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中期仏語のmathematiquesの品詞と意味

英語の mathematics(数学)という単語がなぜ常にこのような複数形で使われるのか、いつも不思議に思っています。 Webster's Third New International Dictionary の 「mathematics」 の項に、「mathematics は、おそらくは、中期フランス語の 「mathematiques」 に由来するものであろう」 の旨の説明があります。 中期フランス語の 「mathematique」 の品詞と意味は何でしょうか。また、この末尾の s は何を表すのでしょうか。

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  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.4

    #1です。補足です。 1。  英語の mathematics(数学)という単語がなぜ常にこのような複数形で使われるのか、いつも不思議に思っています。 下記を挙げた時に明示すべきだったのですが「~関係の諸学」が含まれるから、古典(=ギリシャ•ラテン)で複数を使う慣習に基づいています。     http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_frame=0&search=-ics&searchmode=none     その古典の慣習が下記のロングマンの現代英語の「mathematics」の定義 the science of numbers and shapes including, algebra, geometry, and arithmetic 「代数学、幾何学、算術、などを含む数と形の科学」にも見られます。     http://www.ldoceonline.com/dictionary/mathematics 2。Webster's Third New International Dictionary の 「mathematics」 の項に、「mathematics は、おそらくは、中期フランス語の 「mathematiques」 に由来するものであろう」 の旨の説明があります。     これは、ウエブスターの編者が mathematics の直前の語源だけを挙げたもので、遠く遡ればmendh-「学ぶ」という印欧祖語に始原があり、ギリシャラテンを通じて、中世フランス語にはいり、ついで英語に入った物です。 http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_frame=0&search=mathematics&searchmode=none     上記にあります通り、英語での14世紀後期では mathematic と単数型で s はなく、16世紀になってラテン語の複数を使う慣習の「復興」によって s が付け加えられました。 2。 中期フランス語の 「mathematique」 の品詞と意味は何でしょうか。また、この末尾の s は何を表すのでしょうか。     これだけでは名詞でも形容詞でもあります。いずれも複数です。     中英語で s がなく、16世紀になって s がつき始めるのは、『アイバンホー』などに見られる学者、僧侶、貴族などが使っていたラテン語、フランス語などの伝統が、言葉だけではなく、複数形の学問的慣用法にも及び、下層階級の英語に浸透し始めて、英語の社会的上昇現象が起こった兆しとも読めます。

piyo_1986
質問者

お礼

たいへんよく分かりました。 有り難うございました。

その他の回答 (3)

  • cherry77_
  • ベストアンサー率23% (291/1261)
回答No.3

mathematique(s) 自体は名詞だと思います。 何故複数形かは、ラテン語のmathematica が既に複数形だったので、フランス語になる時自動的に複数形になったのでしょう。 アリストテレスが使ったギリシャの語「数学」を意味する言葉が既に複数形だったそうで、そこから派生しているようです。 all things mathematical = les choses mathematiques のような意味をあらわすために、複数になっていると思われます。

piyo_1986
質問者

お礼

有り難うございました。

  • trgovec
  • ベストアンサー率52% (2538/4879)
回答No.2

マセマティカという計算ソフトがあります。この Mathematica という形は古典ギリシア語の µαθηµατικά あるいはラテン語化した mathematica に由来するもので、意味はもちろん数学ですが本来は形容詞の中性複数形、「数学に関する事共」ということで、学問にはその中に複数の事柄が含まれることからこういう用法ができたと考えられています(さらにさかのぼると mathema- とは学んだことというような意味のようです)。 古典語では形容詞は容易に名詞化し、中性形は「~なこと/もの」となります。ethica, physica など多くのものが同じ作り方でできています。 フランス語で複数形の形をしているのはそのなぞりで、mathématique は名詞であると同時に形容詞でもあります。les mathématiques と冠詞と s を付けた場合は明確に名詞ですが、英語の mathematical のような区別はありません。 英語の -ics はそれを継承したものですが、一つの学問を複数と感じることがなくなったため単数扱いされるようになりました。

piyo_1986
質問者

お礼

たいへんよく分かりました。 有り難うございました。

  • SPS700
  • ベストアンサー率46% (15297/33016)
回答No.1

学問の名前が acoustics「音響学」、 economics「経済学」、 physics「物理学」と複数になるのは「~に関連した諸科学を含む」という下記の意味からです。 http://www.etymonline.com/index.php?allowed_in_frame=0&search=-ics&searchmode=none     この風習は16世紀になって英語では復興され、それ以前(1500年以前)に輸入されたはこの複数化を免れた logic 「論理学」、arithmetic[算数学」などがあります。     ご質問ですが     中期フランス語の 「mathematique」 の品詞と意味は何でしょうか。また、この末尾の s は何を表すのでしょうか。     品詞は名詞、意味は「数学」、s は複数を表します。     

piyo_1986
質問者

お礼

有り難うございました。

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