- ベストアンサー
江戸時代の連判状について質問です。
江戸時代の連判状について質問です。連判状はなぜ円のように名前が書かれているのでしょうか?(紙の真ん中に向かって別々の方向から名前が書いてある)普通に縦、横などには書かないのでしょうか? あと、一揆の際になぜこのような物を作ったのでしょうか?
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
丸く名前を書くのは誰がリーダーか分からないようにするためです。 全員を処刑するわけにはいきませんから。
その他の回答 (3)
- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
書き忘れ。「首謀者云々」の問題ではなく、一揆は「総意」「階層間に存在する差違を越えての総意」であることを理解することが大切です。そうでなければ「社会の構造的地殻変動」をもたらした事象である「一揆」を理解することにはつながりません。
お礼
ありがとうございます。わかりました。
- TANUHACHI
- ベストアンサー率31% (791/2549)
こんばんは。ご質問にある「一揆契状」の書式を日本の中世史では「傘連判」「傘型連判状」などと呼んでいます。 これは一揆の構造にも起因しています。 一揆は「現実的には個々ばらばらの利害対立を示す個人を、ある目的のためにそれらの関係を止揚して一体化する手続きをとって結束した特殊な集団」であり、『鎌倉遺文』が示す初見事例は「早く一揆の力を合わせて忠戦の功を励まし」(鎌倉遺文-2762号)とあるように、合戦という非日常的事態に際して「見方として力を合わせる」との意味で使用されています。 と同時に「一揆」は寺院社会でも多用され、寺院内部の多様な階層での集会(しゅうえ)における意志決定の際に、それが全員一致の意志決定であり神仏そのものの意志であることを意味するために用いられ、それは衆議の評定記録の最後に「評定一揆」等と記載されることにより示されます。 そして村落社会においてはどうかといえば、これも連帯意識の共有を目的として百姓間での一味同心が行われています。 つまり「一つの目的を達するために集まった人間の集団」が一揆ですから、そこには通常の官宣旨(公家様文書)や武家様文書の下文、古代文書のように署名する人間のような身分的差違がないことは不自然ではないとの結論になります。 中世の起請文は神仏に誓いを立てるとの意味合いを持ち、起請文としての一揆契状を眺めてみるならば、一揆を宣言した後にそれを焼いて灰にして集まった人間全員が水と共にそれを飲み干すなどの行為に、並々ならぬ決意をうかがい知ることもできます。
お礼
お礼遅くなってごめんなさい! 長文ありがとうございます。 参考になりました!
- oska
- ベストアンサー率48% (4105/8467)
>連判状はなぜ円のように名前が書かれているのでしょうか? この書き方は、傘形連判状(かさがたれんばんじょう)、車連判状(くるまれんぱんじょう)、藁座廻状(わらざまわしじょう)とも言われる形式です。 明治時代まで、お上には無条件で従う事が常識の世界でしたよね。 侍のみが政治を行い、農民・職人・商人は「お上の政策に、口を出すな!」という世の中です。 政治・政策に意見を述べるには、決まった手続きがありました。 が、多くは「途中に、握り潰される」のがおちです。 そこで、意見を述べる者は「直接、トップに意見を述べる」方法をとりますよね。 俗に言う「直訴状」です。 直訴は、ご法度(違法行為)です。直訴を行なった者(責任者)は、直訴の内容を問わず処刑されます。 「直訴=死」を意味するのです。 今で言うと、中国共産党独裁政権と同じですね。 「共産党の政策に、逆らうな! 党を批判する者は、処罰する」 ※そこで、反日を名目に「鬱憤を晴らす」のです。反日だと、何をしても「無罪」(江沢民皇帝陛下)です。 そこで、貼付画像の様に「円形に署名・捺印を行なえば、誰が首謀者・責任者か不明」ですよね。 >一揆の際になぜこのような物を作ったのでしょうか? 先に書いた通り、首謀者を幕府側・藩側に分からない様にする為です。 一揆の場合、1人では行いませんよね。書く地区毎に、責任者が居ます。 首謀者家族は、一揆が終わると一族が処刑対象なのです。 ※幕府・各藩で、若干異なりますが。 そこで、家族・一族に累が及ばないようにする目的もあります。 首謀者が分からないので、一揆に主導的な立場にあった者全員の処刑で幕引きが出来るのです。 一揆側としても、上下の差が無く「皆が平等な立場である=平等に責任を負う」事を意味しています。
お礼
分かりやすい説明ありがとうございます! 長文本当にありがとうございました☆
お礼
ありがとうございます! そうですね!リーダーが分からないように・・ですね!! よく分かりました☆ はやく回答していただいて本当にありがとうございます!