- ベストアンサー
適当について
適当という言葉は本来適切という意味ですが、「いい加減」という意味でも使われていますね。 これはいつ頃からそうなったのでしょうか? またその背景には何があったのでしょうか? 回答いただけたら幸いです。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
『適当』 これは、「適切かつ妥当」を省略し、前後の漢字を繋げた言葉で、本来は、 『物事に対して適切、妥当』と言った意味で使われます。 しかし、「身分に厳しい時代」。 相手を軽視していた場合、 「その人の身分相応でいいだろう」 と考えつつも、いい加減なモノに対していい加減なモノで行う。 これも、ある意味『適切かつ妥当』になってしまいます。 意地悪な上位者が、「コレでいいんだ、こいつには」と決めてしまうのですから。 つまり、相手を蔑んで、 「あいつに見合う分でいいや」 という意味で使われ始め、それが定着して行ったものが「いい加減の意味を持つ」方の「適当」なんですね。 今の辞書なら、大抵「二通り」の意味の説明がされていると思います。 と、まあ、背景の説明は出来ますが・・・。 「いつの頃から」となると判然と致しません。 申し訳ありませんが、「不適当」でした・・・。
その他の回答 (2)
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
名詞およびサ変動詞「適当する」の段階、それが形容動詞「適当の」となり、また程度のニュアンスを含む「適当な」の用法が始まった時点で程度形容に格下げが始まり、更には「適当にという副詞用法が多用されると共に、その「要慮よく」という程度表現に「いい加減に」という曖昧さの意味が置き換わるようになってきたのは大正デモクラシー期に当たるのではないでしょうか。 1.本来の「ピタリと当てはまってふさわしい」という意味は、明治期にはサ変動詞として活用されています。 「世間は自分のズボラに適当するように出来上っていないという事が、…」(夏目漱石「明暗」) 「たまの窮極の収容場所は、それに適当する人間の肉体なのです。」(折口信夫「万葉集に現れた古代信仰―たまの問題―」) 2.日本語特有の意味「物事の程度がちょうどよい」も明治期に形容動詞として活用されています。 「適当の時期」「適当の空地」「適当の収入」「適当の訳語」 「一番適当だ」「不適当だ」「適当だろう」 「適当な場合」「適当な表現」「適当な治療」 3.日本語特有の意味「要領がよい」から「あいまいに」「いいかげんに」の代用へと、副詞用法が大正末期から始まっています。 「時間を適当にきり縮めたり、場所を勝手に変更したり…」(小酒井不木「「心理試験」序」) 「好きなのを択んで、残りは適当に処分してくれと伝へて来ました。 」(岸田國士「岡田君の個展」)
お礼
回答ありがとうございます。 >その「要慮よく」という程度表現に「いい加減に」という曖昧さの意味が置き換わるようになってきた なるほど、そういうことですか。 確かにそういうことはあるのではないかな、と僕も思います。 >3.日本語特有の意味「要領がよい」から「あいまいに」「いいかげんに」の代用へと、副詞用法が大正末期から始まっています。 「いい加減」という使われ方の元としては、こちらの説明が腑に落ちますね。 使われ出した時期まで教えてもらい、感謝します。
- sangason
- ベストアンサー率26% (56/214)
適当である、は最も適している<最適に比べれば弱い 最適、は単体を指し、この場合、他は適していない、 適当、は条件を満たしていれば幾つかの内の一つでいい 適当=当てはまりはするが十分とも言い切れない ならば求められる成果によっては不足と判断されかねない 一分の一しか正解が無い場合、適当を求められたなら 答えは最適しか存在しないのだから、それ以外は不適切 つまり^いい加減^ということになります 調べたわけじゃないですが^適当^の扱われ方は 当初からそんなものだったんじゃないでしょうか
お礼
回答ありがとうございます。 確かにそのような考えで今日まで使われてきたのかもしれませんね。 納得のいく説明ですね。
お礼
回答ありがとうございます。 そのような背景があったのですね。 >相手を軽視していた場合、 「その人の身分相応でいいだろう」 と考えつつも、いい加減なモノに対していい加減なモノで行う。 >つまり、相手を蔑んで、 「あいつに見合う分でいいや」 という意味で使われ始め、それが定着して行ったものが「いい加減の意味を持つ」方の「適当」なんですね。 確かにmimicry-buddaさんのおっしゃるとおり、このような場合にも適当という言葉は使うことができると思います。 >申し訳ありませんが、「不適当」でした・・・。 とんでもないです、こちらとしても大変ありがたいですよ。