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日本史の資料本を探しています
論文で使いたい本を探しています。 孫引きで読んでいる状態なのできちんと原本を読みたいと考えています。 探している本は『大和国国民郷土(士?)記』です。 この本を引用した本(近畿古文化論攷)によると、 戦国末期の大和国に住んでいた一族がどのような人かが書かれている新撰姓氏録のようなものらしいのですが、それ以外のことが分かりません。 本の巻末にも書いていなかった上、検索しても出なかったため困っています。 正式なタイトルやどの図書館で借りられるのか(デジタルで手に入るととても嬉しいです)等、かなり古いものだと思いますが、ご存知の方いらっしゃいましたらよろしくお願いします。
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- yana1945
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奈良県立奈良図書館ホームページより、 郷土資料室 Q 大和の中世がわかる資料について A『国民郷士記』は、大和の中世の動きがわかる貴重な史料ですが、 類似本も多く、その書名は一様ではありません。 『国書総目録』(岩波書店)には『和州十五郡衆徒国民郷士記』 という項目がありますが、国会図書館本は『和州大名郷士国民姓氏』、 京都大学本は『和州郷士記』、東京大学史料編纂所本は 『大和国衆徒国民郷士記』などと収録されている所蔵機関によって 書名は異なります。 一方、地元奈良県内には、郡山藩大庄屋上田家所蔵の『和州国民郷士記』や 当館所蔵の『和州十五郡衆徒神人郷士記』(216.5-107) 『大和郷士録』(薄木家文書)が現存しますが、いずれも書名がちがううえ、 内容も項目・構成・人名・書写年代(推定)などの異同がみられます。 ただ上田家本『和州国民郷士記』は早くからその存在が知られ、 史料的価値も高く、市町村史編纂のさい底本とされ、 『国民郷士記』と略称されていたことから一般にそう呼ばれるように なったと思われます。 これら諸本に共通することは、大和の中世武士を興福寺の衆徒・国民の 観点から叙述した近世史料であり、中世史料を補う貴重な史料といえます。 しかも若干内容が異なるとはいえ、筒井氏一族の記載が中心となっており、 『和州諸将軍伝』(宝永4年)につながるものであるということです。 ちなみに興福寺の衆徒・国民とは興福寺被官の中世大和武士のことで、 鎌倉中期頃から在地の名主層をまきこみ、武士団の形成をはかったといわれます。 なお、上田家本『和州国民郷士記』は、 『奈良県史 第11巻 大和武士』(名著出版)に翻刻されています。