の問題が、多層多義的なデザインを、拡散から収斂に引きよせる、ゆるやかな包括力をもつのではないかと考えてきました。」 1.「拡散から収斂に引きよせる」の意味。特に、文中での「引きよせる」の意味。 2.「ゆるやかな包括力」の意味。特に、文中での「ゆるやか」の意味。 3.「拡散から収斂に引きよせる、ゆるやかな包括力」という部分の骨格が関係不明。「拡散から収斂に引きよせる」はどこまでかかっているのか。「ゆるやか」までなのか、「包括力」までなのか。  また、質問文に不自然な表現がございましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

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  • ベストアンサー
  • hakobulu
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回答No.1

1.「拡散から収斂に引きよせる」の意味。特に、文中での「引きよせる」の意味。 : 『デザインは多層多義的といって良いほど千差万別であり、非常に多くのデザインが、それぞれの良さを主張しながら存在している。 また、これからも新しい多様なデザインが生み出されていくだろう。 それぞれのデザインは全く別個のものであり、全く共通点は無いように見える。 つまり、デザインというものは、なんの一貫性・共通性も持たないまま、無限にどんどん増えていく』 これが「拡散」の意味するところだと思います。 しかし、これからのデザインは、環境の問題を抜きにしては考えることが難しくなるだろう。 つまり、何の共通性も持っていないように思われてきたデザインが、「環境」というキーワードの下に、コンセプトの共通性を持つようになるのではないか、と筆者は考えているのでしょう。 たとえばですが、熱効率の悪い窓とか、無闇に電気代のかかる照明とか、環境に良くない影響を与えるようなデザインは成立しないだろう、といったようなことです。 無限にあったデザインの可能性に対して、「環境」という要素の持つ制限が掛かる、ということ。 このように、「デザインの無限にあった可能性に制限を掛ける」というのが、「拡散から収斂に引きよせる」の意味だと思います。 「どこまでも空高く飛んでゆこうとするたくさんの(紐付きの)風船を、自分の周囲3メートル以内にまで引き寄せる」といったイメージでしょうね。 2.「ゆるやかな包括力」の意味。特に、文中での「ゆるやか」の意味。 : 1では「可能性に制限を掛ける」と述べましたが、それは決して強制的なものではなく、地球環境を守ろうとする人間の自然な感覚・知恵から発しているものであり、無理なく受け入れられるはずの【包容力を持った制限】と捉えることができるでしょう。 このような意味になると思います。 3.「拡散から収斂に引きよせる、ゆるやかな包括力」という部分の骨格が関係不明。「拡散から収斂に引きよせる」はどこまでかかっているのか。「ゆるやか」までなのか、「包括力」までなのか。 : 骨格は、「拡散から収斂に引きよせる包括力」です。 「ゆるやかな」は「包括力」の修飾語です。 「環境の問題が、多層多義的なデザインを、拡散から収斂に引きよせる包括力をもつのではないか」 これが基本的な構造です。 ご質問文の日本語に不自然な箇所は見当たりません。     

awayuki_cn
質問者

お礼

 早速のご回答ありがとうございます。大変参考になりました。本当にありがとうございました。

その他の回答 (1)

  • hakobulu
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回答No.2

#1ですが、若干修正します。 × 「環境の問題が、多層多義的なデザインを、拡散から収斂に引きよせる包括力をもつのではないか」 これが基本的な構造です。 ○ 「環境の問題が(多層多義的なデザインを拡散から収斂に引きよせる)包括力をもつのではないか」 これが基本的な構造です。 「魅力的な商品を開発することが(離れていったお客様をライバル社から当社に呼び戻す)決定力を持つのではないか」などと同じような構図です。

awayuki_cn
質問者

お礼

 再びありがとうございます。よくわかりました。本当にありがとうございました。

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