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文中の「について」の意味
- 日本語を勉強中の中国人が質問する「について」の意味について解説します。
- 『自然と人工』や『時間と空間』という二元観に関連して、「について」の意味を考察します。
- 質問文で疑問が生じた「について」の解釈について説明します。
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全くご指摘のとおりで、この筆者の日本語表現が文法的に間違っている、ということです。 『さらにまた「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観を、』という文頭表現を生かせば、おっしゃるように、「について」は「を用いて」といった表現にする必要があります。 または、「と対比しながら」「と比較しつつ」などでも良いかと思います。 ただ、むしろ、「コンセプトについて語った」という箇所を生かすほうが文意としては適切になるでしょう。 この場合、文頭を、 『さらにまた「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観に関連して、』のように書き換える必要が出てきます。 いずれにしても、原文のままでは(文意の推測は可能ですが)日本語として通用しません。
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- chie65536(@chie65535)
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この文章は 『前章では□□□を提起した。さらにまた△△△について語った』 と言う文章です。 単に「前章では、こういう事を掲げ、こういう事を言いましたよ」と言っているだけです。 そして「□□□」の部分は 『「自然と人工」といういままではかなり頑固だった対立項を、思い切って連続させてしまうこと』 であって「△△△」の部分は 『「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観を、「時空間」という、わが国の文化のなかでは伝統的でありながら、かえって現今以後に向かって生き生きした意味をもつだろうコンセプト』 になっているだけです。 「○○○について語りましょう」とか「○○○について語りました」と言うのは、別の表現をすると「○○○に関して語りましょう」とか「○○○に関して語りました」となります。 「に関して」は「~~に関係すること」とか「~~に関わること」と言う意味です。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。参考になりました。
- hakobulu
- ベストアンサー率46% (1655/3578)
#4ですが、ご参考までに若干の補足をさせていただきます。 ここで筆者が言っているのは、要するに、「以前とは違う視点・概念に基づいてわたしは論述してきた」ということでしょう。 具体的には、まず、 1.以前は、「自然と人工」というのはかなり頑固な対立項として捉えられていたが、それを連続させてしまう、という新しい視点を提起した。 ということ。次に、 2.以前は、「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観が主流であったが、これは融通の利かない固定観念になってしまっている。 それを変えて、現今以後に向かって生き生きした意味をもつだろう「時空間」というコンセプトに基づいた考え方をすべきだと主張してきた。 ということ。 つまり、 『以前「対立項」であったものを「連続」という要素を持つものへ、また、以前の「時間と空間」という概念を「時空間」という概念へ、といったように、視点や概念を変えて考察すべきだと述べてきた』ということだと思います。
お礼
再びありがとうございます。参考とさせていただきます。
NO・6 です。 読み直していて、ちょっと誤解が生じるかもと思い、補足します。 つまり A(B)について語った。= 「時間と空間」という二元観(=Bについて)を語った。 ということです。
お礼
再びありがとうございます。了解いたしました。
>A 「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観を、 >B 「時空間」という、わが国の文化のなかでは伝統的でありながら、かえって現今以後に向かって生き生きした意味をもつだろうコンセプト 私は A(B)について語った。 だと思いますが、それでは不都合が生じるでしょうか。 「時間と空間」=「時空間」、 二元観 =コンセプト としたわけです。B の内容は私にもすっきりと理解は出来ませんが、筆者の思いであり、特にこれだけで整合性があるとかないとか言えるものでもないと思います。ともかく「前章」を読んでおられるのであれば正しい解釈かどうかは分かると思いますので、ご判断に任せます。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。参考になりました。
- ponpononaka
- ベストアンサー率0% (0/4)
No.3の回答をした者です。 最後の方で、 >>なお、おっしゃるように「について」を、「で」や「を用いて」と解すると、 >>「「時空間」というコンセプト」を一まとまりの語句としてとらえられなくなるので、それは妥当ではないと思います。 と書きましたが、これはおかしな説明でした。この部分は無視して頂ければ幸いです。
お礼
再びありがとうございます。了解いたしました。お気になさらないでください。
- ponpononaka
- ベストアンサー率0% (0/4)
なかなか難しい文をお読みですね^^ >> 二番目の文は『「時間と空間」という二元観を「時空間」というコンセプトについて語った』という骨格だと思いますが、 この解釈は正しいです。 >>「について」の箇所はもし「を用いて」、「で」であれば、理解できます。でも、「について」は「を用いて」、「で」の意味はないような気がします。 恐らく、この2番目の文は厳密にいうと、日本語の文法としては正しくない文だと思います。 その意味で、この文の解釈をしあぐねていらっしゃるご質問者様の疑問は当然であり、 このような疑問を持たれた点につき、素晴らしいと思います。 むしろ、日本人である私の方が、一読目にさらっと読んでしまったので、その誤りに気付きませんでした。 お恥ずかしい^^: それでも、あえてこの文の筆者の言わんとすることを推測してみましょう。 まず、この二文の骨格を記すと、 一文目の骨格:「前章では「自然と人工」という対立項を、連続させてしまうことを提起した。」 二文目の骨格:「さらにまた、「時間と空間」という二元観を、「時空間」というコンセプトについて語った。」 となります。 この二文で共通するのは、二つの異質と思われてきたものをまとめることを自分は提起しているんだ、いう主張です。そうすると、二文目の「「時空間」というコンセプト」は一まとまりの語句として使われていると解するのが妥当と思われ、そうであるとするなら、「について」の部分を、「として」や「と捉え、それについて」のような意味の言葉に置き換えて読まれるのが良いのではないでしょうか。 なお、おっしゃるように「について」を、「で」や「を用いて」と解すると、「「時空間」というコンセプト」を一まとまりの語句としてとらえられなくなるので、それは妥当ではないと思います。 いずれにせよ、もしこれが日本語学習の教材なら、教材として適切な文章だとは思えないです。 最後に、ご質問者様の日本語は、とても正確でおかしなところはありませんよ。素晴らしい!
お礼
ご丁寧に教えていただきありがとうございました。参考になりました。がんばります。
- taoyuany
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一般の日本人です。私は誤用ではないかと思います。 文章は 『(筆者は)「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観を、「時空間」という、わが国の文化のなかでは伝統的でありながら、かえって現今以後に向かって生き生きした意味をもつだろうコンセプトについて語った。』 と無駄に長いので省略します。 A=「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観 B=わが国の文化のなかでは伝統的でありながら、かえって現今以後に向かって生き生きした意味をもつだろうコンセプト と置きます。 そうすると、『(筆者は)Aを、Bについて語った。』となります。 この文例を挙げると、トマトを新聞について語った。弁当を女性について語った。 これは意味が通らないように思います。 ですが、例えば『トマトを「特に」プチトマトについて語った。』や、『女性を、背の低い女性「以外」について語った。』というように さらに限定するような語句や関連させる語句があれば意味は通るように思います。 筆者はAB間を関連させるための語句を用いていませんが、彼の頭の中で関連していたのかもしれませんね。 一般的には質問者様の言うとおり『(筆者は)Aを、Bを用いて語った。』の方が理解しやすいですね。 あまり一般では使うことの少ない用法ではないかと思います。 参考になれば幸いです。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございます。大変参考になりました。
- FEX2053
- ベストアンサー率37% (7991/21371)
『前章では「自然と人工」といういままではかなり頑固だった対立項を、思い切って連続させてしまうことを提起した。さらにまた「時間と空間」という西欧の生んだ一対の二元観を、「時空間」という、わが国の文化のなかでは伝統的でありながら、かえって現今以後に向かって生き生きした意味をもつだろうコンセプトについて語った。』 この文章に「について」という単語が無いですけど・・・?
お礼
ありがとうございます。すみません。もっとわかりやすい表記で書くべきでした。二つ目の文の文末の「【について】語った」という箇所です。
お礼
ご親切に教えていただきありがとうございました。とても参考になりました。