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「目隠しした人形」の実験についての英文解釈
- 幼児に目隠しをした人形を用いて、文法的な理解の判断力を調査する実験です。
- 5歳の子供は人形を見た感覚で回答し、9歳の子供は自分自身を主体として回答しました。
- 両者の解釈はどちらも正当であり、年齢が上がるにつれ解釈が正確になる傾向が見られました。
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This doll is easy to see. This book is easy to read. 文の主語はそれぞれ this doll/this book です。 特に上の英語の場合,人形が何かを見やすい というのでなく,人形は見やすい It is easy to see this doll. He is easy to talk to. こういう英語も,彼が人と話しやすいでなく, 彼は話しやすい人だ。 こういう英語の構造の場合, 文の主語 this doll/this book/he は 不定詞の中の動詞の(意味上の)主語になるのでなく,目的語になる。 (意味上の)主語は人々一般ということになりますが,そういう不定詞の主語は抜きにして, 文の主語がそのまま see/talk の主語にならない,という理解が幼いこはできない。 人形の気持ちになって,というか, 文の主語がそのまま see の主語と錯覚するのでしょうね。 どちらにも解釈できるのではないです。
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- sknuuu
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回答ではないんですが、歳について結構気にされてるようですのでお話しを少し 違うタイプの英文であれば、私もひっかかったり、もとから理解できないようなことはあると思いますよ 文法上で説明できないとか、できたとしてもかなり難しい説明になってしまうこととか 日本語であれば、助詞の「は」と「が」ですね 文法にくわしい方でも、"簡単に説明して"と言われても「無理」というに違いありません でも大体の日本人であれば、苦も無く使い分けていますし、ある歳の子供はその違いはわかっています これがいわば、「ネイティヴ」と言われる感覚です でもこの実験でいくと、ネイティヴ感覚というよりは、「文法」の重要性を教えてくれる結果が出ているわけです(ネイティヴであっても、文法を理解していないと全く違う解釈をするということです) 9歳の子の正しい解釈は、自然と形成されたものなんでしょうか、それとも学校で教わったから「知っている」んでしょうか そういうことを考えると、言語を習得するというのはどういうことなのか、色々考えますね 話しはそれましたが、母語として言葉を習得するということは恐ろしいほどに膨大で複雑なものであり、説明できない部分が多いんです だから、ネイティヴの英語話者と英語を外国語として勉強する人(特に言語形態の全く違う日本人)とはもともと比較できないんだということです もう一つだけ 第二言語とか外国語話者の中で、"ネイティヴ"だと言われる人はまだ見つかっていないらしいですよ それぐらい"ネイティヴ"というのは特異な存在なんです
お礼
再度の投稿、ありがとうございます。 回答をしてくださった三人の方の解説がすべて素晴らしく、一生懸命書いてくださったご厚意があまりにも嬉しく、三人に同じように最高のお礼をしたかったのですが、ただ「ありがとうございます」と書くだけではちょっと能がないので、自分の英語力のなさをちょっとおどけて書いてみました。 でも、それについてまで新たに興味深い投稿をしていただき、嬉しくなりました♪ そうですね。日本語ネイティブじゃない人に日本語を教える際は、どの点に留意すべきなのかを知りたくて、以前日本語教師のセミナーを受けたことがありました。 数詞や助詞などの教え方に、今まで考えたこともなかった視点が加わり、ネイティブの特異性がつくづく身に染みました。 このテーマは本当に奥深く、いつまででも意見交換をしたくなりますね。でも、長文になるので残念ながらここらあたりで終わりたいと思います。 貴重で興味深い書き込みをありがとうございました!!
- sknuuu
- ベストアンサー率43% (408/934)
まず「文脈に判断されず・・・」は『状況に~』だと思います(contextの語訳) 人形が目隠しされているという状況に惑わされずに、ですね (大勢には影響がないんですが) あと、正しく理解している子供の回答2の "Hard to see her eyes but the rest of her is easy to see."は、たぶん回答1ですね >5歳の子は、人形の気持ちになって「見ることが簡単/見ることが難しい」と捉え、9歳の子は、自分を主眼として「(人形に目隠しがされているか否かは関係なく)私にとって人形がよく見える/見えづらい」という解釈でいいのでしょうか? この質問は、9歳の子のほうが「物事を」自分の観点からとらえる、という意味で書いてますか? そうだとすると、違うと思います これは実験の目的を押さえるべきですね Is this doll easy to see or hard to see? のように文中に主語のない場合、子供はどう解釈し、どのあたりの歳でその解釈に違いが現れるかを確かめる実験だと思います(今回の実験では、5歳と9歳の間、つまり6歳~8歳あたりに正しい解釈ができる境界がある) ひっかけとして、目隠しした人形を設定したわけです 9歳の子供は、質問文の構造を正しく理解し、seeの主語となるべき対象も理解できている かたや、5歳の子は文構造が理解できていないため、seeの主語となるべき対象もどれかわからない(this doll は除かれること) そこに目隠しされた人形を見て、目隠し=hard to see=人形が主語と思いこんだ(まんまと引っかかった) そのため、2の質問においてもその観点を引きずって、「人形が」見えるように目隠しをとる行動をした おもしろいなと思う部分は Would you make her easy/hard to see? という文構造は日本の学習者にとってはやや難しいものだと思うんですが、この質問に対してはどちらの年齢も「正しく」反応している 違っているのはseeの主語だけなんです(easy to see/hard to seeという塊で考えると、5歳児はまだまだと思うところはありますが) 私の感覚だとmake sth do は、it is hard/easy to doという構造に比べると難しいように思えるんですがそうではないんですね やはり英語にとっては、「主語」というのは非常に重要な要素ということでしょうか ちなみに、easy to see/hard to seeというフレーズだけで、文全体の構造がどうあろうと、seeの主語が何かは推測できるんですけどね
お礼
こんなに書くのは時間がかかったと思いますが、貴重な時間を割いていただきありがとうございます。 よ~く理解が出来ました。なるほどです。 自分は5歳児レベルの英語だということがわかってかなりへこんでいますが、面白いことに2の質問の意味はこの二人の子ども同様わかりました。 それがせめてもの救いです・・・。
- go_urn
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1)> 5歳の子は、人形の気持ちになって「見ることが簡単/見ることが難しい」と捉え、9歳の子は、自分を主眼として「(人形に目隠しがされているか否かは関係なく)私にとって人形がよく見える/見えづらい」という解釈でいいのでしょうか? ●それで正しいと思います。 2)> 自分は、5歳の子どもと完璧に同じように考えてしまいました。 これは「どちらが間違い」ということではなく、「どちらにも解釈できる」ということにはならないのでしょうか? ●残念ながらなりません。 Is this doll easy to see? の平叙文は、This doll is easy to see. ですね。This book is easy to read. と同じ構文で、この場合、read するのは、本でなく、「一般的な人」です。よって、This doll is easy to see.の場合もそうなります。 もしお尋ねのような解釈の可能性があるなら、I am easy to see. が「私は(モノが)楽に見える」の意味になり得なければなりません。しかしこれはその意味にはならない構文です。 3)ネイティブの頭の中を少しのぞけたようで、とても参考になりました。
お礼
とても丁寧でわかりやすい解説をありがとうございます。 >This book is easy to read.同じ構文で、この場合、read するのは、本でなく、「一般的な人」 この文を例に挙げてくださったので、格段に理解しやすくなりました。本当に助かりました。 なるほどです。 そして、自分の5歳児と同じ英語レベルにかなりへこみました(*_*) 英語学習にかなりの時間を費やしてきたのに5歳児と同じ~<(`^´)>
お礼
詳しく丁寧にご説明いただき、ありがとうございます。 >不定詞の中の動詞の(意味上の)主語になるのでなく,目的語になる。 なるほどです。よ~くわかりました。 自分の英語が5歳児レベルということがわかったので、このへこんだ気持ちをどうやって回復させるか・・・が、現在の問題です(*_*)