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ラテン語の語順の問いです。

次のラテン語文どもと、それを受身文にしたもの(可能な語順の文を全て挙げて下さい。)を、意味の違いがはっきりと分かるように訳し分けて頂けますでしょうか。 1. Rosae aquam do. 2. Rosae do aquam. 3. Aquam rosae do. 4. Aquam do rosae. 5. Do aquam rosae. 6. Do rosae aquam.

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  • trgovec
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回答No.2

散文におけるもっとも普通な語順は 主語+(主語を修飾する語句)+間接目的語+直接目的語+(副詞など動詞を修飾する語句)+動詞 文中の重要度は、文頭→文末→文中となります。この場合主語 ego がありませんから「私が」を強調することはできず、「(私が)与える」を強調することになります。ただしこれは逆に考えると、重要度が上記のようであるからと言っていつも何かを強調するように訳すわけではないということです。「普通な」文を書けなくなってしまいます。また、短文だけがあるときは書かれていないことまで想定してそれと対照的に強調するというのもいつも必要とは言えません。 rosae aquam do・・・もっとも普通の語順です。通常は「(私は)バラに水を与える」で良いでしょう。 rosae do aquam・・・「(私が)バラに与えるのは水である/バラには水を与える」 3以下は普通の語順から離れますから何らかの強調が考えられます。 aquam rosae do・・・「(私が)バラに与えるのは水だ/水はバラにやるものだ/他でもない水をバラにやる」 aquam do rosae・・・上より rosae に強調がありますが、訳し分けは困難です。 do aquam rosae・・・「確かに/実際/現に(私は)バラに水をやる(のだ)」 do rosae aquam・・・「確かに/実際/現に(私は)水をバラにやる(のだ)」 平叙文で動詞を強調するのはそうするのが事実であるということが考えられます。命令文や祈願文では動詞が文頭に来やすくなります(da rosae aquam! バラに水をやれ det rosae aquam! 彼/彼女がバラに水をやってくれんことを)。 ついでに ego rosae aquam do/ rosae aquam do ego・・・「バラに水をやるのは(他でもない)私だ」 受動文は対格の aquam を主格の aqua に、動詞を所相直説法現在の datur に変えれば得られます。 1' rosae aqua datur. 2' rosae datur aqua. 3' aqua rosae datur. 4' aqua datur rosae. 5' datur aqua rosae. 6' datur rosae aqua. もっとも普通な語順は3で4はそれよりバラに強調がありますす。 1’・・・「バラには/こそ水が与えられる/水が与えられるのはバラである」 2’・・・主語をあえて文末に置いているため「バラに与えられるのは水である」 3’・・・「水はバラに与えられる」 4’・・・「水が与えられるのはバラ(に)である」。1’とあまり変わりません。 5’・・・「水はバラに(現に)与えられるのである」 6’・・・「バラに水は(現に)与えられるのである」  通常文頭にないものを文頭に置いているときは比較的訳し分けやすいのですが、強調の二段階を上手く表現するのは難しいものです。

kimko379
質問者

お礼

懇切ご丁寧な長文の御回答を誠に有難う御座いました。

その他の回答 (1)

  • cherry77_
  • ベストアンサー率23% (291/1261)
回答No.1

A-B-C の順で並んだ文においては、 Aが最も意味が強く、次がC、です。 なので、 1は「バラに」「私が」水をやるんだ(「ユリにじゃなく」)。 2は「バラに」「水を」私がやるんだ(「タンポポにじゃねえ」)。 3は、「水を」やるのだ、「酒じゃねえ」 5は、「私があげる」のだ、ほかの誰でもなく。 というニュアンスだと思ってください。

kimko379
質問者

お礼

厚く御礼申し上げます。ところで、補足に書き漏らしましたが、1.等は、「バラには・・・」という「『は』格取り立て主題」を用いた訳文のほうが相応しいでしょうか。ラテン語では取り立て主題はどう表しますのでしょうか。

kimko379
質問者

補足

恐れ入りますが、これらの文どもの可能なあらゆる受身文どもの作文と、その解釈も御願い申し上げます。

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